S13基地… 訓練場
広い400mトラック程ある運動場は今は無残にも瓦礫の一時的な集積場となり瓦礫が溜まる一方だった、そんな場所に泥棒三人組は武装解除させられそこの小さな用具庫で拘束され尋問を受けていた。
どうしてこんな状態になっているかと言うと元あった尋問室はリホ指揮官就任前に鉄血の襲撃で木っ端微塵になっていたからだ。
その為、特に重要性も無く攻撃を受けず無傷な用具庫で尋問をする事になった。
リホ「で?右から順にIDW、スコーピオン、M14…でええんやな?」
IDW「そ、そうにゃ… 」
スコーピオン「うん…… 」
M14「……… 」
IDWとスコーピオン、そしてM14は下を見つめていた。IDWとスコーピオンは諦めが着いていたのか大人しくしていたがM14は鋭い眼光でリホを睨みつけていた。
M14「……これからどうする気?私達を闇市でも売る?それともバラして売るつもり?」
リホ「いや、そう言う事せえへんからな?」
IDW「その… M14は色々あって極度の人間不信にゃ… だから気にしないでくれにゃ、ここの指揮官 」
M14「余計な事言わないでIDW?貴方だって弱いから色んな所たらい回しにされてた癖に…… 正直人間の味方するぐらいなら鉄血に寝返った方がマシよ」
過去に何があったか分からないが彼女は人間に対して相当なトラウマと憎しみを持っている事が分り、リホ指揮官は苦労しそうだな。と頭を抱えた。
リホ「アンタらには一応二つの選択肢があるんやけど、一つはG&K社に窃盗行為を働いた戦術人形って報告してお縄に掛けて貰う。そうしたら一度記憶は消されるやろな… 」
スコーピオン「えぇ!流石に嫌だよ!ワタシ!」
IDW「嫌にゃ!スコーピオンの事忘れたくないにゃ!」
M14「……どうせ選択肢なんてなんでしょ?」
リホ「…… まぁ、選択肢なんて無いようなモンやけどそこまで言う事無いやろ…
…んでな。もう一つの選択肢はな?泥棒した水に流すから
IDW「分かったにゃ!ありがとう指揮官!」
スコーピオン「私達を捨てないでね!指揮官!」
M14「あっそ… 好きにして」
IDWとスコーピオンは嬉しそうにしたが、M14は乗り気では無くただ仕方なく従っているようだった。
そして三人の拘束を外したリホ指揮官は気になっていたある事を三人に聞いた。
リホ「あのSAAちゃんの事を
スコーピオン「ほ、本当に知らないの!?あの個体のコルトSAAはG&K社で指名手配されてるぐらい危険人物なんだよ!」
IDW「そうにゃ!ギャングを気まぐれで壊滅させたとかG&Kの基地を気に入らにゃいからってだけで皆殺しにしたとかってぐらいヤバイ奴にゃ!」
2人の話を聞く限りヤベェ奴って事は十分わかったリホ指揮官。
その瞬間後ろから寒気を感じゆっくりと振り返ってみると人差し指でSAAを回しているコルトSAAがヌカコーラを飲みながら見つめていてリホ指揮官は顔を青くした。
SAA「指揮官〜☆何を聞いてたの?」
リホ「SAA… 話し聞いてたらろ?やったら今の話は本当なん?」
SAA「うん、本当だよ。あのギャング気に入らないから殺したの!ただそれだけ☆」
純粋な笑顔でトンデモない事を平然と言ってのけたSAA。
リホ「…… そ、そうなん…?」
SAA「別にいいでしょ〜指揮官〜?どうせ正義だの平和を守るとか言う綺麗事なんかより奪われるより先に
改めて再認識した。コルトSAAはヌカコーラでイカれてるんじゃなく元からイカれてる奴だったという事を。
こうして新たに三人が基地に加わり問題が更に増えたS13基地だった。
人間不信なM14ちゃん
闇堕ちコルトSAAちゃん
果たして今後の展開は…