暑さへの耐性をお願いした筈が炎熱アンチになったんだが? 作:黒三葉サンダー
そして何時からお泊まり編があれだけだと錯覚していた?
あぁ、それと非ログインユーザァさんでも感想を書けるように、及び感想のgood・bad評価機能をONにしますた。
なんぞ全てを曝け出せというウィツァルネミテアの御言葉が聞こえた気がしたんで。でも拙者は仮面を付けては無いのできっと気のせいでござる。
海鳴市のとあるスーパーで俺は運命と言える程の出会いに戦慄した。今日の俺は最高についてるぜ。
俺の視線の先には全体的にライムグリーンを基調とした金髪美人さん。見ただけでほんわか癒し系お姉さんだと俺には分かる!あのレディには圧倒的な包容力があるっ!直感がそう訴えかけているっ!!
ならばお近づきになるしかない(確信)
「ごめんアリシアちゃんちょっとやることが───」
「綺麗だね、あの女の人。ルージュ兄さん好きだよね。あぁいう大人な人」
アリシアちゃんの言葉に無意識的に体が停止。な、なぜこの子が俺の好みのタイプを把握しているのか。出来る限りこの子の前では紳士であったはず……!?
「心底驚いてる顔してるけど、ルージュ兄さんって意外と分かりやすいよ?」
「バカな……」
しかしアリシアちゃんがこんな下らない嘘を言うとは思えない。つまりアリシアちゃんにバレバレだった……!
心の底から沸き上がるこの気持ち……まさしく罪悪感。
ちょっと氷河期に向かいます。軽く死んでくるわ。
「ごめんアリシアちゃんちょっと氷河期に向かって───」
「大丈夫!確かにルージュ兄さんはちょっぴりえっちだけど、そんなルージュ兄さんも私は大好きだよ♪」
軽く鬱になりかけた俺の服の裾をちょこんと摘まんで、満面の笑みで返してくれるアリシアちゃん。
なんやこの子!!めっちゃ天使やんけ!!
「アリシアちゃぁぁぁん!可愛いなぁもう!高い高いしちゃう!」
「ルージュ兄さん!ここスーパーだよ!キャー♪」
アリシアちゃんはフェイトちゃんやなのはちゃんと比べてちっこいので、抱き上げるのもなんのその。
アリシアちゃんは何やら言おうとするものの、抱っこされて超ご機嫌。なんやかんやで楽しんでる様子。可愛い。
これが娘を育てる父親の心理か……!
アリシアちゃんは嫁に出さんぞ!娘が欲しければこの俺を倒していけ!!軟弱な者にアリシアちゃんは任せられん!!
「あらあら、兄妹でお買い物かしら。可愛いわね」
「えぇほんと」
お買い物中のマダム達や先程のレディから微笑ましそうに眺められるが、そんなことお構い無し。でも何故か金髪レディだけ笑顔で少し顔が引きつってるご様子。
やっぱりやることやっておくとしよう。なぁに難しい事はない。ついでに片腕でアリシアちゃんを抱っこしながら買い物など容易い。だってアリシアちゃん滅茶苦茶軽いんだもの。
「ルージュ兄さん、そろそろお買い物!」
「おっしゃ任せろ。取り敢えず玉子とカレールーからだな!」
「え?あれ?私このまま!?」
「わはははは!」
またまたそんなこといってぇ、アリシアちゃんだって降りようとしてないじゃないですかやだー!
そんな感じで仲睦まじい雰囲気で何気なく金髪レディに接近し─────
「……今度ゆっくり話でも。ベルカの騎士さま?」
「…!」
レディの盛っていたカゴの中へと名刺をシュートっ!
勿論すれ違い様に言葉を掛けるのもお忘れなく。
引きつった笑みは変わらないものの、たらりと冷汗を流している。ん~、中々にいい顔だ。
そして何事もなく玉子パックのコーナーへ!
「…ルージュ兄さん。今のって…」
「よーしアリシアちゃん。材料買うついでにお菓子も買うとするか!好きなもん選びな」
「…うん!」
はっはっは。アリシアちゃんが気にすることはないのさ!
それよりも何やら視線を感じる気がするが……まぁいっか!
買い物再開じゃい!
いい子はスーパーで騒いじゃダメだぞ!お兄さんとの約束だ!