ペイロード「………分かってますよ…!
…でもどうしろと!?私の目の前で仲間を斬殺した奴がもう無力化したから大丈夫って納得出来るわけないですか!この私の行き場の無い怒りをどうしろって言うんですか!?私は認めません、絶対に復讐してやります……!」
そのペイロードの言葉によりカラオケルームは一瞬にして静かになった。
ペイロード「なんでEA小隊を壊滅まで追い込んだ奴と仲良くしなきゃいけないの…ッ!? こんな狂ったゴミクズなんか絶対に私は認めないッ!」
そう言うと死神を睨み、そしてカラオケルームの扉を壊れれるんじゃないかと思う程の勢いで開き出て行った。
バルカンは直ぐに追いかけようとするがペルシカに止められた。
バルカン「ちょっと待て…ッ!」
ペルシカ「…バルカン!
こんなんじゃ暫く放って置いた方がいいわよ。追い掛けて説得しようとしても逆に冷静じゃ無くなるわ…」
バルカン「………… 分かったよ… ペルシカ、今日はここでカラオケなんかしてる気分じゃ無くなった… 帰る」
ペルシカ「流石にダメよ。貴方はのこりなさい」
バルカン「アレを間近で見てまだまだやる気か?ちょっと無理があるぞ…」
流石に実験であってもペイロードのあの様子を間近で見てここでカラオケを続けようと思わなかった。ペルシカはそんな様子のバルカンにある事を聞いた。
ペルシカ「バルカンに答えて欲しい事があるのよ。
貴方は死神の事をどう思ってるのかしら?復讐の対象?それとももう無力化された無害な人形か。それとも他に何かあるならおしえて?」
それはバルカンが死神の事をどう思っているのかを知りたいと思って言った質問。
バルカンは一回固まり、カラオケルートの端っこのイスで怯えながら座っている死神をチラ見し、本心をペルシカに話し始めた。
バルカン「激情に駆られて怒って最初は殺したい、復讐したい、仇を討ちたい。って思ってたよ… でも今はどうしていか分からないんだ… 仲間を殺されたけど… 本当にこれでいのか分からないんだ… 」
バルカンは死神の事で葛藤していた。死神は確かに仲間の仇だ。しかし本当に、復讐だから、仇だからと言っても殺す事に迷いが生まれていた。
バルカン「あとな、死神がな、ミニガンの所に毎日毎日お見舞いしにいってんだよ。そんでミニガンと楽しそうに話したんだ… 流石にそれ見たらもうな… 私じゃ、どうしたらいいか分からないよ…」
ペルシカ「そう… 分かったわ。でもデータは取らせて。じゃないと私があの
バルカン「おいおい…… 全く、分かったよ…」
珍しく頭を下げる、普段滅多な事では頭を下げないペルシカのその異様さにバルカンは取り敢えずペルシカに指示された通りに曲を流し、死神と交互に歌う事に。
バルカンは恥ずかしがりながら、死神はさっきまでとは違いちょっと気を使い大人しく…。
そして数時間後、ずっと歌っていた為か流石に疲れ始め
バルカン「もう無理… 声出ねぇよ… 」
死神「流石にもうキツいデスよ〜… 」
ペルシカ「まだ、データは欲しいけど分かったわ。次は電子空間での模擬戦での効果の検証と行きましょうか」
バルカン「まだやるのか?」
ペルシカ「こんな調子じゃ無理そうだから明日よ。だから今日はゆっくり休みなさい二人とも」
この後、三人は暫くカラオケルームで唐揚げやピザと色々と注文し昼ごはんを食べた後、カラオケ屋を後にした。
ちょっとお借りした人
MALE DOLLS外伝より…
ジル・フローライト
TVRチームの開発主任の人
安定と実用性を重視する真面目な人で天災な人とはほぼ真逆
外伝の研究日誌に置いては【雷槌】を欠陥品と結論づけている。