破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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雪山の長い戦い… 4

ナイトメア「司令塔は厄介だから消えて?邪魔だがら」

 

ペイロード「え?なんでk…」

 

ゆっくりと近づく冷気を放つ死人のような手、その手がペイロードの左肩に触れた。

 

ペイロード「ガァッ!ギギァァァァァアッ!!」

 

体内の水分が気化し異常な速度で悲鳴を上げながら凍っていくペイロード。その悲鳴でバルカンとマーダー、デストロイヤーは気づく。

そして先に動いたのはマーダーだった。大型粒子ブレードを展開しペイロードに当たらない様に斬りかかった。ナイトメアはペイロードから離れ大型粒子ブレードの一閃を紙一重で避けた。

 

マーダー「ふざけんじゃないわよッ!」

 

ナイトメア「なんで私を攻撃したし!マーダー!」

 

マーダー「私の今の環境を壊そうとするじゃない!貴方が私と一緒に居たいんだったら貴方が来ればいいでしょ!」

 

今の環境(整った衣食住と人類人権団体、テロリストの制圧作戦という名の殺人の正当化)が壊されるのが嫌なマーダーだった。それとマーダーはナイトメアを見て何か思い出せそうだったからだ。

 

ナイトメア「無理無理ッ!G&K社ら鉄くずのゴミの溜まり場ってドリーマー言ってたし最悪な場所なんでしょ!」

 

マーダー「ナイトメア… ソイツは信用しちゃいけないわよ!絶対いいように使われてる!」

 

ナイトメア「いい人なのよ?!優しくしてくれるし飴とかくれたし!悪い人な訳ないじゃん!」

 

マーダー「ホント… 毎回毎回… 貴方は蠱毒の事で反省してるの?!人を簡単に信じすぎよ!だからあのクソ蛇野郎(ウロボロス)にいいように使われて騙されて裏切られ貴方瀕死の重傷になったじゃない!」

 

ナイトメア「だってあの時はウロボロスが後ろからロケットランチャーでマーダー狙ってたから突然の事でマーダーを守ったんなよ!」

 

マーダー「知ってるから!あの後どれだけ医療品を探したと思ってんの!?丸三日よ!丸三日探して包帯一個しか見つからなかったのよ!ふざけんじゃないわよ!」

 

ナイトメア「確かにアレは申し訳ないと思ってるよ!意識朦朧としてて分からなかったけど丸三日も医療品を探すなんてマーダーはやっぱ優しんだね!マーダー大好き!」

 

マーダー「うっさい!優しくないわよ!アンタが居ないと困るだけだから!」

 

 

殺伐とした雰囲気は一転し記憶が戻ったマーダーと元相方のナイトメアの蠱毒の中での事を言い争う口喧嘩に発展していた。

 

 

デストロイヤー「あの二人放って置いてもいいの?」

 

バルカン「あれは… まぁ、大丈夫じゃね?マーダーだから……

ところでだ…ペイロード… 大丈夫か?」

 

ペイロード「い、今は痛覚と温度の感度を切ってますから何ともありませんが滅茶苦茶痛かったです… 」

 

バルカンは触られたペイロードの左肩を触ると柔らかい皮膚の感覚では無く氷の様に硬く冷たくなっていた。

 

バルカン「うわぁ… マジで凍ってる… 取り敢えずコレだな… 」

 

バルカンは盾の内側に取り付けられていた()()()を取り出した。

 

ペイロード「火炎瓶?」

 

バルカン「フレイム特性のナパーム油を使った消えづらい火炎瓶だ、貰ってきたんだがまさかこうやって使うとはな… まぁ、気休めにしかならねぇが多少は楽になるだろ?」

 

ペイロード「ありがとうございます…」

 

左肩を中心に凍らされたペイロードは痛覚と温度センサーを切り火炎瓶の着火する布に火を付け暖をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーダー「このバカ!死に損ない!」

 

ナイトメア「マーダーのアホ!人の事言えないでしょ!」

 

二人の口喧嘩は未だに続き戦いになっていた。

 

マーダー「貴方はいつもいつもそう!私がいないと人を信じすぎてクソ蛇野郎(ウロボロス)に騙されるはドリーマーにいいように使われるんだから世話かけさせるな!バカ野郎!」

 

ナイトメア「分かんなかったんだから!ウロボロスは兎も角ドリーマーはいい人なんだから!」

 

マーダー「だから!騙されてるって言ってんのよ!ソイツに!」

 

執拗にマーダーはドリーマーに騙されてる事をナイトメアに説得する。そんなマーダーにナイトメアは

 

ナイトメア「…………… ほ、本当に?こんなにしつこく言うって事は… 」

 

マーダー「アイツの性根はドブとゲロを足して2で割った様な奴だからナイトメア」

 

ナイトメア「人の事言えないじゃんマーダー」

 

マーダー「うるさい!本当の事だから!貴方すぐ捨てられるわよ…!だから私に付いて来なさいって言ってんのよ!」

 

ナイトメア「あの人が本当にそんな人なの?」

 

マーダー「本当よ、私を信用出来ないの?」

 

ナイトメア「え……… 本当に?マーダーに付いてっていいの?」

 

マーダーの言葉に心が揺らいでいるナイトメアに面と向かってマーダーは言った。

 

 

マーダー「貴方すぐ無理するし騙されるから見てられないのよ… ついて来なさい。」

 

ナイトメア「分かった!ありがとう!」

 

マーダー「貴方あっさり鉄血を裏切るわね… 」

 

ナイトメア「私が付いて行きたいと思ってるのはエルザとかエージェントじゃない、マーダーに付いて行きたいの!」

 

マーダー「ならいいんじゃない?この場をどう撤退するか問題だk…」

 

ナイトメア「マーダー大好きッ!」

 

マーダー「抱きつくな!離れなさい!」

 

嬉しくマーダーに抱きついたナイトメア。マーダーは嫌々ながらも少しどこか嬉しそうにしていた。

 

ナイトメア「やっぱりマーダー優しいな〜」

 

マーダー「うるさい、さっさとこの雪山出るわよ… 」

 

ナイトメア「うんっ!」

 

ドォンッ!

 

ナイトメア・マーダー「「え?」」

 

 

その再会も遠くから放たれたレーザーで引き裂かれナイトメアとマーダー

 

ナイトメア「ガッ… 」

 

マーダー「うぐッ… 」

 

突然の事に二人は反応出来ずまとめて撃たれ血が流れだし、そして無線が乗っ取られ猫撫の声の憎たらしい声が聴こえて来る。

 

ドリーマー『行かせる訳ないでしょ?この役立たずの失敗作供、死んだのを生き返させてやった恩も忘れて寝返ろうなんて失敗風情がいい身分ねぇ?』

 

 

 

ドリーマーの狙撃が腹部を貫き再会を果たした二人は倒れ込んだ。

 

 







さて1月20日は「破壊の嵐を巻き起こせ!」の初投稿日なのでバルカンの誕生日企画をしようと思っています。

バルカンに何かプレゼントしたい方はコラボ依頼の所からお願いします!

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