あの
その日は休みでBAR "ヴァルハラ" へ入店、ふとカウンターの席を見るとこの前会って意気投合したエクスがビールをグビグビと飲んでいた。その気持ちいい飲みっぷりを見終わった後、バルカンはエクスに話しかけた。
バルカン「エクス!何日か振りだな!」
エクス「あの時の奴か!一緒に飲もうぜ!一人で飲む酒より二人の方が断然美味いからな!」
エクスの隣にゆっくりと座り、バーテンダーのジルにノンアルコールのカクテルを頼み、飲み友であるエクスと話始める。
バルカン「はぁ… 辛い… 」
エクス「何があったんだよ?」
バルカン「最近、最近仕事が忙しくて私の部隊の仲間とも私の彼氏とも会えねぇんだよ…。仕方ないのは分かってんだけどさ。」
エクス「分かる…。
…俺にも彼氏?彼女?まぁ、どっちでもいいか。大切な人がいんだけど中々会えない時あんだよな。そん時確かに辛いよな…。」
バルカン「もっとイチャイチャしてぇ〜… 毎回毎回キスは向こうからだから絶対に次は自分からしたい…。」
エクス「あぁ〜…。確かにな…!もっとイチャイチャしたい〜…。デートで映画とかレストランとか生きてぇよ〜…。…ングングググッ…!プァッ!」
バルカン「お前の飲み方めっちゃ美味そうで禁酒してる側からしたらツレェ…。」
エクス「一杯くれぇ問題ねぇよ!飲め飲め!」
バルカン「そ、そうだよ… な?そうだよな!一杯くらい、一杯くらいなら問題ねぇよな…!」
あんなに美味そうに目の前でビールを飲まれたら幾ら禁酒しているとは言え抗える訳も無くエクスから渡された一杯豪快にビールを飲んだ。
バルカン「ングングングッ…… プハァッ……!美味ぇぇ…!久しぶりのビール!これは最早犯罪的な美味さだろこれ!ジル!エクスに頼んだ奴とジャックダニエル頼む!」
エクス「おぉ!いいねぇ!俺もビール頼むぜ!」
結局の所、今まで我慢していた物が爆発、抑えが効かなくなり一杯どころでは済まなくなった。
バルカン「やっぱりオサケさいこう〜!めっちゃ気分がイイや!」
エクス「そうだなぁ〜!ひゃけさいこう〜っ!」
…
…
…
…
ん…
明る、もう朝か……
?
バルカンは違和感を感じた。なんか天井が見た事ない所だ。何処かのホテルの様な天井だった。そしてもう一つの違和感に直ぐに気付いた。
エクス「ふぁ〜〜… 良く寝た……
え?なぜ裸?
…お前!?」
バルカン「ん?え?お前こそ……。
…!?」
二人ともこの場の状況を飲み込めず固まった。
バルカンの目の前には裸の状態の鉄血ハイエンドモデル
バルカン「…コレは… ど、どうする?」
エクス「いや…。俺に言われても…。…どうする?」
流石に二人共、敵味方の関係と言えど気不味くてこんな混沌とした状況では襲おう(物理)なんて思える筈が無かった。
バルカン、処刑人と酒のんでホテルで一緒に目を覚ますと事態に…
やべぇよ、ヤベェよ…