破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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end1… 格上の異常存在(賢者)の存在

 ガタンゴトン…と規則的に聞こえる走行音は心地よい音を立てていた。バルカン達は異形の化物との激戦を終え安心し座席に座っていた。

 最後のトドメを刺したリホ指揮官の意識は目覚めたのだな()()()()()()()()()()()()放った為にエネルギーの使い過ぎにより余り動ける状況ではなかった。

 

バルカン「はぁ… ペイロード達は無事かな… 」

 

デストロイヤー「そうだね… ヘリで逃げるって言ってたけど大丈夫かな…」

 

WA2000「そうね、この件に関しては祈るしかないわね… 確かめようがないし…

 それより指揮官ってあんな力持ってたんだ…初めて知ったわよのんな事、万能者と繋がってるって噂… 本当かも…」

 

バルカン「リホーマーが?確かにな… 」

 

 確かにH&R社本部制圧作戦の時に後方陣地で何者かが多数の人や人形を行動不能にした存在が確認され、その存在は遺跡に関係したナニモノかの仕業では?と言う噂が立っている。

 色々と気になったがバルカンは戦闘の時気になっていた事を聞いた。

 

バルカン「リホ… なんであの時に必殺技っぽく言ったんだ?」

 

リホ「いや〜… それは必殺技ってかっこええやろ?ロマンやロマン… お陰で気分爽快スッキリしたわ… でも反動は大き過ぎるけどの… 」

 

 必殺技を叫んだ事に関しては本人の気持ちだった。ただでさえ左腕を喰われて消えた事も相まってリホ指揮官は絶対安静にしていないといけない重症となった。

 

 戦いは終わった。

 後は帰るだけ、そう思っていた矢先、異変が起きた。心地よい走行音から一転、後ろの方から何かを引きずる様な音が鳴り響いた。

 

バルカン「なんだよ… ったくもう… WA2000ちょっと確認してくるぞ」

 

WA「私も行かないと行けないの?まぁ行くけどね…」

 

 二人とも気怠げにやり取りし、今乗っている1両目から順に見て異音の発生している所に二人で向かった。

 

 誰一人としていない列車の車内は不気味で張り詰めた雰囲気に満ちていた。お化けが嫌いと言う事もあり二人もと恐る恐る警戒しながら異音の発生元へも向かう。

 

 そして最後の4両目を調べようとした時、扉が何かよって引き裂かれおぞましい肉の塊の様な巨大なナニカが張り付いていた。

 その最早、それはリホ指揮官の必殺技を直撃した筈の異形の化物、だが最早原型すら残っていない肉の塊のだった。

 

バルカン「こ!コイツ!?まだ生きてやがったのか…ッ!」

 

WA2000「なんて奴なの…!?」

 

 二人は咄嗟に距離を取りバルカンとWA2000はすぐさま応戦した。

 ジワジワと3両目を侵食する巨大な肉の塊は触手でバルカンとWA2000を攻撃。二人は負けじ触手を撃ち落とし本体の肉の塊を狙い始める。

 化物の列車の侵食のスピードは遅くはなっているものの徐々に迫っていた。

 

AW2000「バルカン!この車両を引き離すわよ!このままじゃジリ貧になる!」

 

バルカン「分かった!この触手野郎が!」

 

 二人は応戦しつつも速やかにに2両目に移動し車両を繋ぎ止めるロックを銃で乱射した。

 

 そして化物が占領した列車は徐々に引き離されていく。

 

 しかし、化物は触手を大量に出しバルカン大量の乗っている列車に張り付き元に戻ろうとしてきた。突然の事に銃で触手を撃って引き剥がすも触手を出すスピードの方が数段速かった。

 

バルカン「この!しつこいんだよ!さっさと地獄に堕ちやがれ!」

 

AW2000「死になさいッ!!」

 

 徐々に縮まる化物との距離、二人は今乗っている車両も破棄して1両目だけでも… と考えていた時、奇妙な出来事がおきた。

 

 空間が突然、裂け薄気味悪い空間から白い傘の先端が出てきた。そして妖しく、胡散臭い声が聞こえる。

 

「廃線『ぶらり廃駅下車の旅』」

 

 その言葉と触手は何かの障壁で全て引き剥がされ共に空間の割目が広くなり、有り得ない事に反対方向に走る列車が化物のいる車両に激突。そして爆発し化物は施設の爆発に巻き込まれてた。

 

 一瞬にして有り得ない事が置きバルカンとWA2000は何が起こったのか分からなかく幾ら思考を張り巡らせても何でこうなったか分からなかった。

 

 

 そして1両目に戻るとそこには白と紫を基調にしたドレスを身に纏った雰囲気が胡散臭い女性がいた。そしてリホ指揮官と話していた。

 

ソホォス「ご機嫌よう…お初お目に掛かりますわ。私は賢者(ソホォス)と申します。どうかお見知り置きを。本当は拉致する予定だったけど… 気分が変わったわ… 」

 

リホ「なんの様なんや?ババア」

 

ソホォス「…!…いけない…いけない。冷静さを欠いたらダメなのに… これでも私と貴方は深い関係にあるのよ?だから貴方には干渉出来ない。

 …私からのお願い聞いてくれる?」

 

 突然、目の前に来てお願い聞いてくれる?と言ってきたが余りの異常さに聞く事したか出来なかった。

 

ソホォス「私からのお願いはね、ワームホールに関しての全ての研究を止めさせなさい。アレは人類が手にしていい力ではないわ。下手したら人類の特異点を改変してしまって第三次世界大戦で人類が滅ぶかも知れないから…」

 

リホ「話が壮大過ぎて付いて来れへんよ」

 

ソホォス「頭の片隅にでも入れるだけでいいわよ?後に()()()が来るからわ。

 それと気を付けないよ?特に()()()()()()()()()()()()()、そして()()()()()()には… あっ… このままじゃ苦戦しそうだからケリュケイオンをあげるわ。二つあるし。

…じゃまたね〜♪」

 

 呆然とするしか無かった。胡散臭い女性は空間の割目の中に入って行った。そしてリホ指揮官の手の上には柄に綺麗な2匹の蛇が絡みつく彫刻が為された白を基調きした仕込み傘があった。

 

バルカン「お、お前の知り合いなのか?」

 

リホ「いや… 誰?あのオバさん…」

 

 バルカンとデストロイヤー、リホ指揮官とAW2000はこの後、無事に生きて帰る事ができた。

 数々の異常な事態を引き起こしたアンブレラ社の悪行は世に回る事は無かったが。様々な証拠を掴む事ができ当初の護衛任務とは別に報酬を貰う事が出来た。

 

 

 

 

 

 そしてリホ指揮官はと言うと左腕なんとか造り直し復活した。そして4日後の出来事である…。

 

 

S14基地から救援要請が届いた。

 

S14地区においてE.L.I.Dが地区外に向けて侵攻を開始したと言う事らしい。

もしそうなればS13地区はE.L.I.Dにより蹂躙されE.L.I.Dの巣になりかねない。

 

そんな事はさせまいとリホ指揮官は悪夢の始まりを止める戦いに身を投じたのだった。

 

 

 

 




ケリュケイオン
 柄に綺麗な2匹の蛇が絡みつく彫刻が為された白を基調きした仕込み傘。

 この世の理や時空すら捻じ曲げる存在から託された仕込み傘。
 この緋色の刀身の素材は明らかこの時代では作れない正体不明の金属で出来ており、頑丈かつ精巧な造りと妖しくも美しい刀身をもっている。


傘の形態ではレーザー砲撃が可能
(メイン)
刀の状態では近接攻撃が可能
(リホ指揮官の剣の腕前はど素人)

無名の狩人さん作の『ブラッド・ドールズ』の大型コラボイベント
試作強化型アサルトさん作『危険指定存在徘徊中』も出ます!



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