そして真実を知った人形の傭兵のお話
スラム街…とあり一角
とあるPNCの部隊は敵対組織のアジトに突入していた。
フラッシュバンが敵の視界を奪いアジトに突入をしようとしていた。
隊長「ゴーゴー!行け!突入だ!」
傭兵見習い「了解!fire!!」
傭兵2「喰らえ!」
傭兵3「死ね!」
フラッシュバンにやられて視界を失った組織の戦闘員はバタバタと倒れていく。
傭兵見習い「お前達に構ってる暇はないの!だからさっさと死んでッッ!」
隊長「ちょっ!お前!突っ込むな!」
傭兵見習い「殺す!殺す!殺す!」
隊長「突っ込み過ぎだ!戻れぇぇぇ!」
傭兵見習いは一人突っ込んで行った。そして不思議な事に彼女の通った後は戦闘員の死体しか残っていなかった。
某PNC
隊長「バカモノ!これで何回目だ!一人で突っ込んでいって!仲間を危険に晒す気か!?」
傭兵見習い「でも私はあの程度の敵全員倒してるじゃないですか?しかもスコア一番ですし。」
隊長「チームワークを乱すな!お前のバックアップはないんだぞ!だから慎重に行動しろ!」
傭兵見習い「は…はい。わかりました…」
傭兵見習いは顔を下に向けゆっくりと宿舎の方に歩き出した。
そんな傭兵見習いを見て隊長は慰める事にした。
隊長「お前の事心配でいってんだよ。あの時のお前よりは大分落ち着いたが危なっかしいし無茶するから怖いんだ。だからせめて悩みがあるなら話してくれよ。」
傭兵見習いは無理向き隊長に答えた。
傭兵見習い「なら………どうやったら私の様なASST無しの人形がELIDと戦えますか?どうやったらもっと強くなれますか?」
隊長「おま……。はぁ…経験でなんとするしか無いだろ。ELIDは…諦めろ。アレは化け物だ。オレ達じゃ勝てない。無理だ。」
傭兵見習い「でも私はそれでも為すべき事を成さないといけないんですッ!どんな手段を使ってでも…!」
隊長「お前の悲劇は分かる…だがなあの化け物をワザワザ自分の手殺さなくても関わる仕事をすればいいだろ?」
傭兵見習い「いえ奴らは一匹いるだけでも惨劇を生む奴らです。なので何が何と言おうと殺します。自分の手で皆殺しです。」
隊長「はぁ…そうか…、応援はするが危険だったら止める」
傭兵見習い「分かりました。では…」
隊長は事務仕事の為事務室に行った。
傭兵見習い「ふぅ…やっとオヤツのおはぎが食べられる。」
服の中からラップに包まれた合成品のおはぎを取り出し口を放り込んだ。
傭兵見習い「はぁ…合成品じゃあね…やっぱりこんな紛い物じゃ全く美味しく無い…」
少し寂しそうにし諜報部隊の宿舎に向かった。
某PNC…諜報部隊宿舎
傭兵見習い「あの事件の事分かった事ない?お金大分払ったんだからね。」
諜報員「分かったよ。しかしまぁ…これはこれはメディアに売れば億万長者間違い無しの情報ですな。あははは!」
傭兵見習い「そうか。正規軍があの程度のELIDを逃す筈ないと思っていたが…そんなヤバイ情報なのか?」
諜報員「そらぁ…もう…飛びっきりのヤイバ〜な情報たよ〜。だってあの事件はね……
……事故じゃくてワザとELIDを逃して誘導。あの家に向かわせて消しかける…
…完全犯罪だね。」