こんな輩には鉄鎚を
赤いドリーマーと話していた途中の複数の銃声が響いた。
そして駆けつけた先は数車両先のファーストクラスの車両、富裕層が大半を占めるその車両に複数のガタイのいい覆面の男が拳銃とライフルを持っていた。
二人は一つ前の車両で様子を見計らう事にした。
ペイロード「列車強盗ですか、金目の物を集めて回ってますね…そもそもどうやって忍びこんだの?それより人質取られているのは辛いですね、お兄さんならどうするんだろ…」
バルカン「全くそうだな、全くフラッシュとかスモークとかあんの?」
ペイロード「持ってきてるけどファーストクラスでそれはちょっと厳しいとな…」
バルカン「そういえばライフルはどうしたんだ?」
ペイロード「流石にこの中で対物ライフルは不味いですからアタッシュケースに入れて置いてきてますよ、あるのは拳銃ですね。バルカンは?」
バルカン「私?拳銃なんか持ってきて無いぞ。拳でなんとかする」
ペイロード「はぁ…… 仕方ないですか…」
少し呆れたがまぁ仕方ないと割り切った。
ファーストクラスという事もあり、防音も完備され音は聞こえない為、ドアの窓を覗き様子を見ていた。
そんな時、子供が強盗に向かってゴミを投げつけた。強盗は激怒し子供をライフルの銃底で殴り飛ばした。
バルカン「ペイロード、私もう我慢できねぇ、かっ飛ばすぞ」
ペイロード「まだ待って下さい!危険です!」
ペイロードの忠告を聞かずにバルカンは扉を全力で蹴破り飛ばした。そして通路にいた強盗に衝突し下敷きとなった。
バルカン「随分と物騒な逆だな?お引き取り願いたいんだが?」
強盗「なんだコイツ!?撃ち殺せ!!」
バルカン「私は今機嫌が悪いんだよ!こんな事しやがったお前らのせいでな!!」
複数人から銃口を向けられ撃たれるバルカンだが構わず列車強盗の集団につっこんだ。そして一人を腹パンでダウン、更にこめかみに向かってフック、そして顔にハイキック。一瞬で壊滅寸まで追い込まれ唖然としている強盗の後ろに回り込み首を絞め気絶させて無力化した。
ペイロード「もうバルカンさんったら!!もう無茶苦茶にも程がありますよ…!」
バルカン「はぁ…はぁ… 折角の誕生日の日に強盗なんか来やがったふざけんじゃねぇぞ…… って何で後ろから首絞めた奴幸せそうな顔してんだ?まぁいいか」
ペイロード「それより何発か撃たれてるじゃないですか!」
バルカン「私の身体はハンドガンとか安物のライフル程度じゃ内部にダメージ入らないから大丈夫だ。まぁ弾丸が身体の中に残るけどな…」
ペイロード「こんなのやってたらスミスさんも心配しますよ…… !
幾ら分かっててもこういう心臓に悪い事しないで下さい!あと自分の身体の事をもっと大切にして下さいよ!」
バルカン「分かったよ… 全く」
ペイロード「20発以上貰ってるじゃないですか… 全く最寄りの人形修復装置に行かないといけないじゃないですか〜… そうしないと跡が残るし…」
20発以上弾丸を貰っているバルカンは流血は止まっているが中に弾丸が残っていた。ある程度はナイフで抉り出し修復装置に入れようとした時、突然の爆発音が鳴り、列車は騒然とし始めた。
バルカン「!? この野郎ッ!!」
よく見ると無力化した筈の強盗の一人が何がのスイッチを押していた。バルカンはそれをみると否や顔面を思いっきり踏んづけた。
その後は大陸横断鉄道の自動停止装置が起動し停止し事なきを得た。
エンジンが跡形もなく爆破され交換が必要になったり、エンジンの輸送、交換、修理に1週間掛かるらしい。
二人は最寄りの駅へと乗客を誘導する仕事が終わる頃には夕方となっていた。
バルカン「マジふざけんなよあの強盗がぁぁ!!帰れなくなっちまったじゃねぇか!」
ペイロード「仕方ないですよ… 本部からのヘリは遠すぎて燃料代がバカにならないですし、大陸横断鉄道が直るまでの辛抱ですから…」
バルカン「1週間の足止めって… ついてないなこりゃ…」
二人はため息を吐きながら、最寄りの駅があったK06地区の繁華街へと足を踏み入れた。
勿論、トラブルは付き物ですね…