タンク型P.A.C.Sの撃破した頃、ペイロードは護衛車両から外に出て大型ヘリを攻撃。重いタンク型P.A.C.Sを輸送していただけあって軽快に周りを飛び機銃で護衛車両を攻撃していた。
ペイロード「この装備、 何かがおかしい…」
P.A.C.Sといい、大型ヘリといいテロリストが簡単に買えるものでは無い。何者かが裏で糸を引いているのか…。更に目的はなんなのか全く検討がつかないが、今はそんな事を気にしている場合では無い。
ペイロードは徹甲弾を装填して攻撃するも分厚い装甲に阻まれ弾かれてしまっている。
ペイロード「はぁ… もう厄介な相手ですね…!」
固くて飛んでいて手榴弾などの爆発物が届かない。非常に厄介な相手。一応
機銃の掃射は激しくなる一方。護衛車両を中心に機銃を撃っていたヘリだが、遂には護衛対象であるネフィリムが乗っている車両へ機銃の銃口を向けた。
ペイロードはそれを見ると否や賭けに出る事にでる。一発のドクロマークが付いている弾丸を取り出し装填し操縦席を狙いを定めた。
しかし、その装填が終わる前に機銃が発砲されてしまった。明らかに直撃し黒塗りの高級車は穴だらけになる事が目に見えていた。
その瞬間、弾丸は不可解な動きをし弾道が捻じ曲がる、そして車に弾丸が当たる事は無かった。
その事に唖然としたペイロードだったが直ぐに我に帰り、引き金を引く。
通常の発砲音の数倍の轟音が鳴り響く、そしてヘリの操縦席に当たり防弾ガラスを貫通、更に大型のヘリを貫いた。
その反動でペイロードの銃の銃身は熱く高温となり赤熱化、銃口は割れていた。
ペイロード「勝ちましたか……
… え?」
パイロットのいる操縦席は確かに貫いた筈、なのに平然と飛んでいるヘリの姿があった。
ペイロードは愛銃を投げ捨て、ハンドガンで対抗するがライフル弾を弾く装甲では意味がない。
バルカン「ソイヤァッ!」
死神「デェェスッッ!!」
バルカンがブースターを使いブン殴り、死神はエンジン部分を斬った。そしてヘリは空中でバランスを崩し、更に動力を失い地面に墜落、大爆発した。
バルカン「大丈夫かペイロード!」
ペイロード「助かりました!」
死神「良かったデース!」
その後、護衛は続行… と言う訳に行かず。面会相手は架空の相手で罠だと判明、しかし、護衛の報酬はネフィリムの意思で通常通りに全額を支払われる事となった。
某所夜、ネフィリムは考えていた。
何故この事がバレた?この事は教団でも限られた人しか分からない筈なのに。
考えたく無い事が頭に過ぎる。
裏切り者がいる。
その事に。
まぁ…
勝手に祀られ。
なんか流れでなった教祖だ。仕方ないと言えば片付く事だった。
ウィル「教祖様、大丈夫でしょうか?」
ネフィリム「ウィルか、大丈夫だ考え事をしていただけだ…」
ウィル「なら良かったですね、何かありましたら困りますから。では仕事がありますので私は…」
気のせいか
裏切り者などいる筈が無い。
きっと何らかの方法で知ったに過ぎない。
気のせいだ。と決め付けて彼女は寝室へと戻った。
あ