どうなるのか……
二人が会った瞬間に並行世界のバルカンは今まで食って飲んでしていたモノがリバース、店中に悪臭が広がる。後始末は店員に何故か並行世界のバルカンの姉と勘違いされ、責任取って二人で後始末する事となった。
後始末した後は店を出禁になる事は無く店員の人も呆れ顔と苦笑していた。どうやら初めての事では無いらしく、お腹いっぱいに食べ暴食暴飲して飲み過ぎて吐いた事が何度もあるらしい。
なんで出禁にならないのかと言うとちゃんと後始末はするし、迷惑料という名目で自分から結構気前良く余分に払っているからなんだとか…。
そんなこんなで後始末は終わり、掃除しながら事情を説明すると意外とあっさり「並行世界ってあんだな」とあっさり認めた。
バルカン「なんでそんなアッサリと信じてくれるんだ?」
「嘘吐いてるような雰囲気じゃねぇし何よりだ、15laboの奴らでも連絡の一つや二つするのに無いからな。
ってな訳でだ… 酔いから醒めちまったしジャック異世界の自分と喋れるなんめそうそう無いから色々と話聞かせてくれよ」
バルカン「ん、そうだな!たしかに色々と聞きたい事が山程あるしな」
そんなこんなで二人のバルカンはお互いの世界の事に付いて話しを始めた。鉄血の事、妹のミニガンの記憶の事、そしてお互いの相棒、彼氏に付いても…。
「へぇ〜、彼氏がいんのか…。まぁ私にも彼氏がいるからな!」
バルカン「いんの?誰なんだ?」
「私の彼氏は愛銃の【M61A2バルカン】に決まってんだろ?私ガトリング砲と結婚するんだ!大好きだからな!
そんで冗談半分で結婚式を開きたいって言ったら15laboとクリエイターに全力で止められたんだよ…。流石に無理って分かってるけどあそこまでしなくてもだよな…」
バルカン「お、おぅ…そうだなぁ…(完全に一昔前の私じゃねぇか…)」
多分、昔の私は客観的に見たらヤベェ奴だったんだな。と今気付いたバルカンだった。
そして酒が進み話題はバルカンの
バルカン「引き金を引く度に一つしかない人生を消してる。ソイツには帰る場所と家族が居るかもって考えるとな…
安易に引き金を引いて制圧して…その内に幻覚で全身が血に濡れてる自分の姿に怯えてさ…私はそれで引き金を引けなくなっちまった…。」
「そんで今は素手か」
バルカン「馬鹿らしいだろ?戦術人形が銃握れなくなるなんて…」
今でもたまに幻覚が見える。血に濡れ、罪を犯したテロリストとはいえ沢山の人の命を奪った自分の幻覚。
銃を持って戦う戦術人形としても16laboのハイエンド人形としても失格だな…。
「アンタさぁ、私はアンタの事は余り知らないけども…。
ガトリングの生みの親の【一人で百人分の戦力になる兵器があれば、全体の戦死者の数は減る】ってのは正しいけどさ。
でも、一人じゃ戦えないだろ、特に私だ!クリエイターが居なきゃ私ずっとず〜っと街彷徨いてる呑兵衛になってんだぜ。
だから陰気臭い話しすんなよ!折角の酒が不味くなるからさ!それとなんか私らしくない!」
バルカン「ふふっ…… そうだな!私らしくない、か…。
そりゃそうだな!盛大に呑むぞ!さて100人前ジャックダニエル頼んで二人で飲み切ろうぜ!一人じゃ無理でも二人ならいけるだろ?」
「おうよ!前の20本とは別に追加で80本ジャックダニエル追加だ!飲みきれなかったら周りの奴らに奢ってやらぁ!燃やせ!ガトリング魂!!」
バルカン「よっしゃ!やってやろうじゃねぇか!」
そしてジャックダニエルの入ったジョッキをグイッと呑んだ瞬間、聞いた事が無い鐘の音が鳴り響き、世界は暗転した。
バルカン「はぇ?」
突然の暗転からジャックダニエルが入ったジョッキ片手のバルカンが目にしたのは気味が悪い空間。紫色で列車や標識、車、挙句の果てには戦車と謎の空間が広がっていた。
「悪いわね、強引に連れ戻して。」
バルカン「お、お前。研究所の…」
「こうしてご挨拶するのは初めてね。
本当は色々とお話しやらしたい所だけども… 時間が無いから手短いに話すわ。」
バルカン「お前はd」
「【全て無かった事にし、終わらせようとする者が現れる】気を付けなさい。私ですら、万能者すら苦戦する相手なのだから…」
バルカン「だからお前は誰なんだ……よ?」
その時には気持ち悪い空間では無く自室にいた。何故かジャックダニエルの入ったジョッキ片手に。
バルカン「これは……夢とか幻覚じゃねぇな…」
尚、並行世界のバルカンはと言うと無駄使いがバレてクリエイターに説教受ける羽目になったとさ…。