デビッドの優勝を見届けた俺は、閉会式を見ずに帰る事にした。
そろそろ防衛戦の為に減量を始めねぇといけねぇからな。
そこでデビッドに一言を挨拶しようとしたんだが、その時にデビッドから友人だというマイク・エリオットを紹介された。
マイク・エリオットは今大会で金メダルを獲得したそうだ。
俺をリスペクトしてると言ってマイク・エリオットが握手を求めてきた。
まぁ、悪い気はしねぇな。
後日に二人と食事の約束をした俺は、ファーストクラスの飛行機でアメリカに帰った。
さて、アメリカに帰った俺は減量を始めようとしたんだが、そこでミゲルがある男を紹介してきた。
その男とはスラム時代の悪友であるダニーだ。
ダニーはスラム時代の俺の喧嘩の賭けで儲けた金を使って大学に行っていたんだが、そこでダニーは栄養学なんかを学んだんだとさ。
それでミゲルはダニーに俺の減量のサポートを任せると言いやがった。
まぁ、知らねぇ仲じゃねぇからな。
ダニーにサポートさせるのは構わねぇ。
でもよダニー…ちゃんとステーキを食える様に減量を計画しろよな。
そんなこんなでダニーが俺のサポートに加わって2ヵ月、俺は無事に減量を終えて計量の日を迎えたのだった。
◆
「チャンピオン、オーケーです。」
スタッフからオーケーの声が出ると、ダニーが大きなため息を吐きやがった。
まぁ、無事に初仕事をこなせたんだから仕方ねぇか。
「チャンピオン、明日はよろしく頼む。」
あん?
俺の防衛戦の相手が、好戦的な目をしながら手を差し出してきやがった。
俺が相手の手を握ると、記者連中のカメラからフラッシュが焚かれる。
握手を終えた相手は、さっさと計量室を出て記者会見場に向かった。
「勝算はある…といったところかな?」
「はっ、上等だぜ。」
「ホーク、油断は禁物だよ。」
ミゲルの言葉に俺は肩を竦める。
「さて、早いところ合同記者会見を終えてステーキハウスに行くとしようか。イーグルとエリオットが待っているのだろう?」
ミゲルの促しで、俺は合同記者会見が行われる会場に向かったのだった。
◆
「スモーキーホーク、貴方と食事を出来て光栄です。」
合同記者会見を終えてステーキハウスに向かうと、デビッドの友人であるマイク・エリオットが俺に握手を求めてきた。
「固ぇな。もっと気楽に行こうぜ、エリオット。」
「オーケー。なら、俺の事はマイクと呼んでくれ、ブライアン。」
俺が肩を竦めながらそう言うと、マイクは歯を見せる笑顔になった。
なかなかノリがいい奴だ。
「デビッド、デビュー戦は決まったのか?」
「あぁ、君の防衛戦の1ヵ月後だ。」
デビッドはもっと早くデビュー戦をしたかったみてぇだが、金メダリストになったデビッドは色々とイベントで忙しかったそうだ。
だからプロ転向が少し遅くなったんだとさ。
「デビッド、焦んじゃねぇぞ。」
「あぁ、ありがとう。」
デビッドは以前みてぇに焦ってねぇようだ。
どうやら金メダリストになって一皮剥けたみてぇだな。
その後はミゲルとダニーも合流して飯を楽しんだ。
◆
防衛戦の前日、ホークがステーキハウスで楽しんでいた頃、日本ではとあるジムに所属するミドル級のボクサーが、日本タイトルマッチに挑もうとしていたのだった。
本日は5話投稿します。
次の投稿は9:00の予定です。
何気にマイク・エリオットが原作と違って金メダルを獲得しております。
気になる方は原作を読んでみてください。