こりゃどうなるんだろうな…?
ボロボロで光学銃を杖に歩き出すマーダー、しかしふと気付く『本当の街なら騒ぎになる』と。マーダーは適当に大きならゴミ箱を漁る。本当は臭いゴミ箱なんか漁りたく無いが致し方ない。
マーダー「ボロボロの布ね… ゴミ臭いするけども仕方ないわね…」
知らない土地に突然来てしまった以上、騒ぎを起こすと不都合。所々破れているが身体の傷を隠せればこのくらいでも良かった。
マーダー「乞食か物乞いのフリしておけばいいかしら… はぁ、本当嫌になっちゃうわね…」
自分がこんな事しなきゃならない事に少しイライラするが仕方がなかった。
ボロボロの布を羽織り、怪我を隠し見窄らしい格好の浮浪者のフリを……。
「ちょっとそこの君、いいかな?」
速攻で自警団的な戦術人形に尋問された。しかし、銃は握っておらず背中に背負っていたりと警戒はされていない。
「幾らハロウィン近いからといって今からゾンビの仮装はちょっと…」
取り敢えず無視して歩きだす、一応手持ちに相手を撒ける物はあるがそれは最終手段。
「ねぇ?ちょっと聞いてる?」
マーダー「(煩い奴に絡まれたわね… ヤっちゃいましょうか)」
余裕が無い、そしてなんか知らん奴に絡まれてイライラしているマーダーはその戦術人形に向かってワザと倒れた。
「ガギャァッ!!」
電撃に撃たれる様に身体が痺れ、その場に戦術人形は倒れ込んだ。
マーダー「スタンロット鉄血からパクって置いて良かったわね…さて… さっさと今いる場所と私を直せそうな場所でも探さないと…… 」
戦術人形が持っていた財布やポケットに入っていたチョコや飴や服を根こそぎ剥ぎ取るとさっきよりも弱くなった足取りで街を歩き始めた。
しかし、マーダーが見た景色は異常な物だった。何処も戦火の跡や治安が悪いと言った事がない。それどころか人形達や人々は思うがままに買い物やお喋りを楽しむ姿がそこにはあった。
まるで"戦いなんて元から無い"かの様な場所に困惑していた。
マーダー「(なんなの…?ここは…ここは何処なの?…意味が分からない)」
意味が分からない。本当にここは何処なのか?もしかしたら自分は鉄血に捕まり幻覚を見ているか電子空間で囚われているのか…?
一回戦術人形から物を盗った以上は気軽に話し掛けれない。未だに場所も何もかも情報が無く分からない以上は死ぬかも知れない怪我を治すか処置する事ご大事だ。
しかし、街の地図も何も無い。
マーダー「もう力入んないわね… … ダメね… 完全に、色々の中やられ過ぎちゃって…
あっ…… 死んだは私…」
意識を失い膝から地面に力無くマーダーはうつ伏せに倒れた。それと同時路面には人工血液が流れ始め血の匂いが充満し始めた。
マーダー
瀕死状態でも変わらない。性格が腐ってるしクズでサイコパス、そして頭の回転が速いのが余計立ちが悪い。
戦術人形ちゃん
今回の被害者、財布や服は戻ってくると思うがそれでも不安。