16Labo…
性格反転したマーダーはペルシカの検査を受けていた。ペルシカ曰く二つの人格が一つの身体ある状態の場合、メンタルマップがグチャグチャになり二度と元に戻らなくなる場合があるらしい。
マーダーの元から安定していないメンタルマップから移し替えるとなると並大抵の腕では出来ない至難の技が必要だが戦術人形の第一人者であるペルシカは難なくとまではいかないが移し替える作業を淡々とこなし、30分後には全ての作業が終わっていた。
ペルシカ「はぁ… あぁ、疲れた… 」
バルカン「マーダーの容態は?」
ペルシカ「移し替えに成功、あとはマーダー次第ってところかしら?」
ペルシカの目線の先の二つのベットにはマーダーと小さいロリマーダーがスヤスヤと寝ていた。
ペイロード「
バルカンとマーダーが義体の修理の為一回使った幼女義体を使っていた。
ペルシカ「突然過ぎてね… この方法は無かったのよ…… 彼女の性格の都合上戦闘には向かないから一旦私が預かるわ。追加検査もあるからね」
バルカン「そうだな、あんな優しいのが戦場に出てもな…」
ペイロード「ですね… ペルシカさん」
カツアゲすら優しく受け入れて笑顔で対応する綺麗なマーダーさんには残酷な場面が多々ある戦場に向かうのは無理があった。
バルカン「まぁ、型は違うとはいえマーダーだから大丈夫だろ… アイツしぶといからさ」
ペイロード「そうですね、無事な事を願いましょう」
バルカンとペイロードはマーダーと綺麗なマーダーさんが無事である事を願った。そのあと二人は研究室を一旦出て昼ご飯を食べに行こうした時ペイロードはペルシカに呼び止められた。
ペイロード「なんですか?ペルシカさん?」
ペルシカ「さて… 貴方に聞きたい事があるんだけどどうやって作ったかしら
今回の騒動の原因となった
ペイロード「え?普通に卵を掻き混ぜて焼いただけですが…?」
ペルシカ「そうよね… 成分分析しても普通の材料の成分しか抽出されなかったからね… 」
ペイロード「?」
ペルシカ「そうなるとやっぱり " ただただ味が非常に個性的 " ってだけかしら… 」
本人の前では流石に真実は言えない為、 " 個性的な味 " って事で誤魔化しペルシカはある事を言い出す。
ペルシカ「貴方の料理は鉄血のハイエンドモデルを無力化を出来る力を持ってるわ。だから鉄血ハイエンドを捕獲して尋問する時に食べさせなさい。そうすれば鉄血ハイエンドモデルは抵抗しなくなって降伏するから
(流石に身内の人形で確かめるのは気の毒だから敵の鉄血ハイエンドモデルを使って実験をね?)」
ペイロード「そうなんですか?」
ペルシカ「そうよ…(鉄血には気の毒だが…)」
ペイロード「分かりました!もし捕まえたらやります!」
純粋なペイロードを少し騙して心が痛んだ。しかし