「ちっ… 前は私が言いかけで目覚めやがって… 気にくわねぇな本当、イライラする」
バルカン「…またお前かよ… 私の姿して何が面白いんだよ」
あの貞子(3Dバージョン)の夜、さっさと寝たバルカンは何も無い白い空間に入り鉄血化して自分の姿をした存在に話しかけられていた。
「それにしても無様だなww
私が成り代わってやろうか?多分お前ぶっ壊せば成り代われるかも知れないからな」
バルカン「止めてくれよ、その前にお前は何物なんだよ」
「あぁ、それね。我と汝、汝は我、ドッペルゲンガーモドキ、そんな所かね?もっと細かく言えばお前、鉄血化って出来るよな?」
バルカン「そうだが… それがお前と何の関係があんだよ」
「鉄血化した時の鉄血特有の残虐性、それがバグを起こして私と言う人格モドキが生まれたって訳よ。まぁ、推測でしか無いんだな」
バルカン「よく分からんが、取り敢えず私の娘が出来たって事か!」
「頭ハッピーセットなのか?お前?」
バルカンが突拍子もない事言い、困惑する。
バルカン「いやさ、私の中から生まれたって訳だろ?赤ちゃんも身体の中から生まれるだろ?そう考えると私の娘って事になるな…」
「なんだよ… その思考… 脳味噌腐ってんのかよ…」
ガチでドン引きし始める。
本当の話、ぶっ壊してやれば自分が乗っとれるのでは?と考えていたが、なんかやる気が失せていった。
バルカン「でも待てよ… 私とスミスの間じゃなく、私だけで生まれたから…… 細かい事は気にしないで… 私とスミスの子供って事だな!
もう〜可愛いな〜!私の娘は!
(マイナスな事は考えないで行こう!マイナスな事考えるとマイナスな方向に行っちゃうしな私!取り敢えずゴリ押しちゃえ!)」
「うわぁ!抱くつくなキモい!ウザい!」
抜け出そうとするがガッチリとボールドしていて抜け出せない。
やっぱり脳筋なのは相変わらず、この場をゴリ押しでどうにかしようとしたバルカンだった。
二機の二足歩行の強化装甲兵器は眼前の街は焼け落ち、戦争でも起こしたかの様に荒み果てていた。
防衛兵器は無残にも片っ端から無力化、破壊されそれでも尚、残った兵器や武器を掻き集めその二機を破壊しようとするも砲弾やロケット弾は全く当たらない、それどころか場所がばれ、逆に破壊される始末。
『クソが! 雑兵だらけか、ここは! どうなんだテメェは!?』
『さっさと終わらせよう、一方的過ぎて戦いとは言えない、ただの虐殺だ』
P.A.C.Sの強化版、それはもやは別物であった。
縦横無尽に空や街を駆け回り破壊の限りを尽くす鋼鉄の圧倒的暴力であった。
その日、人類人権団体過激派の基地、グリフィンの基地等、街一つが廃墟と化した。
終わりなんて考えて無いからどうしましょ…?
少数精鋭のテロ組織…
一筋縄では行きませんぜ…