同じく一週間後の様子
処刑人ちゃんとバルカンの絆?
キャベツの上に乗ったソースの掛かった豚カツは彩色豊かで非常に食欲をそそられ、しかも味噌汁とご飯も付いてきて以外にも500円でボリュームも結構ある。ほぼ大量生産されている合成品って事もあるが手間隙掛けている事が分かる一品だった。
バルカンはソースの掛かった豚カツに箸を伸ばし、口の中に入れ噛むとカリカリとした衣の心地よい感触と豚の油の味が口の中に広がる。
バルカン「う、美味ぁ… 合成品とは思えねぇくらい美味い… こりゃ毎日こようかRPG!」
7「はむっ…ングングング… んん!!上質な力が我の中に入ってくる…!ふははは!実に美味いっっ!」
バルカン「(なんだろ?いいやつなんだけど…… うーん…)」
合成品とは思えない美味しさに箸が進むがRPG-7の性格や言動がいまいちよく分からないバルカンだった。
バルカン「味噌汁も美味しい… 優しい味だな」
7「そうですね… こんな名店があったなんて思いもしなかったです」
料理が美味しく5分で豚カツ定食を平らげてしまった。だがとてもボリュームが満足だった。
そしてお会計となりバルカンは財布からRPG-7の分も合わせて纏めて払った。
バルカン「エクス!また来るぞ!ここのご飯メチャクチャ美味しかったからな!」
エクス「気不味いし恥ずかしいから来ないでくれよ…」
バルカン「あのな… 敵とか味方とか気にしてんのは分かってる。でも鉄血でも酒飲んで一緒に笑って話し合えたじゃねぇか。こんぐらいの事気にしないから大丈夫だ。」
エクス「お前な……。そうだな…。でも戦場で遭ったら覚悟しろよ?最近、鉄血は "そういう事" に関してかなり厳しくなってるからな。」
バルカン「分かった…。また明日も会えると思うが、いつか鉄血とかグリフィンとか関係無く酒でも飲める様になるといいな。まぁ、私禁酒中だけどな。」
バルカンはそう言うとRPG-7を連れて店から出ていった。
ペイロード「な、なんなのアイツ…」
マーダー「知らないわよ… 痛っ… 足の感覚が無くなってきた… 本格的にマズイわね…」
ミニガン「野郎…ッ!絶対に許さねぇ!!」
硝煙と人工血液の匂いが充満する戦場
EA小隊は突如として現れた鉄血の新たなハイエンドモデルとの交戦を余儀なくされていた。
フレイムの火炎放すら同様せず皮膚が爛れ焦げようと突き進み、フレイムを…
デストロイヤーの榴弾を死神を連想させる大鎌で切り裂きデストロイヤーの首を…
余りの一瞬の出来事に理解が追いつかず現実味が沸かない。だが時間が経つに連れて認識せざるを得ない。
それよりも身体が痺れ、感覚が無くなって来たいた。時間を掛けると全滅は免れない。
ペイロード「人形に対してのジャマーかナノウィルスか… フレイムさんとデストロイヤーちゃんを………! でも状況が悪過ぎます!マーダーさん!ミニガンさん!撤退です!本部に戻って報告して態勢を整えます!」
ミニガン「でも……!」
ペイロード「仇を討ちたいのは分かりますけどこのままじゃ非常に不利です!死んだら元の子もないですから…!」
マーダー「撤退?何を今更…」
ペイロード「何?マーダーさん?」
マーダー「もう無理よ、この感じだと逃して貰えなさそうね… 」
いつか鉄血とかグリフィンとか関係無く酒を飲み交わす日が来る様に…
そして現在のEA小隊…
非常に……