逃げる?
NO!NO!
そもそも逃げれない!
相変わらず2対多数は相変わらず。絶え間ない物量の差に元々する予定だった撤退すら無理な始末。一瞬でも気を抜けばガトリングや盾の
テレポートやワームホールを併用しクラーラを援護しつつ被害が出ない様に戦うのは想像以上に難しい。
リホ「チッ…!数多すぎやろ!」
クラーラ「………!!」
クラーラも金色の糸を使い拘束したり、怪力による人工物を投げ飛ばし攻撃、敵のチェーンソーを糸で絡め取りぶん投げたりして応戦?している。
数も多いがそれよりも重武装でいながらクラーラの投げ飛ばした人工物やチェーンソーを避けたりと重武装ではありない速さで避けている。
リホ「踏ん張れウチィィ!!」
こんな事なら基地を破棄せず戦えば良かった。危険だと察したら逃げる。その癖がまだ抜けていない事に少し苛立ちを感じるも、その思考を蹴り飛ばし戦闘に集中する。
チェーンソー型と盾型が隊列を為して四方八方から襲い掛かってくる。
もう、基地の被害を最小限とか考えている場合ではないと判断、その隊列に向かって
レーザーで追跡者を焼き払う事は出来たが何体か回避され突き進んでいく。その様子を確認した瞬間にワームホールによる落下死トラップを発動、耳障りの悪い生々しい落下音が響き渡り攻撃を防ぎ切る。
今度は四方八方からのガトリング型による一斉射撃はワームホールで攻撃を反転させカウンターを決めた。二度目だった為か直ぐに射撃を止めたが、隙を見計ったクラーラの人工物の投擲や金色の糸による拘束で着々と数を減らしていった。
リホ「自分とこの親玉に帰れやぁぁ!ウラァァァ!!」
レーザーの薙ぎ払い攻撃が炸裂、二人の猛攻に徐々に追跡者達は数を減らしていく。
リホ「ファイナルスパァァァァクッッ!!」
辺り一帯が極光に包まれる程の極太レーザー、その広範囲に及ぶレーザーにより追跡者のダミー達はほぼ全滅した。
リホ「お、終わっt…」
クラーラ「…んッ!!」
そして最後にボロボロながらもチェーンソー型で攻撃しようとした所、クラーラの金色の糸で絡め取られ拘束された。
リホ「クラーラ、ホンマありがとなぁ〜、……この最後一体どうする?……あっ… ええ事思い付いた!」
ある事を思い付いた。悪魔の力が何かしら作用して動いているなら、同じく理を外れた力である龍脈を押し込めばこのダミーの追跡者は本体から引き剥がせるのでは?そんな考えが頭を過りやってみる価値はあると判断し即行動に移した。
リホ「クラーラ、手を出すなよ?……」
金色の糸で絡め取られた追跡者のダミー、そのデコに手を当てて、自身に流れるであろう龍脈の力を追跡者のダミーに押し流す感覚で……。
その瞬間、追跡者の頭が弾け飛び血と肉片、電脳のパーツが辺りに散乱しスプラッタな光景となった。
リホ「こ、こんななんとわ……
……!? なんや?」
クラーラ「……?」
更に最後の一体が死んだ瞬間、追跡者のダミーの残骸が一箇所に集まり始める。肉と骨は再び一つとなり、装備していた武器は巨大な武器の化していく。
そしてダミー達は一体の酷悪な化物へと変貌した。右腕に炎、左腕には雷、身体には冷気、そして周りには無数の盾が浮遊しており、この酷悪な化物は明らかにこの世界ではあり得ない存在だと分かる。
歪で酷悪、この世のモノとは思えないその存在はリホとクラーラを睨んだ。
リホ「はぁ… 基地を破棄する筈がなんでこうなったんやろ…。…取り敢えず…。気色悪い巨人をぶっ飛ばしますかの!!」
クラーラ「アレ…!ほしい…!!(お目々キラキラ)」
リホは
リホ「真正面から消し炭にしたる…!
……マスタースパークッ!!」
マスタースパークを合図に第二ラウンドが開幕を告げた。
追跡者に龍脈の力を流す
・ガソリン駆動のエンジンに100%純粋な軽油を入れる様な物。規格が合わないし性質も何もかも違う。その為に身体が保たずに弾け飛ぶ。
クラーラ「アレ…!ほしい…!(お目々キラキラ)」
・彼女の元々の種族としての性、仕方ないね!
マスタースパーク・ファイナルスパーク
・元ネタは東方の霧雨魔理沙
コラボ先
白黒モンブラン様 作『Devils front line』
↓
https://syosetu.org/novel/191561/