グラディスとリジーのとある日の休日

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とある休日の過ごし方

柔らかな朝日が差し込む寝室。

いつもの朝食の時間を少し過ぎた頃、優しい声が真っ白いシーツの塊に朝食の時間を報せる。

暫くするとシーツの塊がモゾモゾと動き、中から眠そうな表情の白いミコッテの女の子が目を擦りながら顔を出し1つ伸びをするとベッドから降りる。

 

リジーと呼ばれたその子は声の主である旦那ことグラディスに朝の挨拶と共に頬にキスを1つ落とすと、悪戯しようとする相手の手を手馴れた様子ですり抜け、リビングへと続く階段を降りて行った。

 

下で待ち構えていたペットのベビーモスを挨拶代わりに撫で、ご飯を与えれば待ってました!と言わんばかりに勢いよく餌皿に鼻先を突っ込んでガツガツと元気に食べ始める。

それを笑って見ながら自分も席に着けば今日は何をしようか?と2人で朝食を摂りながら話し。

 

 

 

 

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その約1時間過ぎた頃、2人は街にいた。

 

あれから決まったのは久しぶりにゆっくり本を読もうという事。

しかし家にあるのは粗方読んでしまっていた為それは午後にやることにして買い出しついでに探しに行こうという事になったのである。

 

休日だからと夫婦らしく手を繋いで街を周りながら、本屋でお互いが気になる本を幾つか購入すればそのままの足で食料や足りない物なども買い足して自宅へと戻り。

 

遅めの朝食だった為、お昼は簡単に済ませ寝室がある2階のソファーとテーブルのある場所に購入したばかりの本達とおやつと紅茶を持って上がる。

家に流しているオーケストリオンの曲を静かなものに変え、読みやすい環境にすればソファーに腰掛け購入した本の内の1冊を手に取って読み始めていく。

 

 

 

時折カップをソーサーに置く音と、本のページを捲る音だけが部屋に響き心地良い時間が2人を満たす。

 

 

 

 

 

 

 

部屋にオレンジの夕日が差し込む頃、リジーはふと顔を本から上げ夕方になっていることに気が付けば、本に栞を挟んでテーブルに置きまだ集中している隣の旦那の邪魔をしないようそっとリビングへと降りていく。

 

キッチンへと足を向けると手早く夕飯の支度に取り掛かりながら、途中モノ欲しげなベビーモスにおやつを与えつつ手際良く支度を整え、夕飯を完成させてまた2階に戻ると驚かせないように小さめの声で旦那に声を掛ける。

相手もそんな時間か、と呟けば本へと栞を挟みテーブルに置いて立ち上がり、入り口にいたリジーの頭を笑顔で撫でながらリビングへと降りていった。

 

 

 

 

お互い夕飯を食べつつまたこういう日を作ってのんびりするの良いねということになり、後日また2人ののんびり読書デーが開かれるのであった。

 

 

 

 

終わり

 

 




ほのぼの系のお題を頂いたので久しぶりに。
リジーの休日と言われてたのですが、彼女が過ごす休日には旦那も必ずいるだろうという事で2人の休日ぽくしてみました


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