勿論、
S13基地…
S地区支援基地との合同調査から数日後の午後、まだ仮説の建物のS13基地だが日常業務をリホ指揮官は午前の内に終わらせて自身のバックパックから取り出した遠心分離機を使いある事をしていた。
リホ「ゴグマジオスのこの重油みたいな液体… もしかしたらええ武器の材料になるかも知れんしな」
ゴグマジオスの決戦の時に採取した黒い重油の様な液体を解析しようと成分を分け、リホ指揮官は未知の物質にワクワクしながらやっていた。
そして成分を分離し終わった時、不思議な物質が生まれてしまった。
リホ「ん?なんやろ?重油と濃い血みたいな液体に分けられてしもうたな…
予想外にもゴグマジオスの血が混じっていた事にリホ指揮官が驚き、分離した血をペットボトルに入れ丁度いっぱいになった。
スコーピオン「指揮官?なんかゲート前に大っきい奴がいるんだけど何?
リホ「お、スコーピオンやな?『グラート』やな?この基地の警備に回す無人機や。これで鉄血の部隊が来ても返り討ちできるで?」
スコーピオン「おぉ!凄!あっ、指揮官!後方任務でトマトジュース貰ったんだけど飲む?」
スコーピオンが持ってきたのはトマトジュースの入ったラベルが剥がされたペットボトルだった。
リホ「ええなそれ、ソコに置いて置いてくれへん?今手が離せんからさ」
スコーピオン「了解!じゃ、そこに置いた置くね!」
スコーピオンはペットボトルに入ったトマトジュースを散らかった机の上に置いた。
リホ「さて違う事するかの」
リホ指揮官はテレポートでバックパックからアイルーから貰ったキノコと簡易の菌の培養セットを取り出し作業をした。
生きている菌を培養用の皿に移し培養液に浸す。そして数十個のキノコの培養皿を作った。
リホ「ふぅ… 疲れた…… 後は無事に培養の成功を祈るかの…
さて…トマトジュース飲むかの、確か農家さんの護衛いって貰ったんやろな?天然物やから凄く美味しいんやろな」
作業で疲れたリホ指揮官はペットボトルの入ったトマトジュースを豪快にゴクゴクと勢い良く飲んだ。
リホ「ウゲェェッ…… 変な血の味するやん…ヤバッ!ゴグマジオスの血飲んでまっ………
アァァァァァァァァァァアアアッッ!痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイッッッ!!!」
リホ指揮官は間違えてゴグマジオスの血の入ったペットボトルを開けて飲んでしまった。
そして気付いた時にはもう遅くペットボトルに入ったゴグマジオスの血を3分の1を既に飲み干してしまい、その直後この世のモノとは思えない程の耐え難い猛烈な激痛がリホ指揮官の全身を這う様に襲った。
リホ指揮官は余りの激痛により1分もしない内に意識を失い気絶しその場に倒れ込んでしまう。
原因…
トマトジュースと間違えて
うん、もう逃げられねぇな…