で… 来たのが…
S13基地…
初めて基地に来てから約2ヶ月、報告書の作成やS13地区の環境調査などを卒なくこなせる様なり、特に事件も無く平和な日々を送っていた。
そんな基地に3日前から就任している " EM-2 "は416と射撃訓練をしながらある不満を漏らしていた。
EM-2「クッキーを食べたいですが416さん、何か方法はありませんか? 」
416「クッキーね、確かに甘い物なんてこの基地に来てから口にしたのは乾パンぐらい… まぁ、甘い物なんて嗜好品だから仕方ないんじゃない?」
EA-2「でも… やっぱりクッキーが食べたいんですよね、やっぱり理想は紅茶を飲みながらクッキーって感じでティータイムしたいんです」
416「それには興味はあるけどこの基地の財政は…」
EM-2「知ってます… でもどうしても食べたくてね…」
イギリスの銃でクッキーが好きなEA-2は不満に思っていた。大好物のクッキーが食べれずその次に好きな紅茶も飲めていなかった。
416もその事については興味がある、しかしS13基地の財政事情は常にギリギリで貧乏、その為嗜好品を買うお金はないと言ってもよかった。
416「指揮官に一回相談してみれば?何かしら答えてくれると思うし」
EM-2「でも忙しいんじゃないですか?」
416「うちの指揮官は仕事の速さが速くて仕事は午前中には殆ど終わらせてるから大丈夫よ」
EM-2「そうなんですか?なら射撃訓練終わったら指揮官の所行ってきます」
30分後、クッキーが食べたいEM-2は416と射撃訓練が終わるとリホ指揮官のいる事務室に直行し直談判しに行った。
時刻は14 : 59に事務室のドアノブに手を掛けたが彼女はふとその事に気付きすぐには行かず3時になってから事務室に入った。そこにはリホ指揮官はPCで何かを調べていた。EM-2は静かにリホ指揮官に話しかけた。
EM-2「あの指揮官?」
リホ「ん?なんや?どないしたん?」
EM-2「クッキーを食べたいんですが… 財政の事は分かってますがどうしても食べたいんですよ」
リホ「クッキーか… 確かに甘い物最近食べてあらへんな… 甘い物って嗜好品やからな… ちょっと待っててくれへんか?ちとその事は考えてみるから」
EM-2「ありがとうございます」
事務室から出るとガッツポーズをし、満面の笑みを浮かべクッキーが食べれると思ったEM-2はリホ指揮官の返事を待つ事にした。
そして意外にも二日後、EM-2と第2部隊に召集がかかり、S13基地にある使われていない雑草が生え放題の空地に集合した。
リホ「この基地の財政事情的に何か売り出す物が無いとこのままの貧乏生活でひもじい生活や、やから費用を2000万として麦畑、あと蕎麦の畑を作る事したんや」
突然の出来事にEM-2と第2部隊は騒然とするがリホ指揮官は関係なく話始めた。
リホ「麦畑はパンや " クッキー " を作れば保存は効くし食べるなり売るなり出来るやろ?あと蕎麦は種を撒けば後は放置で育つから手間は掛からん、まぁ、ジャパンって国のソバってモノを食べてみたいって言うのもあるんやけどな?」
よく見てみるとリホ指揮官の後ろには農具と肥料が入っている袋、それと種が入ってる袋がある事からリホ指揮官は本気でやろうとしている事が伝わっていた。
リホ指揮官はEM-2の元へ近づきある事を喋った。
リホ「ありがとうなEM-2」
EM-2「へ?」
リホ「いや〜、この基地は目立った収入源なんて無かったんや。やからどうにかならへんか調べてたんやけどな?そこにEM-2が来てビビッときたんや。ってか忘れてただけなんやけどな。
この日から堺に暇が出来た時に第二部隊とEM-2、リホ指揮官は麦畑と蕎麦の畑を土壌から作り直していった。
無ければ作ればいい(原料から)
EM-2
クッキーが大好き、その次に紅茶が好きなイギリスの戦術人形、計算が得意で経理作業をたまにリホ指揮官とタチャンカと一緒にしている。
59と言う数字を嫌っているのは彼女の銃の製造された数が59丁と少ないのが原因
なので59という数字を言う場合 " 60引く1 " と言ったりとかなり敬遠している。