破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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これは記憶を失い狂気の溺れた者の戦い

彼女は再会した

弱肉強食に満ち全てが敵、そんな場所で奇跡的に友となった者と…





雪山の長い戦い… 2

雪山…

 

吹雪が舞う中、雪山用のクローラーが突き進んでいた。目標ポイントに近づき戦術人形が複数行方不明となったポイントとだけあってEA小隊は吹雪で当たりが見えないながらも周囲を警戒していた。

 

ペイロード「本当にこのポイントあっているんでしょうか… 吹雪で辺りが全く見えません…」

 

バルカン「道なりに進んでるからあってるんじゃないか?」

 

デストロイヤー「…(( _ _ ))..zzzZZ」

 

マーダー「この吹雪じゃ道外れてても分からないわよ… あぁ〜… 本当寒い… このガキこんな状況で寝るなんて本当ノビノビしてるわね。」

 

長い時間移動していた為、デストロイヤーは寝袋に入り寝ていた。マーダーはそんなデストロイヤーに苛つくも厳しい寒さで弄くり回す余裕が無かった。

 

ゴトン……

 

バルカン「ん?なんだ?」

 

ペイロード「木に積もって雪が落ちてきたんじゃないですか?」

 

 

屋根に何か落ちた音がしたが木に積もった雪が落ちただけと思いそのままクローラーで進んだ。

 

 

 

 

 

 

数時間後……

 

 

 

 

 

 

戦術人形が複数行方不明になったポイントについたが辺り一帯銀世界で建物一つ無かった。

 

ペイロード「この当たりなんですけどね… やっぱり遭難したかも知れませんね… 吹雪が止むまで少し待ちましょう」

 

バルカン「そうだな… 流石に無理があったからな。お腹空いたし飯にしようか」

 

ペイロード「デストロイヤーちゃん、起きてご飯ですよ?

 

デストロイヤー「…うにゅ? あ、ペイロード?わ、分かった…… 本当寒すぎ…ここから早く出たい…」

 

寝ているデストロイヤーを起こしEA小隊はクローラーの中でご飯を食べる事にした。

 

ドォォンッ!

 

バルカン「…!?敵からの攻撃だなこりゃ!」

 

マーダー「ッ…… 敵ね…… 」

 

ペイロード「こんな吹雪の中で攻撃だなんて…! 危ないから出ますよ!」

 

 

突然の攻撃にEA小隊は咄嗟武装を手にクローラーから脱出。その瞬間、鉄血のジャガーと思われる迫撃砲の攻撃でクローラーは破壊され爆発し燃え盛っていた。

 

 

マーダー「アレ、雪じゃなくてコイツだったのね、このワンコロが…」

 

ペイロード「何してるんですか…!…ダイナゲートの残骸?」

 

マーダー「()()()から追跡されていたのよ… 確実に殺せるように… やってくれるじゃない」

 

ダイナゲートが車の天井にくっ付き鉄血に座標を察知され吹雪の中ジャガーによる迫撃砲の攻撃の精度が増していた。

 

バルカン「吹雪で辺りが見えねぇが弾ばら撒いて一旦引かせるぞ!」

 

ペイロード「やめて下さい!バルカンさんじゃマズルフラッシュで位置がバレます!」

 

マーダー「私が撃つわ!レールガンだからマズルフラッシュは少ないからね!」

 

デストロイヤー「私はどうすれば… 」

 

ペイロード「榴弾は絶対撃たないで下さい!雪崩が起きるかもしれませんから!」

 

デストロイヤー「了解ッ!」

 

 

吹雪の中、鉄血からの攻撃で辺りを見回し敵の姿がないか警戒する。しかし吹雪の為一面銀世界、その為視界が最悪だった。

 

そんな最悪な環境の吹雪の中から一人の人影がフラッと現れ近づいてきた。EA小隊はその人影を警戒した。

 

そして吹雪の中、その人物は話しだした。

 

「貴方がバルカン?」

 

バルカン「え?あ、あぁ… そうだが… アンタ何者だ?」

 

「そう、なら…… ()()

 

バルカン「……ッ!?」

 

その人物は突然、片手でショットガンを構えバルカンに向け発砲、バルカンは銃に取り付けられたシールドで散弾をなんとか防いだ。

その突然の出来事にEA小隊全員は銃口を向けた。

 

バルカン「おい!?何しがやるッ!」

 

ペイロード「少なくとも貴方は敵って事が分かりました…!鉄血の反応が出てますしね」

 

デストロイヤー「ペイロードッ!コイツ見た事無いから新型の鉄血ハイエンドだよっ!」

 

マーダー「新型ァ?そりゃ殺りごたえがありそうねぇ〜、寒くてイライラしてたし鬱憤でもはらしましょうねぇ」

 

 

4人に銃口を向けられているが動揺すらせず、強烈な殺気が放たれていた。

 

ナイトメア「()()()()()全員殺すから冥土の土産に教えてあげる…

私は悪夢(ナイトメア)… あのクソったれた悪夢(蠱毒)から覚めた者…

あと殺戮者(マーダー)…戻りましょう…… やっと一緒にやりたい事が出来るようになったんだから」

 

マーダー「え?嫌よ(即答)」

 

その即答にナイトメアはマーダーは来てくれると信じて疑わなかった為かとても動揺、そしてさっきまで出していた殺気が消え失せていた。

 

ナイトメア「え?なんで!?蠱毒にいた時みたいに一緒に戦おうよ!マーダー!覚えてないの?一緒に約束したじゃない!」

 

マーダー「約束も何もねぇ… 貴方の事は何となく覚えてるけど…… 貴方が来ればいいじゃない… 人類人権団体とテロリストの制圧って言う名の殺人許可証が貰えるからね」

 

ナイトメア「マーダー… なんでそんな事を言うの……

…やっぱりドリーマーの言う通り操られコキ使われて… 」

 

その瞬間ナイトメアは殺気が出始め周辺の気温が更に寒くなり出した。そして周りの異常な低い温度のせいか白い霧が現れ始める程に。

 

ナイトメア「貴方達全員タダで死ねると思わないことね…!マーダーを虐めた事後悔させてあげるわッ!」

 

マーダー「貴方何か勘違いしてない?!」

 

バルカン「そうなるのかよッ!」

 

デストロイヤー「むしろマーダーに虐められてるのよ!こっちはッ!」

 

ペイロード「やっぱり戦いは避けられないようですね!皆さん!警戒してくだい!何をしてくるか分からないのでッ!」

 

 

極寒の吹雪、更に気温が下がり手がかじかむ中、EA小隊は悪夢(ナイトメア)と対峙する事となった。

 

そしてある者は裏でニヤリと笑いながら機会を伺っていた。

 

 




オリジナル鉄血ハイエンドモデル…
悪夢(ナイトメア)

性能…
火力/A
命中/A
回避/SSS
射速/A


スキル…気化冷凍法

生体部品や人口血液が多い戦術人形にとって悪夢の様な存在。

辺りの水分を一瞬で奪い異常なまでの低温にさせ発動してる間は戦術人形を一瞬で凍らせる事が出来るが触る事が必要。
強く影響を与える範囲は4〜8m、少しずつ凍る等の影響が出る範囲は10〜20m。
スキルの射程に差が出るのは環境に影響される為、今回は雪山の為、強く影響を与える範囲は8mで少し影響を与える事ができる範囲は20mとなる。




また彼女の血液は不凍液が混じっている特別性の為、自分自身が凍る事はない模様。



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