黒の境界   作:野原しんのすけ

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ごめんなさい リアルの都合で遅くなりました 第3話です


俯瞰風景2

「さてと、まずは何から話せばいいかしら?」

 

 

 

よれよれだったスーツを直しながら私の向かい側のソファーに座るこの女性は、高校生だった頃の私に、余計なお世話と言う名の悪意なき善意で恥を晒し片手では数えきれない数の黒歴史を生ませた張本人でしかもここのオーナーでもある「荻野橙子」であった。

 

「何って仕事の話からですよ、そのために俺が社長に頼まれたんですから」

 

 

 

そう言いながらアイスコーヒーを持ってこちらにやってくる秋巴さんは軽くジト目で荻野をにらみながらキンキンに冷えたアイスコーヒーを渡してきた。

 

 

「仕方がないじゃない、仕事といってもこちらにも都合や予定があるってのに急に電話がかかってきたかと思ったら知り合いが「捜査のために手を貸してくれって」って言ってくるのよ。

最初の頃だって貴方の上司達は私に文句を言いながら「「胡散臭い」」とか「非科学的だ」」だとか言いながら叩いていたのに今じゃあんたらはそんなことに言わずに此方の都合をがん無視をして捜査協力を要請してくるし、いくらなんでも仕事じゃなければ今すぐにでもボイコットするわよ」

 

 

 

 

 

渡されたアイスコーヒーを飲みながら高校の時の担任と同一人物とは思えない態度で「数年後に毛根が全部死滅する呪いでもかけようかな…」と言いながら残りすくない上司の生き残った毛を全滅させる計画を立て始めているこの人を眺めながら私は「キャラ崩壊しすぎじゃね」と思いながらももう一つのアイスコーヒーを飲む。

 

 

飲んだ瞬間砂糖が入ったキンキンに冷えたコーヒーが体の内側を冷やしてくるおかげで蒸し暑かった着物の中がどんどん冷えていき汗も引いてきた。

コーヒーで思い出したが高校の時に出会ったアイツは元気にしているだろうか。弁当を食べるポジションを探している時にMAXコーヒーを飲んでいる同じクラスだったアイツに出会って色々あって友達になった。

けれど私は捻くれて目が死んだ魚の目をしている癖にまるでライトノベルで出てくる部活で美少女二人と部活動をする事になったアイツを当時は自分より先にリア充になったとかと物凄く恨んだが部活動での扱いが酷いため一気に同情が湧いて思わず慰めてしまった。(物凄い疲れた顔で「うるせぇ…」と言われたが)

 

 

 

その後色々面倒くさい事があってその部活の部長が苦手になりもう一人はゆうちゃんみたいに立派の物がありながらアホな子で豚の餌と思わせる料理を食べさせられるなど(料理を見た瞬間回れ右して逃げようとしたが同じようにそれを食べさせられることになった二人に物凄い抜群のコンビネーションで捕まってしまった)酷い目にあったがその後も会う機会が多かったため部活の顧問であった抜群のスタイルで美人であったがどこが残念臭を漂わす結婚が出来ない美人教師によって休日も潰されながら部員では無かったが私をアイツ同様更生対象として当時の荻野に頼まれたせいで部活動に巻き込まれた。

 

おかげで関係ない私は死んだ魚みたいな目になる程疲れた(その時はアイツに同情した目線で肩に手を置かれた…)

 

 

 

アイスコーヒーを飲みながら高校時代の記憶を思い出していると秋巴さんが鞄からファイルにを取り出し挟んであった数枚の書類のコピーを渡してきた。

 

 

「これが今回依頼した不可解な事件の内容です、内容はこのところ立て続けに廃墟ビルで起きている女子生徒飛び降り自殺の事で今朝のニュースでも7人目の女子生徒が飛び降り自殺をしたと報道されています。

亡くなった女子生徒の合計7名が廃墟ビルの屋上から飛び降り自殺をしましたが自殺した人は女子生徒以外共通点がなく、亡くなった時間や日付、格好や持ち物年齢も通っている高校の関係も全て一致せず捜査の為に家族や友人など関係者全員に聞き込みもしましたが大した成果は得ることは出来ませんでした。

飛び降りたビルも調べましたが遺書なども残されていませんでしたし唯一わかった事は自殺した女子生徒全員が廃墟ビルに向けて歩いている時の様子がおかしかったと、女子生徒達を見かけた歩行者に聞き込みをする事に成功しましたがそれだけしか情報を得ることが出来ませんでした」。

 

 

捜査で疲れているのかクマが出来ている目を抑えながら事件の事を説明する秋巴さんに荻野は書類を読みながら頬杖を立て内容を指摘する。

 

 

「確かに不可解だけどそれだけだったら調べ続けたら何かわかるんじゃない?。ほら、日本の警察は優秀だし立て続けに起きている事だから時間をかけて捜査をすれば今以上の情報も集まって事件が解決がすると思うけれど」

 

 

確かに日本の警察は優秀だ。海外にいる警察官のように簡単に銃をぷっぱなす事はしないが部屋の中の隅から隅を調べ周りながら髪の毛一本からDNAを割り出して情報を持ってくるし関係がありそうな場所があったら全て調べて回る連中だ。

今回の事件も不可解と言われてもよっぽどの事がない限り、捜査を続けたら何かが分かる筈だ。

 

私もそう思ったが秋巴さんは疲れた顔をしながら顔を横に振り理由を話す。

 

 

 

「俺もそう思ってそれ以外にも目を向けて情報を得る為に調べましたが何もわかりませんでした。

自殺した女子生徒はいじめに遭っていませんし交友関係に何も問題がありませんでした。

成績も普通の人や優秀な人もいましたが特別悪いってな訳でもありませんし家族の仲も全員良好で教師にも目を向けましたが授業以外で関わりはありませんし合っても険悪な雰囲気は一切なくむしろ仲良くお話をするところを同じクラスの人や他クラスの人も何人も目撃しています。

なので何故自殺したのかその理由すらまだわかっていません」

 

 

そう言いながら秋巴さんは理由を説明するも荻野は眉をひそめ怪訝な顔をしながら更に理由を聞く。

 

 

「けれどそれだけでしょ、まだ分からない事があってもさっきも言ったけど時間をかければさすがに捜査を進むんじゃ…?」

 

「確かにそうですけどここからが本題なんです。

あのビルについて調べていたのですがあのビルは女子生徒が自殺をする前からある事が噂になっている有名なビルだったらしいんです」

 

そういうと秋巴さんは持っていた書類を机に置いて用意していたコーヒーを飲む

 

「噂?」

 

 

「はい、あのビルは事件が起きる数ヶ月前に夜中にビルの屋上から少女の幽霊が空を泳ぐように飛んでいたと何人も目撃者が出たらしいんです。

それ以来あのビルは有名な幽霊スポットの一つとして数えられたらしいんですがたしか名前は…」

 

 

そう言って秋巴さんはコーヒーを机に置くとその名を口にした

 

 

 

 

「 「巫上ビルの幽霊少女」」って名前でした。」

 

 




また次話が出来ていませんが出来たら投稿します
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