破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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ちょいとした伏線回収


守る為の犠牲、それと親心

グリフィン本部では近々行われる鉄血の資源地帯攻略作戦で慌ただしい雰囲気となっていた。

地形や敵の戦力や固定兵器の配置等調べる為に送った斥候部隊が壊滅した。という事もあり捜索部隊をどうするか。そして古いマップを鉄血の部隊、固定兵器の配置を予想するしかなかった

そして、何より数日前に輸送中だったコーラップス技術特殊兵器【炎剣(レーヴァテイン)】を鉄血に強奪された事も影響していた

 

そんな慌ただしい中、バルカンは暗い表情をし部屋に篭りベットに寝ていた

 

 

 

 

死神との戦いで暴走

 

自我を失い獣の様に吠え圧倒的な力を得た

 

しかし

それでも仇である死神を倒せなかった自分

 

こんな… こんな凄い力を貰ったっていうのに…

 

この様だ

 

まだまだ弱い

弱すぎる…

 

こんなんじゃ…

あの時(コレクターとの戦い)みたいに…

 

大事な人を守れない

 

あの記憶が飛んでいるがあの力さえあれば…

 

暴走はするなと言われた

 

 

バルカン「犠牲だって…?

そんなもの…そんなもの腕の二本や三本くれてやる… それで誰も…大切な人達と 大事な人(スミス)が傷付かず済むなら…」

 

 

突然大事な人が目の前から居なくなるのは絶対に嫌だ…!

 

仲間が死んだのに何も出来ない自分は嫌いだ…!

 

そんな事になるなら…

 

そんな事になるなら!

例え犠牲を払ってでも守ってやる…!

 

 

バルカン「もう…何落ち込んでんだろ私…

こんなんで、落ち込んでたらマーダーに笑われちまうじゃねぇか」

 

無理にでも元気出さなきゃ…

こんなもんでヤラれてたまるかってんだよ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、16Laboではペルシカが【雷槌(ニョルニル)】の調整が行われていた。この任務に合わせニョルニルの暴走の原因を突き止める為にシステムや回路に異常は無いか、欠陥が無いかを調べていた。

 

ペルシカ「やっぱり… エネルギーが膨大過ぎてコントロールし切れてないんだ… こんな膨大なエネルギーじゃバルカンと言えど制御し切れていないのは当たり前よね…」

 

原因は【雷槌(ニョルニル)】の膨大過ぎるエネルギー、その力をコントロールし切るのは様々な経験値(高いレベル)と強固なメンタルが必要だって事は分かっている。

 

その調整と改善をするのだが…

 

ペルシカ「でも今弄るとなると間に合わないわね… 軽い調整だけになりそうね、あと通信し… 」

 

本格的にすると任務には間に合わない。その為軽い調整だけをする事になった。

そして、ペルシカは電話である所に連絡を取ろうとしたが、少し考え直し手が止まった。そしてある事を思い付く。

 

ペルシカ「直接会った方がいいわね。その方が喜ぶと思うし、それに任務(仕事)の話は通信じゃ危ないからね」

 

16Laboやグリフィンを狙っている勢力は鉄血だけではない、正規軍や白い勢力、人権団体過激派…

今回の任務は鉄血の資源地帯の攻略、大量の化学燃料や鉄鋼等の金属類の資源がありその情報を流さない様にする為だった。

確かに重要な事だが、その案件と同じぐらい重要な案件。

 

 

それは…

 

 

娘と孫に会いに行きたい。

 

…と言う親心だった。

 

 

 

 




バルカンのとある伏線
そして焔薙様 作『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!』の伏線…

さて… これからデカイパーティーで忙しくなるなこりゃ!

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