野次馬が取り囲む中、喧嘩は終わりを迎えていた。
ペイロード「はぁ…、はぁ…、近接格闘を今度バルカンさんに教えてもらいましょうかね…」
16labo謹製の戦術人形相手に分が悪かった。目の前には一発顔だけ顔を殴られて青いアザが出来たがなんの問題はない。でも、この場に兄や義姉がいたとしたら絶対にこれだけじゃ済まないんだろうな。と思ったペイロードだった。
…とは言え、喧嘩のせいで余計お腹が減ったペイロードは牛丼とハンバーガーの入った袋を手に取りホテルへ急いだ。
柄の悪い男やチンピラに絡まれたが人混みを利用し上手く巻きつつ進み、
そしてホテルに着くと電子レンジで温めて部屋へに入った。
ペイロード「バルカンさん、帰りましたよ〜」
バルカン「ふにぁ??」
何かがおかしい、顔が赤くなり呂律が回っていなかった。そして、テーブルには缶ビールの大量に散乱していた。
その光景に察したペイロードはため息を付いた。
ペイロード「ホテルの自動販売機のビールですか… 飲み物買おうとしたけど缶ビールあって買って飲んだって感じで…」
まぁ、バルカンの気持ちは分かる。誕生日の日に任務が入り、しかも列車強盗に出くわす。そして列車の故障で1週間は帰れないと散々な1日だった。
部屋の中だけなら別に大丈夫か。とペイロードは見逃す事にした。取り敢えずペイロードは袋に入った夕飯を取り出そうとした時、突然バルカンに押し倒されてしまった。
ペイロード「ば、バルカンさん!?!」
バルカン「すみすぅ〜… 大好きぃ… えへへへ、きすしぃよぉ、あははは」
ペイロード「ちょっ、ちょっと待って!私スミスさんじゃないですから!?」
顔を近づけてキスしようと迫る酔っているバルカン。
バルカン「すみすぅ… ヤろぉ」
ペイロード「バルカンさん止めて下さい!(本格的に不味すぎますよ…!)」
自分は女の人も男の人も恋愛対象として見れるし好きならどっちでもいいと思っているが流石にお酒の勢いで過ちを犯すなんて事は絶対にしたくない。
全力で抗おうにも酔っている割には強い力で押し込まれた。
ペイロード「ば、バルカンさん…… や、やめて下さい… スミスさんが悲しみますから… あと、後が怖いですから!」
バルカン「すみす〜 ちゅ〜〜♡」
ペイロード「だから駄目ですから!」
もう腕がプルプルし限界寸前、もしバルカンとシてしまう(百合)してしまったら…。そう思うとペイロードはゾッとした。昔の昼ドラ並みにドロドロとした関係なんか真っ平ごめんだった。
バルカン「すみしぅ… だいしゅき…♡ はぁ…眠い〜、寝よ」
ペイロード「うわぁッ!?いきなりなんですか!?
なんなんですかもう… 滅茶苦茶過ぎますよ…」
キスしようとして来たと思ったら今度はペイロードに倒れ込んで寝始めたバルカン。溜息を付くと内心ペイロードはホッとした安堵の表情を浮かべた。