BAR ヴァルハラ…
静かで大人しくシックな音楽が流れるBARの中、リホは1人で飲みに来ていた。
リホ「はぁ… 指揮官って大変やな… あっ…シュガーラッシュお願い…(どんよりした空気)」
ジル「わ、分かりました…… 何があったんですか…?」
余りに重い空気がリホの身体から出ていた為、心配になりジルは心配になっていた。
リホ「ウチな… G&Kの指揮官やってはるんやけど個性がある戦術人形の癖が強過ぎるんや… 」
ジル「癖が強過ぎる?」
リホ「その人形は薬キメてるんやぞ?しかも毎朝こめかみに銃口向けられて空砲撃たれてるは… 」
ジル「えぇ… 自分の部屋の鍵閉めてるんですか?」
リホ「閉めてるんやけど毎回毎回鍵壊されてるんや… アレなんなん?SAAの皮被った悪魔なんか?」
ジル「……… 大変ですね… 」
鍵はしっかりしてる。なのに何処からか自分の部屋に潜り込み毎朝空砲を至近距離で食らっていたリホにジルは同情の眼差しを向けた。
そんな事はさて置き、ジルは話しを聞き終えカクテルの材料を容器に入れテンポよく降った。そして小さい洒落たコップの中にカクテルをいれる。
ジル「シュガーラッシュです」
リホ「お、ありがとな」
リホは軽く一口シュガーラッシュを飲むと程よい甘さが口に広がり幸せな気分にしてくれる様な味が口いっぱいに広がった。
リホ「はぁ… 美味しい… レーションとかカップ麺の何万倍も美味しい… 」
カラン コロン…
そんな時、BARの扉が開き女性が入って来る。その女性はクリーム色の髪の毛に羽田は少し褐色、そして胸が大きくスタイル抜群な女性
ジル「アルマさんお久しぶりです。お仕事忙しかったんですか?」
アルマ「忙しかったわよ… 聞いてジル、正規軍のセキュリティーコンサルタントの人権は無いの?ホント上層部のあの無茶振りは無いわよ… 」
アルマと言う女性はなんかサラッとトンデモない事を言った様な気がしたがリホは気のせいだと聞き流し静かにシュガーラッシュを飲み始めた
(嫌な予感しかしないから関わりたくない)
しかし運命はそうさせてくれない、アルマという女性がリホに気付くとジッと見つめた。その事に気付いたリホはアルマに話しかけた
リホ「… なんでこっち見てるんわ?」
アルマ「いえ… 昔養子に迎えた子に何処と無く似てたらつい… 気のせいよね… 」
リホ「養子?今その人何処にいるん?」
アルマ「その子は昔鉄血の研究者だったのよ… これ以上は言わなくても分かるでしょ…?」
リホ「……すまへん… ご愁傷様やな……… なんか一杯奢る?失礼な事聞いてもうたしな……」
この後、アルマにカクテルを奢った。そして約四時間後、3杯違う種類のカクテルを飲んだリホはほろ酔い状態になりヴァルハラに一泊コースとなってしまう
アルマさんの養子ってダレナンダロウナ〜(すっとぼけ)