黒の境界   作:野原しんのすけ

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久しぶりに投稿しました 遅れてしまい申し訳ありません  今回の話は短く、よく分からないので、時間が出来たら編集をしておきます


俯瞰風景6

「…あの子供幽霊があの場所にいなかったってどういうことだよ?」

 

私はそう言いながらそんな訳のわからない意味不明な言葉を発した目の前にいる荻野に思わずジト目で睨みつける

 

そんな私の視線を浴びながら荻野は手元のパソコンを起動させ操作しながら私に質問をしてきた

 

「そもそも智子、幽霊って一体なんなのか知ってる?」

 

「いきなりなんだよ?、変な質問なんかして」

 

「いいから答えてみて、貴方が知っている限りの範囲でいいから」

 

そう言いながらこちらに目を向けずパソコンを操作し続ける荻野にイラつき文句を言おうと思うが諦めて知ってる事を答えていく

 

パソコンや本で得た知識だが確か幽霊とは一般的には死んだ者が成仏出来ずにこの世にとどまり続ける者の事で、肉体が死んでも魂は死なずに未練や恨みなどのなんらかの理由で現世にとどまり続けたりするらしい。場合によっては人に危害を加える悪霊になったりするなど簡単に説明をすると荻野は目を細めながらパソコンを閉じる

 

「…確かに私達が知ってる限り幽霊の事ってそんな感じなのよね」

 

「仕方ないだろ、まだ生きている私に死んだやつがその後どんな形でどうなるのか、あの世があるのか、それともそのまま意識を無くして消滅するのかくらいしか認識がねーんだよ」

 

数少ない臨死体験なんざ学生時代に食べた豚の餌もどきで意識が一瞬綺麗な花畑の所に寝ていたくらいしか無い(そもそも普通臨死体験を体験すること自体が早々にあるわけない)

 

「つーかいい加減答えてくれよ、いきなりどうしてそんな変な質問をしたのか、理解出来ないうえに話の本筋がまだわかんねーぞ」

 

そういうと荻野は分かりやすくやれやれと手をあげながら首を振る、殴りたい、この顔を

 

殴りそうな腕を無理やり押さえながら我慢しているとようやく話の説明をし始めた

 

「確かに貴方に説明をしてもらった様に私達が知っている幽霊の認識は大体はそんな感じよ、昔から人や動物は死後肉体に縛られた魂が解き放たれてその後この世界とは違う別の世界に行くことになる、それが私達がよく知っているあの世のことね、死んだ魂は生きていた時に犯した罪によってあの世を支配し治めるあの世の王『閻魔大王』の判決を下されその罪によって落とされた地獄で何億年も犯してきた罪を償う為に罰を受けてその罰を洗い流されるまでは輪廻転生は出来ない。そしてその逆に生前良いことをしたものは極楽の桃源郷、天国に向かえられる事になりこの人達は早々輪廻転生をして新しい命を与えられ新たな生を受け生きることになる、大方こんな感じかしら」

 

そういいながら手元のお茶に飲んで喉を潤す荻野は目を細めながらこう呟く

 

「けれどあの世以前に魂って存在するのかしら❓」

 

 

 

「私達生物は、今はこうして考えて行動して発想や能力を使って今ここにある様々な物を作ってきたけど、そんな生物達は種族は違えど生まれたときはみんな最初は赤ん坊という名の空っぽのなんのデータも入っていないメモリーディスクと同じで〝死ぬ″と言うのは例えるなら機能が停止して今まで貯めていたデータが消却されるのと同じようなもの、しかもその保存をしているのは視覚情報で得たデータを電気信号で脳に送りデータを貯めただけ、感情とかだって今まで体験していたことが無意識に脳に保存されてこれは危ない、触ってはいけないなど考えていないのに脳が学習をしていてくれたから、そうやって経験をしていけば自然と『感情』という言葉では言い表せない物が完成するわけで、『魂』なんて意味がわからない物が何処にも含まれていないわ」

 

荻野は無駄に長い説明をしているせいで必死に出そうになる欠伸を噛み殺しながら私は先ほどの説明を頭で噛み砕きながら理解をしようとする。

 必死に頭で考えていくと一つの仮説が頭に浮かんだ

 コイツが言いたいのは要は魂なんて物が存在はしておらず、そうなると幽霊なんて存在がいなくなる、けれど私が見たあのマンションで見た少女は確かに幽霊みたいだった。 そうなると考え方が変わる 魂が存在しないのに幽霊が出るとなると…

 

「…まさかとは思うがあの幽霊少女は死んでいなくてまだ生きているなんて言わないよな❓」

 

 

「ええ、多分それが正解よ」

 

マジかよ 

 

「つーかちょっと待て、確かに今の化学だとその結論に至ってもおかしくは無いが例外なんて物があるだろ、あんたらの様な常識外れの存在である『魔術師』なんて存在もあるし何より『私』みたいなおかしな能力を持ってる奴がいるんだし、『魂』だってきっと「『あるのではないか』って言いたいの❓」ッ…」

 

 

 

「確かに貴方が今言った通り、私たち『魔術師』とは世間から見て、常識外れの様な能力を持った人が多くいるわ、中には研究熱心な人もいて、自らの目的のためならばどんなに犠牲者が出ても、どんな手を使っても、汚いことをする輩なんか雑草のように沢山いる、けれど少し認識が違うわ」

 

 

「私達魔術師が使うのはあくまで昔存在していた『神秘』や『奇跡』を再現しただけのもの、基本的に使う魔術だって、『魔力』という対価を支払う事で使用する事が出来る、そんな等価交換をしなければ使えない魔術が、肉体を操る事が出来ても、『魂』なんて存在したのかわからないものを私達人間が、操ることは『不可能』なのよ」

 

 

普段はふざけている荻野の顔は、とても本人とは思えないほどの真剣な顔つきで話をしてくる

 

 

確かに私たち人間には、多分存在をしていた『神様』にしか使えない、『神秘』や『奇跡』なんてものは使えるわけがない  そんなものが使える人外なんて確実に人の枠を超えてしまった『化け物』だ。  人間が人間であり続けるにはその枠を少しでもはみ出してしまった物は、それは誰が何を言おうとも、そこに存在しているものは 人間達から迫害され続ける者だ

 

だからこそ私たちは隠し続ける その『線』からはみ出してしまった事を、人の身でありながら人では無くなった事を 

 

生きている限り、死ぬまで隠し続けなければならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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