人間を模して作られた人形
そういう奴が現れてもあり得る…
今日も訓練から4日後、身体を動かす事が無かったら民間の人形達はクタクタになっていた。それは元々戦術人形だった人形も然り…。
一人でも遅れる者が出よう物なら連帯責任と言われ全員でもう一回、最悪な場合4〜5回も繰り返される400m×10周の走る訓練。
その後は100mダッシュを30本、1本辺りの
人形は元々身体能力が高いのに何故やる必要がある?この訓練に意味があるのか?
訓練に参加している人形達の間で不満や愚痴が沢山聞こえる。
「貴方、さっさと訓練から抜けて。いい迷惑よ…。何回遅れれば気が済む訳?」
「そうよ。皆んな迷惑してるのよ?こんな鈍間戦場に出たら速攻で死ぬわよ。」
「ごめんなさい…。」
その中、初日、そして今日の訓練で遅れた人形の少女に言い寄っていた。リーダー格の人形とその集団はその人形を囲んでいた。
バルカン「余裕ねぇのに虐めなんて…。」
内心、バルカンも余裕は無い。ここまで走り込んだ事なんて無い、そして教官へのイライラが溜まり周辺は険悪で近づき難い雰囲気になっていた。
そんなこんなで今日の訓練は終わり、バルカンはシャワーを浴びた。最後の方にシャワールームに入ったため一人だった。
バルカン「キツかった〜。ふぅ〜…。こんなんで強くなれるのかな…。…ん?」
「?」
バルカン「お前はあの時のヤツか…。」
シャワーを浴びている途中、入って来たのは虐められていた人形の少女だった。170cmくらいで服を着ていた時より胸がある様に感じ、よく見るとロシア系の金髪の少しクールな少女だった。
バルカン「私はM61A2バルカンだ。よろしくな。お前なんて名前なんだ?」
ベガス「一応だか…、ベガス12MのASSTを持ってるけどそれだけだな。まぁ、ベガスって呼んでくれるとありがたい。」
バルカン「おう、分かったベガス。」
ベガス12Mって銃は良く分からないが良い人そうだった。バルカンは虐められているを放置する訳にもいかずその事について話してみる事にした。
バルカン「所でだが…。あの集団から虐められてるよな?」
ベガス「あぁ…。そうだが?」
バルカン「アイツらの虐めを止めさせよう。な?正直見てるこっちまで気分が悪りぃからさ。」
ベガス「そ、その〜……、お構いなく…。」
バルカン「は?」
ベガス「お構いなく。」
頭の整理が追い付かない。虐めから助けようとしたのに対して「お構いなく」?何をどう考えたらそういう答えに行き着くのか分からない。バルカンは言葉の意味が分からずに呆然とフリーズした。
そんな事お構いなしにベガスは喋り出した。
バルカン「は?え?」
ベガス「あの養豚場の豚を見る様な目で私を罵倒…!はぁ〜たまらない!そして私はあの集団に乱暴され挙句の果てにはエロ同人みたいな展開に…♡想像しただけで興奮して来た!でも私はやっぱり鉄血に捕まり毎日実験(意味深)され辱められ滅茶苦茶に…♡堪らない!」
何かがおかしい。その言葉にバルカンのフリーズしたばかりの電脳は混乱した。もう意味が分からない。
バルカン「すまん…!もう上がる!」
ベガス「ちょっ… ちょっとまってくれ!」
なんか人種?が違うと言うかなんか形容し難い恐怖を感じ怖くなったバルカンはシャワールームから素早く着替え自分の部屋で過ごす事にした。
特殊過ぎる性癖って怖いよね?