破壊の嵐を巻き起こせ!   作:oldsnake

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なんか毎回二重コラボ状態となってんな…

S13地区の件が終わらん限りやれん事に気付いてしまった…
流石にあっちの話終わらんと書くのはちょっとな〜… って感じなので…。

そんな訳でハロウィン番外編!いきまーす!


あと、番外編って言っても本編と関係はあるぜ


ハロウィン番外編 悪戯好きの魔法使いに猫に変えられた少女

16Laboを追い出されたバルカン(猫)は自分の部屋に篭る歩いていた。四足歩行だが猫になった影響か案外スムーズで苦が無かった。

ハロウィンこ色々なお化けや吸血鬼、幽霊などの仮装をしている戦術人形達に踏まれない様に歩いた。

 

バルカン「(はぁ… 誰も気付かないで欲しい〜…)」

 

こんなの姿をスミスなら兎も角、赤の他人やマーダーに見られよう物なら黒歴史で弄り回される事間違いなし。

 

さっさと帰ろうとした時、グイっと身体を持ち上げられた。抵抗しようにも出来ないバルカンはなすがままになるしか無かった。

 

マーダー「何この猫……」

 

バルカン「にゃ、にゃ〜…(あっ、コレヤバイ…)」

 

突然のピンチ、魔女の仮装をしているマーダーにガッツリホールドされてしまった。内心冷汗が止まらない、自分だとバレたとしてもしなくても一番会いたくてないヤベェ奴に会ってしまったバルカンだった。

 

マーダー「この猫、首輪付いてるから飼い猫ね… それにしても虎柄でオッドアイなんて珍しいわね。オッドアイは白猫とかそこら辺ご多いって聞いたけども… アイツになんか似てるのはイラつくわね」

 

バルカン「にゅ〜〜…(や、やめて… 頼むから…)」

 

マーダー「今日は見逃してあげるわ。さっさと行きなさい」

 

バルカン「にゃ…! (逃げないと…!)」

 

ここに居たら何されるか分かったもんじゃない。パッと手が離されすぐに怖くて逃げ出した。

なりふり構わず走った。なりふり構っては居られない、こんな事があったからにはすぐに引き篭もりたいからだ。

楽しいハロウィンだがこうなってしまっては仕方がない。

 

バルカン「(本当なら昼ハロウィン楽しんで、夜にスミスにイタズラしようとしてたに…)」

 

本当は夜にスミスにイタズラして、その後()()とする。ほんな流れだった。のだが残念に猫じゃ…。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

16Labo、バルカン(猫)が追い出された後、動かない筈のバルカンの身体が鉄血化し動き出した。

 

「やっと現実で身体を得る事が出来た…。はぁ、毎夜毎夜アイツに抱き着かれたりしなくて済むと思うとせいせいする」

 

ペルシカ「貴方がバルカンの中に居た人格かしら?」

 

「そうだが、お前に関係ねぇだろ。私は自由の身。ようやく自由になったんだ。邪魔すんなこのアマ」

 

バルカンの身体を乗っ取った存在は近くに会ったハサミを手に取った。

 

ペルシカ「傘を打ち込まれた鉄血としての人格が形成された瞬間、万能者によってそれが消され元に戻された。しかし、バグとなってバルカンのメンタルの深層に残っていた存在。そんな所ね。貴方は名前はあるの?」

 

F05地区の大規模作戦、バルカンは傘を打ち込まれた。その時に生まれた人格だが万能者によって消され、運良く深層に残りバグの様になっていたモノが暴走時に表面上に現れた。

 

「名前なんてねぇよ。私は私だ」

 

ペルシカ「なら… バルカンのifの姿。

つまり、バルカン・オルタってのはどう?」

 

「勝手に呼んでろ。私はさっさとここを出て好き勝手やるんだよ」

 

ペルシカ「死ぬわよ」

 

彼女は出で行こうとする。

しかし、ペルシカの言葉に足を止めた。

 

ペルシカ「貴方はバルカンのメンタルに頼って存在している存在。それが本体であるバルカンのメンタルを離れたら消えて無くなるわよ?」

 

「ハッタリか?」

 

ペルシカ「違うわよ。

…本気消えて無くなる」

 

「え?嘘だろ?」

 

ペルシカ「いえ、消えるわよ」

 

ペルシカの目は真っ直ぐ真剣な眼差しで彼女を見つめていた。その様子に嘘でない事に気付かされた。

 


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