バルカン「〜…んな事があったんだペルシカ」
ペルシカ「まず言うけどこの話は誰にもしてないわよね?」
バルカンの中に出来た謎の人格、バルカン曰く娘らしい。だが余りにも突然過ぎた。そして
バルカン「誰にも話してないぞ。スミスに一番に報告しようと思ってたんだけどな、念の為に先に報告した方が良いかなって思って…」
ペルシカ「はぁ〜… さっさと精密検査するわよ。で?なんかその人格何言ってたの。さっさと言いなさい」
バルカン「『他にも居たけどぶっ壊した』とかなんか色々言ってたな…」
ペルシカ「そう… 色々忙しくなるからさっさと済ますわよ」
そしてバルカンのカミングアウトによって精密検査する事となったバルカン。
電脳の状態やコアの状態、電子回路やバグがない短期間で突貫作業め調べ尽くす。まだ仕事がある為速攻で…、でも念入りに調べること30分後。
ペルシカ「そう言う事ね… 貴方、幸運ね。ソイツに助けられたみたいね」
バルカン「?」
ペルシカ「暴走時に貴方の性格の一部一部から人格が生まれて大量の負荷が掛かったのよ。それが5日間の間、目を覚さなかった原因ね。そしてソイツは『他には居たけどぶっ壊した』って言ったわよね」
バルカン「そうだな… 」
ペルシカ「本当なら大量の人格が生成された影響で過負荷になって電脳がショート、最悪の場合は死… 良くて廃人になってたわね… コイツが大量の人格を破壊してくれたおかげで負荷が軽くなって貴方は無事でいられたって事」
バルカン「そりゃ凄いな… 流石は私の娘… 知らない間に私の命まで救ってるなんてな」
ペルシカ「何故に娘?それと偶然じゃない?」
バルカン「私の中から生まれたんだから女同然だろ?理由はどうあれな、妹と一瞬に可愛がらないといけないのは当たり前だろ?」
ペルシカ「ま、まぁそうしておきましょう、今の所は無害だし、こっちは色々と忙しいから後でいいかしら?」
バルカン「ん〜… 大丈夫だ、問題無い」
今と無害、そしてペルシカは忙しく、手が回らない為に今は放置。そんな感じで精密検査は終わるとバルカンは暇な為、フラフラと散歩をする事にした。
バルカン「ん?」
ふ、と気づくとスミスの部屋が目の前を通り掛かっていた。スミスと付き合うキッカケでもある。
バルカンは何となくスミスの部屋のドアノブに手を掛け握ってみるとドアが開いた。
バルカン「(や、ヤベェ… 入っていいのか?入っちゃうよ?マジで… いや…… ちょっとだけなら… うん、ちょっとだけ…)」
そういう欲望や誘惑にはバルカンは滅法弱い。ちょっとだけ…がちょっとだけじゃなくなる
バルカン「ス、スミスのベットだ… (スミスの匂いだ うわぁ… マジで良い匂い… このまま寝ちゃっていいよね… もう寝よ)」
毎日、ここでスミスが寝ている。そう想像すると色々と期待してしまう。そして更に少し悪戯を思い付く。
バルカン「(ふふ、私が裸でベットに寝てたらスミスはどういう反応するかな… もう思いっきり全裸で寝てやる… うふふ、楽しみだな〜…)」
その場で服や下着を脱ぎ捨て部屋の中に放り出す。彼氏への過激な悪戯、その反応にわくわくしながら匂いを噛み締める。
バルカン「(スミスの布団で、スミスの毛布で寝てる…
…はぁ…幸せ〜…)」
背徳感を感じるがこれはこれで至福の一時だった。
たまに色々とぶっ飛んだ事やらかすバルカン…
こりゃどうなんだろ…(遠い目