暗く不気味な地下研究施設、バルカンとデストロイヤーとは別の所をペイロードとパラケルススは調べていた……のだが…。パラケルススはペイロードにくっ付き離れようとしなかった。
ペイロード「いい加減離れて下さいよ… いざとなった時に助けれませんから…」
パラケルスス「やだよぉ… 怖いよぉ… ペイロードから離れたくないよ〜」
半分涙目になって抱きついていた為、無理矢理引き離そうにも可哀想で出来なかった【ネメシスT型】との戦闘は確かに圧倒していたがその迫力や下水道通ったり首無し死体やらでだいぶメンタルが削られたらしい。
ペイロード「パラケルススさん我慢して下さい。私だって色々と疲れてるんですから…」
パラケルスス「ヤダヤダ!戦いたくないし絶対に離れないから!」
ペイロード「はいはい…」
彼女が本当に戦術人形なのか疑う余地があり過ぎた。弱虫で戦術人形なのに戦いたくないと言ってる。まぁ、戦いたくないのは分かるがなんと言うか… 他力本願で自堕落でニートな駄戦術人形なパラケルススだった。
そんなこんなで二人で何とかマップや脱出手段を探しているとパラケルススはペイロードに質問をしてきた。
パラケルスス「ペ、ペイロードってさ… どうしてEA小隊の隊長なんてしてるの?」
ペイロード「え?なんでいきなり?」
パラケルスス「いや… 少し気になって… 」
ペイロード「そうですね〜… 簡単に言えば "なるしかなかった" って感じですかね」
パラケルスス「なるしかなかった?どう言う事?」
ペイロード「バルカンさんとマーダーさんはどっちかと言うと指揮なんかより "突っ込む方が性に合ってる" って言って隊長になりたがらなかったんですよ… フレイムさんは人に命令するのは苦手だからって言ってね。デストロイヤーちゃんはその… 純粋過ぎるから無理だし…
…けど…」
パラケルスス「けど?」
ペイロード「私はお兄ちゃんに憧れたんです。立派なお兄ちゃんに…… だから私は隊長になったんです。いや、なるしかなかったんです…!
まぁ、たまに指揮を無視して突っ込む人達ですけどね」
テーブルの書類を調べながら、ふふ、と微笑みながらパラケルススの質問に答えたペイロード。そんな時ある一枚の紙が目に止まった。
そしてその紙に目を通した。
【ネメシスT型+a】
量産型タイラントに寄生生物「ネメシス」を宿らせている。これが本体の退化した脳の代わりに脊髄付近に新しい脳を形成し、馬を操る騎手のような関係になることで知能を向上させたB.O.W.
しかし、戦術人形の性能向上や兵器の性能向上により【ネメシスT型】の優位性は失われつつある
そこで
これにより皮膚の硬化し、変異の可能性は低くなった。
しかし、あくまでも可能性であり想像を超える攻撃を受け無理な超回復により肉体に急速な異形化する可能性が高く、どう変異するかも予測不可能になった
今後の結果が良好次第、危険物質【
ペイロード「………戦いはまだまだ序盤かも知れませんね…」
この書類を見たペイロードに戦慄が走った。もしかしたらあの【ネメシスT型+a】と呼ばれる存在はまだ生きているのではないかと… そして最後に出てワード "危険物質【
ペイロードはどうも嫌な胸騒ぎを覚えた…。
まだまだ序盤
大惨事が始まる…