S13基地第二部隊は警備とともに指揮官の指示で製鉄加工場を見て行く事にした。
メンバーは416、G11、UMP9、UMP45、コルトSAAとバランスの取れた部隊。警備の為、ダミーは連れて来ていない。
416「話によるとここら辺よね?」
45「そうね…。だけどここ警備ルートから少し離れてるけど大丈夫かしらね?何起きるか分からないわ」
コルト「怪しい奴はぶち殺しておけば良くない?どうせここの連中なんて死んでも悲しむ奴なんていないんだしさ☆」
45「考えが物騒過ぎるわよコルト、穏便にいきましょう」
いつもの事だが普通のコルトSAAじゃない真っ黒な性格のコルトちゃんは人間を殺せる。戦術人形は許可がない限り人間に向かって銃を撃てない様になっている筈なのだが…。
そのせいでS地区応急支援基地との合同調査で突っ掛かってきたゴロツキ3人を平然と撃ち殺すちょっとした事件が勃発した。
眠たげなG11の左右のホッペをチネって起こし、第二部隊は警備ルートを巡回している最中、モヒカンとスキンヘッドのガタイのいい男二人が声を掛けてきた。
「お姉ちゃん達、ちょっといい所あるだがよっていかないかぁ?イヒヒヒ。」
「30分で5万も10万もそれ以上稼げる所だぜ?興味あるだろぉ?」
コルト「ならアンタらのサイフ貰うね☆」
「「ガァッ!?」」
突然の発砲に対処出来ずに眉間に風穴が開き血が流れ出した。コルトはその二人の死体からサイフと金目になりそうな物を剥ぎ取り元気な笑顔で笑った。
コルト「やった!いつも以上にヌカコーラの買える!」
416「またなんで撃ったのよ!」
コルト「ヌカコーラ代が欲しかったから、コイツらなら別にいいかなって」
9「こ、怖いよ45姉ぇ…」
45「やると思ったコルト…、さて…死体隠すわよ。面倒な事にならないようにしないといけないからね」
コルト「そうだね〜」
UMP45は頭を抱えた。コルトとUMP45はモヒカンとスキンヘッドの死体を血が付かない様に頭をゴミ袋で包んで近くの路地にある鉄製の大きなゴミ箱に入れた。
9「よ、45姉ぇ?」
45「私だってやりたくないわよ…。でも証拠隠滅しないと面倒な事なるでしょ?
…ちょ、ちょっと人形用の胃薬を指揮官から借りようかしら…」
冷静な様に見えて大分ストレスを抱えていたUMP45だった。
所変わってS13基地、その指揮官であるリホはUMP45同様に頭を悩ませる事態が起きていた。
リホ「頼むからパソコンは盗らないで!」
「い や…!」
リホ「なんでや?頼むから!」
名前を聞いても何も言わない彼女の蒐集癖に苦労していた。流石に業務で使っているパソコンを持って帰ろうとしたのは流石に看過できなかった。
取り敢えずさりげなくパソコンに手を掛けようとしたが即座に取り戻さんとタックル、リホは吹っ飛ばされ壁に激突した。
「めっ…!」
リホ「フンギャッ…!?(力強ッ!?)」
意識は保ったものの格好な衝撃が伝わり滅茶苦茶痛かった。本当にこの子は何者?…と疑問を覚えたリホだった。