S14地区の騒動が終わり、痛む身体を徐々に慣らしつつリホとコルトSAAは乗って来た車を停めた所へ向かった。のだが…。
そこには無残にも破壊され炎上している車だったモノがあった。丁度よく砲弾の様な攻撃が何発か当たり破壊された様だった。
リホ「く、車が… アレ… レンタカーなんやぞ?ヤバ…」
コルト「最悪だね… これはね〜 ってかヌカコーラ頂戴♪」
(リホの脇腹に銃口を突き刺す)
リホ「分かったから… ほれ」
部下である筈の戦術人形に脇腹に銃口を突き刺すという有り得ない状況だが、リホにとっては慣れた状況。慣れた手付きでバックパックの中にあるヌカコーラをテレポートで取り出しコルトに渡した。
コルト「ありがとう☆…ッングングング… プハァッ!」
リホ「よくあんな目あって平常運転でいられへんな。しかも車が壊されてんのに…。」
お金には余裕はあるものの流石にレンタカーを壊したとなればレンタカーの会社に怒られる。
…ちゃんと帰ったらレンタカーの会社に謝りに行く事が決定しただけだ。リホは溜息をつき燃える車を見ながらずっと感じていた身体の違和感が気になり始めた。
リホ「…?…やっぱり首が痛い… コルトちゃんちとええか?」
コルト「ん?な〜に♪しきか〜ん♪」
リホ「(相変わらずキマッてるの…)…すまへんがウチの首に何か傷みたいなのついてへんか?さっきから少し痛いんやけど。」
コルト「分かった!首に傷ね〜…… 何か注射の跡みたいな傷があるけど…。」
リホ「注射の跡か… 何されたんやウチ… あと助言者って奴… ホンマ何モンなんや?あんなのウチじゃ敵わへんよ… 逃げるが勝ちやな。」
朧げに記憶にあるあの助言者という存在、あの尋常では無い殺気、そして神速と言っても差し支えない程の速さと身のこなし。
恐怖のその物と言っても過言ではなく、今思い出せば怖く身震いしてしまった。
アレは果たして手を出していい存在なのだろうか?
色々と思考したがその理由や目的が分からない、そして何かを注射で打たれたのか。もしくは自分の血を抜かれたのか…。
助言者は何か喋っていた事は確かだ。だが恐怖のあまり何を喋っていたのか聞いていない。
リホ「はぁ… 今度、S13基地をS12+1基地って変えようかの… 13は縁起が悪い数字やし。あと… 教会か神社で御祓やな… そうしよう」
コルト「ヌカコーラお代わり!」
(銃口を脇腹に刺しながら)
リホ「はいよ」
13っていう数字は昔から悪魔の数字だの言われている縁起が悪い数字だから基地の名前を変えようと考え、そして何でもいいから運を良くしたいリホ指揮官だった。
異空間、
ソホォス「あの白い霧の壁… そしてその向こう側の空間に私が介入出来ないなんて…… これだから啓蒙高い狩人は嫌いなのよ。平然と世界に行って狩人同士で殺し合ったり。内臓攻撃したり…。しかも助言者って奴、私の能力による介入を妨害するなんて想定外にも程があるわよ。」
頭悩まされていた。狩人の存在は昔から知っていた。啓蒙が高く、狩りを熟知し血に酔った狩人は自身の存在を察知する者が現れるかも知れないと警戒はしていたが…。まさか自身の能力を妨害する程の者が現れてるなんて想定外の出来事だった。
ソホォス「はぁ… 今も昔も変わらないわね私は… 面倒な事に絡まれたり起こしたり… もうあの頃にはもう戻れないものね、立場的に軽弾みでフレンドリーな話し方なんてもう無理だし…。」
昔を懐かしむ様に空間からリホを見ながら自身の能力を阻害する白い霧と助言者の妨害に対する対処法を模索するソホォスだった。
試作強化型アサルトさん
無名の狩人さん!
コラボお疲れ様です!
尚、車が破壊されたのはH.A.G.S正式量産型の流れ弾がクリティカルヒットしたのが原因です…
帰りは途中まで徒歩、あとは通信出来る範囲に入り通信し基地から車で迎えに来てもらった模様。
ソホォス、白い霧と助言者に能力を阻害される。