色々と忙しくて進まなかったんや!
作戦は無事に終了し結果は仲間の死傷者ゼロ、テロリストは少数の犠牲が出たものの多数捕縛と作戦は大成功に終わった。
バルカンとマーダーはDG小隊と話しを少しし喫茶店でコーヒーを一杯、マーダー曰く「今まで飲んだコーヒーで一番美味しい」との事。いつもなら悪態吐いたり場の雰囲気を剣呑な空気にするマーダーが何もせず、コーヒーを素直に褒めるなんてかなり珍しい事が起きた。
スミスとバルカンがイチャイチャし、何故かブラックコーヒーの注文が一時的に増えたなんて事もあった。
そんな事もあり楽しい時間が過ぎ、路地裏に入りDG小隊とバルカンとマーダーの二人は帰ろうとした。
それは突然の出来事、バルカンは瞬きをした瞬間だった。
バルカン「え?えぇ…?」
さっきまでいたマーダーやDG小隊の皆んなが忽然と姿を消したのだ。
突然の事でバルカンは周りを警戒するが何も無い。いたのは可愛らしい野良猫や大きなゴミ箱と日常にありふれた物ばかり。
もしかして並行世界から帰れない?
そんな考えが頭を過ぎる。
だがまだそうと決まった訳じゃない。取り敢えずだ。取り敢えず……。
どうすればいいんだ?
まぁ、でもそのうち帰れると信じてこの街を探索しよう。気になっていたし。
バルカンとフラフラと歩き出した。どうすれば良いか分からないから兎に角歩き回ろう。
そして数分後に着いたのが飲み屋街、スーツを着た酔っ払いや酔って愚痴こぼしてる家庭用人形が沢山いた。
バルカン「そういや〜、暫く飲んでないな。でもここは並行世界だし一杯くらいいいだろ」
帰りたいのは山々だが一杯ぐらい飲んでもバチは当たらないだろう。そんな事がありバルカンは適当に見かけた居酒屋に入った。
店は活気溢れ、清潔感があって繁盛していた。
「ジャッカルダニエル20本ッ!」
「その〜… もうその辺で…」
「デカいテロリストの騒ぎ起きたって相棒と一緒に駆けつけてきたのにもう終わってたんだぞ!?ありあねぇよ!あの規模1日で抑えるなんざスゲェとは思うけど出番が無くなったのは最悪だ!
もう一週間はガトリングブッパしてねぇからいいだろ?ヤケ酒ぐらいいいだろ?さっさと持ってこいよお金ならあるからさ!」
一際目立つ金髪、赤青のオッドアイ。そしてM16見たいな学生服。
「オメェ、何見てんd…… 」
バルカン「あっ………」
一瞬思い出したのは都市伝説の【ドッペルゲンガー】の話。その事が頭に過ぎる。その瞬間、二人とも顔色が蒼くなり身体が固まる。
バルカン「ど、ドッペルゲンガー…… 」
「ヒィッ…… 死にたくない死にたくない…ウッ…, オロロロロロロロロロロ」
バルカンは腰を抜かし、並行世界のバルカンは今まで飲んで食ってた物全て口からリバースした。
後一話続く……