本体から放たれる広範囲のレーザー光、ビットの攻撃による死角の無さ。その激しさは増すばかり、遠目から見れば美しい弾幕だが今はそれどころでは無い。普通の人間や人形ですら手の付けられない状況を処刑人は【機械剣クイーン】を片手に攻撃を捌き切る姿は剣舞を踊っているかの様で激しい剣筋は
そんな中、リホは八卦炉を片手に紫色の光弾をテレポートで避けてビットを撃ち落としていた。基地防衛の時に無理をした為大規模なレーザー砲撃は八卦炉の寿命が無くなる。その為威力を絞り低火力のレーザーを撃っている。
リホ「(コイツ早い、そして…っ!)…クソッ!あっぶな!ひ弱いんやぞウチは!」
ビットを幾ら排除しても湧き出てくる。物理法則なんて無視したかの様なビットが次から次へと現れる。攻撃はしているが攻撃は激しくなるばかりだって。
リホ「処刑人!大丈夫かの!」
処刑人「大丈夫だぜ!まさかヘコてれてないよなリホ!」
リホ「まだまだ元気や!っ!…たく話してる最中に攻撃してくんなや!アホ!全く…!ホンマに悪魔は嫌な思い出しかあらへんなぁ!」
処刑人「確かにお前ギルヴァにビビってたな…!でも、その話は… このダンスが終わってから聞く事にするぜ…!」
16Laboのとある研究室、無造作に置かれた機械のパーツ、書類や開きっぱなしのパソコン、他にもカップヌードルの空の容器やコーヒーカップが散乱していた。
そんな中、ペルシカはある試みをしようとしていた。その試みはバルカンの様子を見てその兵器を調整をしていた。
ペルシカ「上手く行くかしら… もし上手く行ったら色々と大発見だからね… 」
近くにあったアタッシュケースの暗証番号を入力し開いた、そこには緑色の液体の入った容器が厳重に入っていた。
ペルシカ「逆崩壊液技術、その創造できる範囲はどれだけのモノなのか… さて、さっさとしましょう。
崩壊液の容器を機械にセットしペルシカの実験は始まった。
マーダー「裏切りが4人も出たの?しかも1週間ちょっと前に?鉄血終わってんじゃないの?あははは♪」
???「まぁな、飯も不味いし何か色々と
マーダー「そうねぇ〜、別に私としてはどっちでも良い事よ。負け戦もたまにはいいものよ。……それにしても…、何も覚えてないのかしら貴方?」
???「何が?そもそもなんの話しをしてんだ?」
マーダー「……チッ…、分かったわよ。色々と怠いわね本当に」
マーダーは???と分かれた後、部屋から出た。そして用意周到に練った作戦を始める。
マーダー「(あの
…さて…、その為に…
内心、信じ切った所を背後からぶっ刺し殺す気満々だった。それどころかグリフィンに恩を売って保身に走ろうと考えていた。
監視の下級鉄血兵の目を欺き、鉄血のエルダーブレイン【エリザ】の部屋の前に辿り着いく。服の中にはナイフとレーザー銃を仕込みマーダーは部屋に入ろうと手を掛けた。その瞬間、腹部に強烈な痛みがマーダーを襲った。
マーダー「カハッ… ば、バレちゃったわねぇ… ってか痛いわ〜 イヒヒ…」
アルケミスト「はぁ…、だと薄々思い後を付けていた。そもそもお前を信用なぞ出来ないからな」
アルケミストの武器により腹部を貫かれ人工血液が辺りに流れ始めていた。致命傷ではないが放って置けば確実に死んでしまう程の重傷を負った。
マーダー「それはそれは… 心外ねぇ… ガァッ… 」
アルケミスト「まぁ、いいこの場で殺してやろう。エリザ様の部屋の前だからあんまり悲鳴は上がる様な事は出来ないから楽に逝かしてやる。官舎しろ。」
マーダー「アハハハハ!キャハハハハ♪」
突如とはさてマーダーは狂気的な笑い声を上げた。
アルケミスト「何がおかしい?」
マーダー「こんな死に掛けじゃもうエリザは殺せないわね。でもねぇ…
…
アルケミスト「ッ…!」
マーダーはスカートを捲り上げる。そのそして何かが金属音と共に落下した。アルケミストはその物体をすぐさま何なのか把握出来た。
アルケミスト「手榴弾ッ!?」
マーダー「ヒャハハハ♪さぁ!一生に地獄へ落ちましょう♪貴方と私のランデビューよ!アハハハハ♪」
この日、鉄血工造本部のとある一角は爆発した。