暑さへの耐性をお願いした筈が炎熱アンチになったんだが? 作:黒三葉サンダー
クソみたいな前書きの時間だおらぁん!
いやぁ気分が乗らないと書けないのが俺の弱点よな。
許せ!(上から目線)
今回でルージュ君のA’s時点での装備が揃います。
次は誰のデバイスが元になるのか……もう分かるよね?
そしてルージュ君に異変が……!?
見慣れたラボ内で用意された赤いデバイス。そして腕を仰々しく広げて歓迎している変人───もとい開発者。
「……もう言いたいこと分かったぞおい!」
「ようこそテスタロスさん!我らのラボへ!!今日お呼びだてしたのは見てのとおり、新型デバイスのお披露目の為ですよ!!」
「あらやだ元気すぎ!?」
何故かわからんがハイテンションな変人に若干引く俺氏。こういう奴は大抵ロクなことをする奴じゃあない!
今回もあれでしょう!?イカれた銃型デバイスと同色な感じのマッドアイテムなんでしょう!?
何でわかるかって?そりゃお前分かるよ。だって……。
「デバイス大きすぎぃ!!」
「いやはや、ちょっと熱が入りすぎましたな。バルディッシュの戦闘データが楽しすぎてつい。はは!」
「何処に笑い所があったんですかねぇ……?」
目の前に見えるそれはバルディッシュを元にしたとは思えない程の大きさと重圧を感じる大剣、所謂グレートソードと呼ばれていそうな剣型デバイスなのだ!!
おい、鎌の要素どこいった!ブレイズハートの時もそうだが、参考元の要素どこも無くしてしまうのは何故なん?
俺だってなのはちゃんみたく杖から魔砲(誤字にあらず)撃ってみたかったよ。だけど渡されたのはアサルトライフルだったでござる。
そして次はグレートソードだ!どうせだったら素早い武器が良かったよ!ワンパン力ならイフリート先生がいるしな!
「この子の名前はバスターソード!勿論テスタロスさんの専用デバイスですよ!」
「そろそろ著作権の侵害で捕まりそうだなあんた!?」
「ふふ、ふふふ。こんな戦闘データを渡されては科学者の血が騒ぐと言うものです!さぁさ!バスターソードも待っています!細かい説明は後程!」
「ヒエェ」
やむを得ずバスターソードさんに近付くと、突如コアらしき部分がピコピコと青く点滅し始めた。
パターン青!使徒です!ってか。やかましいわ!
駄目だあまりの急展開にまだ俺の崇高な脳味噌が追い付いていないみたいだ。
とにかくさっさと触れて説明を聞いてしまおうそうしよう!
みんなの視線を感じながら尚も近づいていくと、それに伴って点滅も速くなっている。なにこれ?爆発すんの?まさかの爆発落ちなの?
「安心してください。主を前にして興奮状態になっているだけですので」
「なるほど。なら────いや待て?なんか可笑しくね?デバイスだよね?あれデバイスなんだよね!?」
「?何を仰っているのです。デバイスだって興奮するでしょう」
え?あれ?俺が可笑しい感じかこれ。なんかここに来ると常識が破壊されていく感じがヒシヒシとする。
最初から常識は壊れてるだろって?とんだ失礼な奴だね君はぁ!(憤慨)
とにかくもう投げやり気分で柄の部分をガシッと掴む俺。
そしてその瞬間──────
『あん♪お兄ちゃんったら強引なんだね♪』
─────甘ロリボイスが手にしたデバイスから流れてきたのだ。
その瞬間死んだ目でついデバイスを床に突き刺した俺は悪くないと主張したい。
「松田ァァ!何をしているぅ!?ふざけるなぁ!!」
「良かれと思ってやりました!」
「これじゃあ俺がロリコンみてぇじゃねぇか!!?」
「えぇ!?違うんですか!?」
「当たり前だルルォ!?」
松田(変人の本名)の反応に驚愕した俺氏。周りの奴らは口や腹押さえて笑いを堪えているが、松田だけは心底驚いたような反応である。
こいつ、マジで俺をロリコンだと思ってやがった!!
「だってテスタロスさん、いっつもなのはちゃんとかフェイトちゃん、アリシアちゃんと一緒にいるじゃないですか。それなのに大人な女性の影形も見えない。しかもアリシアちゃんはテスタロスさんの使い魔……これってつまり、そういうことですよね?だからロリコンであるテスタロスさんに喜んで貰えるかと思って……」
「アリシアちゃんは保護者枠だから仕方ないとしてフェイトちゃんとなのはちゃんに関しては俺は何も言ってないからな?向こうから来てるんだからな?」
「あー、つまりおにロリ……」
「死にたいようだな([∩∩])」
どこからともなくブレイズハートを取り出して銃口を松田に向けると、ヒエッと小さな悲鳴を溢した。
まぁカートリッジは入ってないから弾もとい魔弾は出てこないけどな!
「だ、大丈夫です!性能は保証しますよ!テスタロスさんの魔力変換で炎熱ブレードへと移行する仕組みでして、単純に炎の魔力攻撃力も去ることながら切れ味も増大します!どちらかというと切断というよりは溶断に近いかもしれませんが!」
「ほう。そんでこの甘ロリボイスは外せるのか」
「は、はひぃ……外すことは勿論可能ですけど……」
「なら────」
『お兄ちゃん、わたしを外しちゃうの……?』
外して貰おう、と言葉を続けようとした瞬間。とても寂しそうな甘ロリボイスが声をかけてきた。
見た目グレートソードな剣から聞こえる声のギャップがなんとも凄まじい。
『わたし、お兄ちゃんに使って貰えるって聞いて楽しみにしてたんだ……。でも、お兄ちゃんが嫌だって言うなら仕方ないよね……』
「うぐっ……」
何だこの途方もない罪悪感は!?
だ、騙されるなルージュ・テスタロス!
この甘ロリボイスも松田率いる変人集団によってもたらされた産物!決して兄離れをしたくなくて、しかし自分の気持ちを押し止めて兄離れをしようとしている可愛い健気な妹ではないのだ!
『大丈夫だよ、お兄ちゃん。わたしの声が届かなくなっても、わたしはわたしだから!お兄ちゃんとお話出来ないのはとっても寂しいけど……ずっと見守ってるからね!』
「ぐっ…ぬぅ……!」
なんたる精神攻撃!加速する罪悪感!相乗する周りからの非難の視線!諦めきった松田の顔!
メンタルお化けになれない俺の返答は………
「……今後ともよろしく頼む……」
『え……?……やった。やったやった!ありがとうお兄ちゃん!大好き♪えへへ♪』
ほんのりとピンクに点滅するコアを横目に、俺は膝から崩れ落ちたのだった。
リアルロリだけでは飽きたらず、甘ロリボイスにすら敗北したルージュ君の図。
こいつスッゲーロリコンだよ!
因みに、最後にルージュ君が認めた事で何人かがグッとサムズアップをしていたのは内緒。