電子空間内、幼女の義体から元の身体に戻る時が来た。
デストロイヤーと魔剣とゲームしたり、綺麗なマーダーと何故か幼女化してるペイロードとお茶会したり…。
楽しかったのだが反面、少し恥ずかしい1日。
そして起きた頃にはいつも通りの少女の姿になり、ほっと一息付いたバルカンだった。
ペルシカ「身体に入っていたナノマシンは全部消したから問題無く身体を動かせる筈よ、あと【
バルカン「分かった。思ったんだが暴走した時って私… どういう風になってたんだ?記憶が飛んでて分からねぇんだよ」
暴走した時、バルカンの記憶は大量の電気エネルギーの負荷により記憶がぶっ飛んでいた。
その話を聞き一瞬戸惑うペルシカだったが直ぐにパソコンを開いた。
ペルシカ「この動画を見て貴方は動じないで黙って見てられるって自信が在れば見なさい…」
バルカン「見てぇんだよ。私があの後どうなったのかを。
バルカンは躊躇いもなく動画の再生ボタンを押し映像を流す。
その映像に写っていたのは身体が黒く塗り潰された様に黒くなり目が赤く光り輝き、死神と死闘を繰り広げている映像が流れ始めた。
理性を感じさせない獣の様な動きと戦術人形ではあり得ない身体捌き、そして圧倒的なパワーにより死神との常軌を逸した戦闘。
そして最後にナイトメアが間一髪で助けに入る所で映像は終わった。
バルカン「負けたんだ… そうか… 」
ペルシカ「貴方は感情的過ぎるのよ…。コレクターの時も挑発と嘘に引っかかってアーキテクトか助けに入らなかったらあの作戦ただ一人の犠牲者になっていたかも知れないのよ。
バルカン、このさいだから言うけど… 全て救うなんて無理よ。全ては救えない。どうしようも無い理不尽な事の方が世の中多いのよ」
どんなに強くても全ては救えない。ペルシカははっきりバルカンに言い切った。
だが、バルカンは反撃にでた。
バルカン「だとしても… だとしても私は救いたい。偽善とこ云々の御託はほっとけばいいんだよ。全ては救えなくてもせめて私の目の前に居る奴らを助けてたいんだよ」
ペルシカ「でも死神がまた現れたら?」
バルカン「……それは〜… その時次第だ。それはまだ分からない」
あの時、仲間を殺した奴が死神だと知り激情に呑まれ暴走してしまった故に次会ったらどうなるか分かない。
バルカン「でも… もしそうならざる得n…」
ペルシカ「暴走の力は怒り、憎しみ、恨みの力。その力は精神に大なり小なり代償を払わないといけない。今回はまだ軽い方よ。二度と暴走はしないで… 私からのお願いよ」
バルカン「わ、分かった…」
ペルシカ「あっ、そうそう。
近々、鉄血の資源地帯の攻略作戦に入るわ。もう、謹慎中なんて言ってられない状況なの、だから心の準備でもしておきなさい」
バルカン「そうか、分かった。色々と考えて置く」
バルカンはそう言うと16Laboからゆっくり色々と考え事をしながら研究室を後にした。