街…
G&K社本部の近くにある繁華街、主に商業施設と娯楽施設が充実しておりレストランや、映画館、最新のゲームセンターなどが建ち並んでいた。
そんな中、まだ出撃の命令が下されていないバルカンとデストロイヤーは街を練り歩いていた。特にデストロイヤーはガイアの義体なので周りの男性の視線を集めながら… 特に胸部に。
デストロイヤー「なんか私に視線が集まってるんだけど?」
バルカン「あぁ… 気にすんな。いつもの事だろ?」
デストロイヤー「そうだけどさ〜。バルカン、デートの場所選びになんで私まで連れて来るの?」
バルカン「なんでって…、酒場とかバーとかしか分からないし私は。
場所選びが一人じゃ寂しいからな。まぁ、お前も分からないだろうけど一緒に探そうな。」
バルカンはある男性にデートをしようと思っていたが酒場やらバーとかしか知らずデストロイヤーを誘い(強制)をし一緒に探していた。まぁ、殆どがネットに載ってあった店を実際に見て回る感じだが…
バルカン「デストロイヤー、お前のセンスに任せる。私じゃ自信がねぇや。こんなの… 」
こんなに自信がなさそうなバルカンを初めて見たデストロイヤー。彼女自体こんな事とは無縁な生活を送っていた為バルカンは自信がなかった。
デストロイヤー「え?でもそれでいいの? 」
バルカン「いいぞ。可愛い事とかお洒落とかそういう事なんて今まで考えた事なんてないから分からねぇんだよ。」
デストロイヤー「いや、私もそうなんだけど… 」
バルカン「私よりはマシだろ?家事なんてインスタントとかしかできない不器用な私だ。
正直私が告白しても断るだろうな… 」
バルカンは落ち込みいつも元気な彼女からは似合わない悲しい雰囲気を纏い始めた。
デストロイヤー「まだ分かんないじゃん!もう当たって砕けろっ!って感じで行こ!」
バルカン「そうだよな…
まだ決まった訳じゃねぇからな、デストロイヤーありがとな。励ましてくれて。」
デストロイヤーに励まされつつバルカンは店を見ながら考えていた。
デストロイヤー「最近物騒な事ばかりね。鈴が鳴ってレーザーがフォースシールド突き破って敵を破壊した。とか銅線を操る少女の噂とか… 」
バルカン「それ最初の奴はリバイバーじゃね?DG小隊の。確かフォースシールドぶち抜ける奴は私リバイバーしか知らないぞ。
でも銅線を操る少女?なんだろな?ソイツに一回会ってみたいもんだ。」
デストロイヤー「私はいいかな。もし本当だったら怖いし…、
あ、確かここら辺に最近話題の店があるんですよ」
色々な噂に付いて話しているとデストロイヤーがある話題の店の事について話し出した。
デストロイヤー「キャラカステラの店ってそのまんまの名前なんだけどね。ダイナゲートのキャラカステラとかチーズドックとかタピオカミルクティとか安くて美味しくて人気なんだって。」
バルカン「それいいな!行ってみるか!」
デストロイヤー「でもその店、キッチンカーで毎回場所変えて売ってるから見つけられるかな?」
バルカン「そうなの?」
店と聞き待ち合わせの場所にいいんじゃないか。と思ったが毎回場所を変えるとなると待ち合わせなんて出来ない。バルカンは色々と悩みながら辺りを見回すと
バルカン「おい、お前の言ってた店つてアレじゃねぇか?あの準備中って書かれてる看板があるキッチンカーがある所。」
デストロイヤー「あっ、今日ついてる!アレじゃん!」
見つけれないかもな。と思っていた店が見つかった。しかも更に幸運が続く。
バルカン「ん?店主みたいな人が開店中って看板に変えたぞ?おお、今日はついてるかもな。一番乗りぇ入れるかも。一回行ってみようか?」
デストロイヤー「やった!私キャラカステラとか食べてみたかったんだよね!」
デストロイヤーは近くのベンチで待機しはバルカンは大型のキッチンカーのカウンターの前に行き、さっき看板を変えたと思われり店主を呼んだ。
バルカン「ダイナゲート焼き500gとタピオカミルクティを二個ずつお願いできるか?」
「はいはい!ただ今…えっ(困惑)
…た、たしかダイナゲート焼き500gとタピオカミルクティ二個ずつでええんやっけ?」
出てきた店員さんは白い髪に白い肌、そして特徴的な口調の店主さん。
その店主を見るや何か違和感に気付く。
バルカン「お前… どっかで会った事ないか?なんか初めてあった様な気がしないんだが?」
「え?そうか?ウチよくそう言われるんやお客様にの。」
バルカン「そういや
「えぇ…っと… この街の中心部にある広場でやろうかなって思ってるな。それがどうしたんや?」
バルカン「よし、店主さんありがとな!」
「?」
その後、店主は店の中でキャラカステラを焼きを紙の入れ物に入れた物を二つ作り、タピオカミルクティを2つ作りカウンターに置いた。
「会計な合計で1800円や。」
バルカン「はいよ。おお… 出来立てホヤホヤで熱いな。」
「出来立てホヤホヤの方が保温より美味しいやろ?安くて美味しいがモットーやしな。」
バルカン「ありがとな!また来るからな!」
「おおきにな」
バルカンは肘にキャラカステラが二つ入ったビニール袋を肘に掛けて、タピオカミルクティを両手に持ち、ベンチで座っていたデストロイヤーにタピオカミルクティを渡した。
バルカン「ほれ、デストロイヤー。タピオカだ。」
デストロイヤー「ありがとう。」
二人はベンチに座りまずはタピオカミルクティを飲み始めた。
バルカン「タピオカがモチモチしてて美味しいな。
キャラカステラも…ング…ング… 甘くいし美味しい。」
デストロイヤー「ペイロードにも教えようかな?ペイロード甘い物好きだし。」
バルカン「それいいな!今度皆んなで来ようか!ここ美味しかったし!当日の場所は街の中心部の広場でやる予定なんだって… だからデート当日の待ち合わせ場所にしようかな?」
デストロイヤー「いいんじゃない?ここ結構美味しかったし。」
こうしてデート当日の待ち合わせ場所は"キャラカステラの店 "の前にする事が決まった。