破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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裏切り、そしてまた裏切り

 一旦、電子空間に写されたペイロード、そしてパソコンでペイロードの身体を調べているペルシカは出撃していた作戦で何が起こったか話を始めていた。

 それと同時にグリフィン本部では情報統制が行われている。高火力な武器を有するEA小隊が何者かに壊滅状態までに追い詰められた。そんな情報が外にでも漏れた場合、鉄血のみならず人類人権団体の動き出す恐れがあったからだ。

 

ペルシカ「一体何があったの?ペイロード。」

 

ペイロード『突然、身体が痺れて来たんです…。人権団体のドールズジャマーかと思って来た道に引き返して撤退しました… でもそれが失策でした…』

 

ペルシカ「失策?」

 

ペイロード『引き返す途中にブルートの待ち伏せ、それからガードとストライカー、イェーガーのレーザーの弾幕と狙撃。その程度じゃEA小隊誰怪我なんてしませんよ。マーダーさんがいた通り鉄血兵を食べてたくらいですから…』

 

ペルシカ「そうよね… で、正体不明の鉄血ハイエンドは?」

 

ペイロード『そうですね… その後、デストロイヤーちゃんがこっちを振り向いて「終わった〜、ペイロード?」って言った瞬間に…… 」

 

ペルシカ「どうしたの?」

 

ペイロード『…… すいません… 話さなくてもいいですか?』

 

ペルシカ「ごめんなさいね…」

 

ペイロード『ありがとうございます。あの光景が目に浮かぶと… 正直言って怖いんです… 殺しても殺しても死なない。25mmの徹甲榴弾が直撃しても生きてるんですよ… 全員の攻撃が通じないんですから…』

 

ペルシカ「攻撃が通じない?当たっていないじゃ無くて?」

 

ペイロード『確かに当たっていました…!でもフレイムさんの火炎放射器すら通用しないでそのまま斬り裂かれたんですよ…!

 …でも今思えば多少のダメージはほんの少し通っていたと思います… 皮膚が爛れ焼けていましたから』

 

ペルシカ「フォースシールドか偏差障壁ね… 多少攻撃が通っていたとなれば偏差障壁の可能性が高い…… でもまだ確定出来ないわね… 」

 

ペイロード『それと正体不明の鉄血ハイエンドと交戦中、身体の痺れが強くなってミニガンちゃんは両腕と両足の感覚が無くなって動けなくなりました… もう二人の仲間を殺されて、何をして来るか分からない以上何がなんでも撤退して態勢を整えないと行けないも思い3人で逃げました…』

 

ペルシカ「…… 分かったわ。大体の予想は付くけど不確定要素があり過ぎるわ。その話は一旦終わりましょう。…マーダーとミニガンの行方不明に付いて分かる事はある?」

 

 大凡な予想は立てれるが不確定要素があり過ぎる。その為、一旦その話は置いて、マーダーとミニガンが行方不明になった事に付いて聞き出した。

 

ペイロード『あの時、マーダーさんがミニガンちゃんを背負っていたんです。一旦ミニガンちゃんを下ろした時にマーダーさんがいきなり蹴り飛ばして私を吹っ飛ばしたんです。』

 

ペルシカ「それは… マーダーが裏切ったの?」

 

ペイロード『いえ、蹴り飛ばされた先にほ窪みがあってそこに落ちました…… 完全に私を助ける為に蹴飛ばしたんだと思います。」

 

ペルシカ「その後の事は覚えて無いかしら?なんでもいいの。」

 

ペイロード『覚えてないですね… 頭を打って気を失っていましたから…』

 

ペルシカ「そう… 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄血基地…

 

 鉄格子に仕切られ冷たい独房、昔建てられた刑務所を改築して建てられた基地は今も昔も逃げ出そうとするモノを阻んでいる。

 

 その基地のある一室、拷問用の道具がテーブルに鎮座している部屋に手足を拘束され縄で吊るされているマーダーの姿と、その拷問用のクギを手に持っているアルケミストの姿があった。

 

 

アルケミスト「その返答次第では… どうなるか分かっているな?

 

マーダー「ハハハ… 私にグリフィンを裏切れと?…全然いいわよ。ナイトメアを危害を加えないんだったらねぇ…」

 

アルケミスト「分かった。ナイトメアには危害は加えない。それでお前が寝返るなら頼もしい」

 

マーダー「もういいでしょ?こんな出来損ないの妹を拘束して何が楽しいかしらお姉ちゃん?あらあら跡が付いたじゃない?まぁ、いいわ。

 

…さようならグリフィン、お帰りなさい、鉄血工造♪」

 

アルケミスト「ようこそ、鉄血へ。出来損ないの狂った妹」

 

マーダー「あっ、小型爆弾取ってくれる?」

 

アルケミスト「…そうだな、準備があるから後で呼ぶ。」

 

 拘束を解かれたマーダーの不気味な笑顔で微笑み、アルケミストと握手した。

 

アルケミスト「それとお前にもう紹介したい奴がいる。入ってこい」

 

 その言葉と共にドアは開き背の低い白い髪の誰かが入って来た。その人物を見ると否やマーダーは更に笑った。

 

 

マーダー「きっと狂う… きっと壊れる… 滅茶苦茶にある… アイツ復讐の囚われてグッチャグチャのメッチャクチャに壊れるわねぇ!ヒャハハハ!!本当サイッコーッ!アハハハハ!」

 

 

 鉄血の基地に殺戮者(マーダー)の狂気的な笑い声が響き渡った。

 

 




正体不明の鉄血ハイエンド
その能力や戦力は未だ分からない…

マーダー、まさかの裏切り?
そして最後の人物は?


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