最後の戦い…
万能者の乱入により鉄血化したミニガンと暴走したバルカンを一瞬にして地面にめり込む程の勢いで叩きつけられ水飛沫がバッシャーンッッ!!と激しく舞い上がり場は一瞬にして膠着した。
鉄血化したミニガンは完全に手足をダラン…と地面に垂れ下がり完全に延びていた。がしかし…
バルカン「ガァァァァァァァァァァッッ!!」
一瞬にして何事も無かった様に立ち上がり膨大なエネルギーを周囲に撒き散らす。そして最悪な事に周囲が水だらけだ。バレットは最悪な展開が頭を過ぎる。
バレット「スミスッ!マズイから一旦退避するぞ!」
スミス「…っ…! 分かった…!」
苦虫を潰した様な表情をしながらスミスはバレットに背負われこの場から離れようとした。
その時、電磁フィールドで囲まれ展開、そして周りは一瞬にして氷漬けとなった。
リバイバー「間に合ったか…!」
ナイトメア「もう… あのバカ!暴走しそうになったらミョルニルを止めろって言われたんのに…!」
死神との戦いを終えたリバイバーとナイトメアの応援により感電は回避出来た。しかし、目の前には以前我を忘れて膨大な力を放出し続けるバルカンがいる。
そんな時、ナイトメアは突然に【コキュートス】を脱ぎ捨て凍った地面に着陸… とは行かず転がり落ちた。
ナイトメア「スミス… 仕方ないから私の【コキュートス】使う?乗るだけなら使えるから」
スミス「お前大丈夫か?お前生身だと動けないんだろ?」
ナイトメア「バルカンの事好きなら全力で助けたら。私みたいに
スミス「すまない…!借りるぞ!」
スミスは痛む身体を酷使し【コキュートス】に乗り込んだ。
ナイトメア「……でその〜… DG小隊の皆さん〜… あの〜… 動けないんで助けて?」
この後、DG小隊のバレットに背負われ安全圏まで脱出したナイトメアだったが…。
暴走したバルカンは何処か移動し居なくなっていた為、リバイバーとコキュートスに乗ったスミスが急いでエネルギー反応が強い方へと向かった。
その頃、一方暴走しているバルカンは無造作に暴れ回っている内に鉄血の様なナニカの部隊と遭遇していた。
バルカン「グガァァァァァァッッ!!」
狭い地下道を床や壁、天井を抉れるほど蹴り上げ謎の勢力に向かってブースター+バレットブースターの発動でコンクリートごと無理矢理破壊、そして組みついた肋骨と顎に手を掛け無理矢理引き裂いたり強引な力技でゴリ押していた。
エネルギーは更に濃く高く膨大になっていく。更にバルカンの動きは激しく速く力強くなり辺り一帯にエネルギーが溢れでる。
地面や壁、天井を蹴り上げブースターを使い、殴り、蹴る。戦術人形の域を超え、軍用すら超えるスピードで繰り出し天井へカチ上げる。
そしてエネルギーが臨界点に到達、その瞬間天井にカチ上げた鉄血の様なナニカの部隊に向かって膨大なエネルギーが閃光となり雷の様な閃光を放った。
そして天井を破壊、工場群の一角に巨大な天に伸びる閃光が放たれた。
バルカン「ガァァァァァ……」
そして天井を貫通し地上へ繋がる穴が開く、流石に大量のエネルギーを放出した為か反動が来たらしい。
スミス「バルカン…!」
バルカン「グルルルルゥゥッッ!!」
エネルギー放出の反動で弱り始めるも理性が飛んでいる為に威嚇を続けるバルカン、スミスはコキュートスの操縦席を開きながら近づいた。
スミス「もしもの時は頼むぞ、リバイバー」
リバイバー「任された、さっさと彼女を正気に戻してやれよスミス」
スミスはバルカンに近づく、バルカンが雷を纏い殴り掛かるもリバイバーの電磁フィールドを張り攻撃を無力化していく。
スミス「なぁ落ち着け、頼むからさ。何をチーフから貰って聞かされたか分からないがこれ以上はお前の身体が持たないだろ?だから止めてくれ。頼む」
そして手の届く範囲入った瞬間バルカンはバレットブースターを3点バーストして殴り掛かる。突然の事、そして想定外のスピードにリバイバーは反応が遅れてしまった。
バルカン「ガァァァァァッッ!」
スミス「バルカン止めろぉ!!」
リバイバー「(ヤバッ… 近過ぎて電磁フィールド張れない…!)」
バルカンの拳が迫る、雷を纏い爆薬による加速した拳はスミスに迫ろうとする。
しかし、その拳はスミスに触れる事は無かった。
ノア「うぉりゃぁぁ!!!」
バルカン「グガァッ?」
穴の開いた天井からブースターで勢いの付いたヤクザキックをバルカンを蹴飛ばし攻撃を阻止した。
ノア「大丈夫かオメェら!」
リバイバー「大丈夫だ!それよりどうバルカンをどう正気に戻すか?スミス!手荒な方法でもいいから何か思いつかないか!」
スミス「いきなり言われてもな…
…!
おい!一つだけ方法がある!バルカンが一番動揺して気を失う取って置きの奴がな!すまないリバイバー、ノア!頼む俺をバルカンに近づかせてくれ!」
スミスはある方法を思い付いた。それはバルカンのある性格を突く作戦。正直どうなるか分からないが賭ける価値があると思ったからだ。
リバイバー「取って置きってなんだ!」
スミス「言ってる時間無い!足止めしてくれ頼む!」
ノア「分かった絶対にやり遂げろよな!」
暴走したバルカンは再び動き出す。
さっきよりキレの無い動きだがまだまだ速く油断は全く出来ない。
リバイバー「こうしてやるよ!って力強ぉぉ…、スミスさっさとしろ!持たないぞ!」
スミス「了解!」
ノア「スミス行くぞ!」
リバイバーは電磁フィールドを逆に機能する様に発動させ結界の様にバルカンを閉じ込めた。
そしてP.A.C.R【コキュートス】を着ているスミスの背中をノアがブースターで押し込み加速。そして電磁フィールドに当たる瞬間にリバイバーは電磁フィールドを解除。そしてスピードが乗っている中スミスは【コキュートス】か突然降りバルカンに抱きついた。
バルカン「ガァァァッ!グルルルゥゥッッ!!」
スミス「バルカン、一旦静かになろうな? んぐ…」
バルカン「……!?!?」
ノア「それが作戦かよ…」
リバイバー「こんな作戦の途中にお熱い事…」
それは結構強引にバルカンとキスを、それもディープキスだ。バルカンはジタバタと抵抗するも次第に力が抜けて行っていた。
そして黒く塗り潰されたような見た目はだんだんと元のバルカンに戻り、そして限界を迎えたのか膝から崩れ落ちた。
バルカン「……」
バタンキュ〜………
スミス「やっぱり暴走してもバルカンはバルカンじゃねぇか、って腰痛っ!」
リバイバー「おいおい… こんな方法で気絶すんのかよ…」
ノア「まさか王子様のキスが一番効くなんてな〜 まぁ一見落着だな!」
最後はかなり拍子抜けな方法で暴走したバルカンを鎮圧してしまった。
そして意識不明のバルカンを連れ帰ろうとした時、ナデシコから敵の増援が送られて来たと通信がありスミスとリバイバーとノアは意識不明のバルカンを連れて急いで撤退しようとした。
急いで書きすぎて粗悪な所が…
最後は