S13地区… スラム街
リホとタチャンカは治安維持って言う事って任務という事でスラム街に来ていた。薄暗く増改築した建物の所為で地図は役に立たない複雑な建物群や路地はとても厄介で治安が非常に悪い場所。
グリフィンの指揮官の制服では目立ち最悪の場合殺される為、私服を着て来ていた。あとチェーン付き財布をポケットに入れ、護身用は危険な場所だがスラム街で小型レーザー砲【八卦炉】をぶっ放す訳にもいかず拳銃を腰のホルスターに入れる事になった。
リホ「本当にいるん?」
タチャンカ「いるかもしれない… 断言は出来ないがな。」
リホ「そもそも野良の戦術人形なんて見つかるもんなんか?」
タチャンカ「路地裏とか廃墟を仮拠点にしてるのがいるかもな」
リホ「根拠は?」
タチャンカ「私も野良だった時このスラム街でしばらく暮らしたからな… まぁ二、三ヶ月だけだったが…」
更にタチャンカの話を聞くと一回NPCをクビなった時があったらしい、その時このスラム街でしばらくその場しのぎの生活を送っていたらしいた。
タチャンカ「まぁ、3年前の話だがな… だから3年前の土地勘なんてここでは役に立たない、だからあまり役に立てないぞ?」
リホ「そうか〜… 分かった、まず見つからないやろ戦術人形やぞ?流石に見つか… 」
タチャンカ「あれ…じゃないか?」
リホ「え?タチャンカいたの?」
タチャンカが見ている方向を見るとボロ布を纏いカーボーイハットを被った小さい少女が何か入ったガラス瓶を路地裏で飲んでいた。
リホは取り敢えず声を掛けた。
リホ「ちょっとええか?」
??「ング… ん?え?何?」
リホ「あの〜 もしかしたら人形やったりしない?」
??「人形?ワタシの事?」
その人形は警戒し銃が入っているホルスターに手を掛ける。リホはその事に気付き慌てて敵対する気は無いと伝える。
リホ「いや誘拐とかやないからな?あと… その銃は " コルトSAA " やな?」
SAA「そうだけど… 今コーラ飲んでるからあっち行って?脳天に穴空くよ?」
リホは敵意がない事を話だがSAAはまだ警戒し早くどっか行ってと言っている。こんなスラム街で声を掛けられるのは面倒事しか起こらない気しかしないからだ。
リホ「コーラ?どう言うコーラなんや?なんか美味しそうやし気になる」
SAA「ヌカコーラだよ!」
笑顔のSAAだったが顔が危ないクスリで完全にキマっていかのような顔をし、よくよく見ると目があっちこっち見て目線がフラフラし薬物中毒者のようになっていた。
流石にドン引きしたがヌカコーラを餌にすれば来そうだと思い一回言ってみる事にした。
リホ「う、うん… ヌカコーラ飲みたいならG&K社の所属にならんか?実はこう言う者なんやけど… 」
リホはG&K社の指揮官の証明書をSAAに見せた途端にSAAは…
SAA「行く!行く!ヌカコーラ飲みたい!付いてく!」
リホ「お、おう… 」
タチャンカ「だ、大丈夫… なのか?」
この時、薬物中毒の戦術人形雇って良かったんかな?と思ったが人手が足りない以上一人増えた事は嬉しい事だった。
秘密通信……
この日、SAAをS13基地に迎えたリホは
リホ『少し悩んでいる事なんだけどタナカさん聞いてくれる?』
タナカ『ん?なんだ?』
リホ『あの魔界のアイテム覚えてるやろ?皆んなで少し試した奴』
リホが言っていたのは【狂った永久機関】だった。
タナカ『あぁ… たしかアレ人形には効果出ないのに
リホ『そうなんよ… ウチ、タナカさん、アリシアちゃんしか効果出たんやけどなぁ… なんでやろな〜って… たまに今でも考えんやけど… 考え過ぎなんかな?』
タナカ『いや、ん〜… それは分からない…… 』
リホ『ま、考え過ぎやな!分からん事考えても仕方あらへんしな!仕事は順調?』
タナカ『順調だぞ?指揮官生活はどうだ?』
リホ『不安しかあらへんけど楽しいもんやで?』
この後、タナカとリホはH&R社の今後について話し合った。
そしてリホーマーはこの時知るよしと無かった。自分すらも知らない秘密がある事を…
ヌカコーラには気をつけよう
そして何故あの時【狂った永久機関】は何故リホーマーに効いた?
今考えると不思議な事…