G&K本部近郊の街、平穏な街は今ある一人の狂人の存在によって騒然としていた。歩けば自然に周囲が離れてぽっかり穴が空いた用になる。そんな事お構いなしにマーダーと監視につく羽目になったペイロードが歩いていた。
目的はコレクターやマニア目当てに刀剣などを取り扱ってる店らしい。ペイロードもなんでそんな所行くのか訳が分からなくて知らされてない。
ペイロード「貴方が使う様な凶器なら特別兵装で幾らでも生み出せるのに?」
マーダー「所詮は使い捨てよ、脆過ぎる。本気で斬ると一太刀も保たないわ」
ペイロード「だとしても今の時代に剣ですか」
マーダー「もしかしたら剣がまた主役になるかも知れないわね。弾丸すら通さない程の新素材が出来たり、弾丸すら余裕で避ける程の高機動が出来る様になったりするかも知れないわよ?」
ペイロード「そんなモンですか…」
マーダー「そんなモンよ」
そんなモンらしい。k06地区から帰って来た時は理性が飛び電子空間でだが25mm弾を斬り伏せたヤベェ奴だからそうかも知れないが…。
マップを頼りにやった目的地に着いた。路地裏に構える貫禄ある店。貴重な刀剣を保管しているのか防犯カメラなどのセキュリティは万全だった。
ペイロード「お金は持ってきてるんですよ?」
マーダー「私、食にうるさくて食費は高い方だけどあんまり使ってないから大丈夫よ」
そうするとマーダーは扉を開けた。アンティークなドアベルの音が鳴り響く、高級感が溢れる店内には50代くらいの店員が居た。
「冷やかしなら帰りな」
マーダー「刀を一本欲しいのだけれどもいいかしら?」
「お前さんみたいな女子供に売r「まずは腕ね」…ッッ!?!」
マーダー「もう片方の腕を切り落としての首…」
「ガッ… ウグッッッ……
わ、分かったからっ!止めろ!止めてくれッッ!!」
マーダー「お金はちゃんと払うからね♡」
ペイロード「(見なかった事にしよう…)」
人形の演算を狂わせ斬られた感覚を疑似的に味わせる【無刀】。それを人間に向かって放つとどうなるか…?そんなモノで斬られたら細胞一つ一つが、脳が、本能が斬られた勘違いを起こして怯んでしまう。…実際に斬っている訳ではないが。
あるのは刀や剣、槍、盾な中世紀などの骨董品。あんまりパッとするのが無かった。
マーダー「いい物が無いわね〜 ここに低評価レビューでも入れて置こうか……
…いいのがあるじゃない!」
「止めろ!死にたいのかッッ!」
マーダーの目を引いたのは一振りの刀。120cmくらいの刃渡り。その刀に手を掛けた瞬間、店主は怒鳴り付けた。マーダーは構わず鞘から刀身を引き抜いた。
マーダー「薄紅色… 相当人を斬り殺したのね…」
普通白い刀身が薄紅色の刀、一眼みて分かってしまった。この刀は何人も斬り伏せて血が染み込んだ刀だと言う事を。
「おい、鞘に納めろ… 触るなって注意書きにも書いてたの見てないのか?」
マーダー「コイツを気に入ったわ。幾らかしら?」
「そいつは売れない。刀剣マニアの間じゃ有名な妖刀【紅桜】だぜ?渡してお前さんが死んだら俺が殺したみたいになるのが嫌なんだ」
マーダー「ますます気に入ったわ、これを買うわ」
「おい、人の話聞いてたのか?コイツはよぉ… 【紅桜】はな、色んなコレクターや愛好家がコイツを手に入れた後に悲運な死をとげているんだぜ?だから考え直せ、死にたく無いなら」
マーダー「なら、こうしましょう。私の悪運と【紅桜】の呪い。どっちが強いか対決しましょう」
そう言うと刀を宙に放り投げ右手を落下するであろう所に伸ばした。
ペイロード「マーダーさん!?」
「バカな真似は止めろ!腕が無くなる!切れ味は本物だぞ!」
刀から放たれる不気味な風切り音は斬られた者の怨念が溜まっているかの様だった。
腕が無くなる。
そう思った矢先、すり抜ける様に【紅桜】の刃はマーダーの腕を通り越して落下、そして刃は木製の床を全部貫通した。腕は無事だった。
マーダー「貰っていくわ」
「嘘だろ…?」
ペイロード「(やっぱりEA小隊にいる限りまともに指揮なんて出来ないかも)」
この後、腰を抜かした店主さんはタダで【紅桜】をくれた。厄介払いが半分と興味本位が半分らしい。
【紅桜】
元は村正だったらしいが血が染み込む程に人を斬り殺した事で刃が薄紅色に染まった刀。
斬られた者の怨念なのか数多のコレクターや愛好家が【紅桜】を手にしたことで悲運の死を遂げる程らしい。
尚、マーダーには呪いなんて効かなかった?らしい。