(邪)神になった貞子が親友の子供たちを見守っています。   作:ヒーロー大好き人間

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初投稿なので拙くはありますが、楽しんでもらえると嬉しいです。


出会い、そして始まり。

「天の川小学校」

 

そこはある少女が通っていた学校。その少女は強い霊感を持ち、数多くのオバケを封印してきた。彼女の力は先祖から受け継がれているもので、危機こそあれど、ほぼ全てのオバケを封じられる程だった。

 

 

しかしある時、少女は「絶望そのもの」と対峙してしまった。その存在はオバケという枠組みを遥かに越えた「何か」であり、流石の少女も心が折れてしまう程だった。しかし、結果から言えば少女は助かった。そのオバケは元々強い力を持っていた女性が霊となったもので、ある理由から神または邪神と呼べるほどの領域に昇華した存在で、旅の最中偶然その地を訪れ、少女がその存在に気づいたため対峙することになったのだ。昇華したことで力を自在に制御できるようになり、以前の様に人を片っ端から呪い殺すことも無くなったため、幸いながら少し脅かす程度で済んだのだ。

 

それから少女と女性の奇妙な関係が始まった。敵対する間柄でありながら友情が芽生え、女性は時として少女に手を貸すことすらあり、何も知らない人からすれば年の離れた姉妹にすら見えるほど深い仲となっていた。

 

やがて女性は再び旅に出る事を決意し、少女は当初の出会いからは考えられないほどに別れを悲しんだ。しかし、いずれ必ず再会することを約束し、少女ー神山佳耶子ーと女性ー山村貞子はーそれぞれの道を歩むことになった。

 

 

そして時は流れ、かつて少女だった佳耶子は成長して二児の母となるも病によってこの世を去った。それから2年の月日が流れ、佳耶子の家族が彼女の故郷に引っ越し、子供たちが佳耶子がかつて通った天の川小学校に通い始める少し前。今は亡き佳耶子と再会を約束していた山村貞子はと言うとーーー

 

 

 

 

 

「う~ん、このパフェ美味しいー!!流石はゆかりちゃんね!」

 

「オーナー、それは嬉しいんですけれど……いいんですか?」

 

「良くないですよ!先生、早く打ち合わせ始めますよ!?」

 

パフェに思いっきり舌鼓を打っていた。

その後山村貞子は仲村直子という偽名で戸籍すら得て小説家として生活を始め、現在は名のある作家の一人となっている。更に不動産も所有しており、今いる喫茶店も貞子が所有する不動産の一つで開店などに力を貸しており、オーナーという扱いになっているのだ。ちなみに所有する建物には曰く付きのものもあり、実際に悪霊がいたこともあったが、貞子の桁外れの力によって根こそぎ退治され現在はむしろ縁起が良くなった場所として有名になったこともある。

 

現在貞子はもうじき出版される最新作の打ち合わせを出版社の担当編集者と行うところ、なのだが店に到着してから直ぐに注文を始め、打ち合わせそっちのけでスイーツに夢中なのだ。編集者の女性が文句を言いたくなるのも無理はない。

 

「ごめんごめん、真奈さん。これで最後だから食べ終わったらすぐ、ね?」

「はぁ…仕方ないですね。必ずですよ?」

「うん、いつもありがとう真奈さん!」

 

このように困ったところもあるが、貞子は締め切りも守るし作品も人気が高いものばかりと出版社からの評判は高く、担当の真奈とも気心の知れた仲である。正体を隠し生きている貞子は非常に親しみやすく美しい女性であり、喫茶店店主のゆかりが現在の店を開く助けをしたのも、友人として力を貸したかったからである。

 

貞子は自身の旅で得た経験などを元に物語を作っており、何の因果か平行世界の自分の活躍も本にし、別の平行世界の様に映画化されてしまった。世界を越えるほどになった力でありながらかつてと違い平和な使い道ができるのを貞子は心から喜んでいた。時間移動が出来るのを利用してコミケで全力で同人巡りをするのは趣味に走りすぎではあるが。

 

 

 

無事打ち合わせを終え、自宅に戻った貞子は就寝時誰もいない虚空に語りかけた。

 

「もうすぐあそこに来るんだよね。うん、もう目覚めてるのも何体かいるみたい。確かに霊力はないから不安はあるけど、いざというとき助けられるようにこうして準備してるんじゃない。え、そっちじゃなくて恥ずかしい?そりゃ悪かったとは思うけど、結果的により自由に動けるんだから良かったじゃん。何より、家族をまた傍から見守っていられるんだしね?じゃあおやすみーーー佳耶子」

 

 

 

宮ノ下佳耶子ー旧姓神山佳耶子ーは溜め息を吐いた。死の少し前に親友と再会できたのは嬉しかったが、自分が死んだ直後霊体の状態で再び現れ、「やっぱりもっと一緒にいたいから連行するね!」と言って霊体で自由に活動できるようにされた時は流石に呆れてしまった。確かに、家族の様子を気づかれず見ることもできたので有り難いこと、なのだがーー

 

「だからって、この姿は何とかならないかしら……」

 

そう呟く佳耶子の姿は、最初に貞子と出会った頃の姿になっていた。最初は会ったときのイメージに引っ張られてこうなったと言っていたが、またあの頃の佳耶子が見てみたいとつい思ったのが原因だと口を滑らせたのでどこか抜けてるとしか言いようがない。色々試した結果、力を強く発揮する際に一時的に大人に戻れることが分かったので幸いではあるが。

 

気持ちを切り替えて佳耶子は自身の家族に思いを馳せた。もうすぐ彼らは自分の故郷にやって来る。更に、二人の子供が通うのも自分の母校なのだ。それだけなら良いが、貞子の話ではオバケ達が再び目覚めつつあるらしい。つまり、子供たちが巻き込まれる可能性が非常に高い。旧校舎には自分が書いた「オバケ日記」が残されているため霊力が無くとも対処は可能だが、かつて自分が苦戦したオバケもいる以上絶対に安心とは言い切れない。

 

だからこそ、いざというとき対処するために故郷に拠点を用意したのである。貞子の今回の打ち合わせはしばらくその拠点で生活するため仕事の調整を行うことも目的であった。しばらくは執筆を控えめにして原稿などのやり取りもFAXなどで行うようにしたのだ。

ちなみに貞子は知人に危害が及ばないようこっそり加護を施しており、いざというとき瞬時に駆けつけられるよう細工している。端から見ると禍々しい呪いが逆に人を守っている光景は不安を掻き立てられても仕方ないのだが。

 

今回は貞子も佳耶子も陰から見守り助言する程度に留め、子供達だけでは厳しい局面で力を貸すと考えている。人ではない自分達がでしゃばりすぎるのは良くないと考えているからだ。ただし、佳耶子にはもう一つそうすべき理由があった。貞子がやり過ぎてしまうからだ。

 

貞子は元は怨霊でもあったので、丸くなったとはいえキレると一切容赦がないのだ。生きていた頃も助けてもらった自分が引くほどえげつない呪いを敵に食らわせたこともあった。貞子は気に入った相手にかなり甘いので、見守るだけとしていても過保護全開で暴れまくる可能性も高いのだ。だから佳耶子は貞子を抑える役割を果たさなければならないと考えている。

 

悩みも大きいがそれでも大切な家族を守るため、自分に出来ることを果たそうと佳耶子は決意を新たにした。

 

 

 

だか貞子は良くも悪くもブッ飛んでいて、結局笑顔あり涙あり恐怖ありの日々を送ることになるのを佳耶子はまだ知らない。




あらすじにも書いたように、yoshiakiさんの投稿作品の貞子の設定を元に貞子のキャラを設定しました。

本作の貞子の人生を大まかに言うと、
平行世界の自分(リングシリーズ)の記憶があった→力に呑まれないよう耐えてたけど公開実験で人を殺してしまった→ショックで逃げたらこの世界にいた転生者に襲われそうになり、限界突破し化物に→その後転生者の魂を喰らい続けパワーアップ→結果神or邪神みたいな存在に、といった道のりを歩みました。

結果的に力を自由自在にコントロールする事に成功し、ディケイドみたいに世界や時間の移動すら可能になりました。完全にチートです。
貞子たんの性格も入っているので美人な上素で可愛い性格ですが、スイッチが入ると怨霊モード全開で敵を叩き潰します。味方でも引くレベルで。

佳耶子さんがオバケを霊眠させてた頃に出会っており、最初はトラウマを植え付けられたもののやがて年の離れた親友となりました。そのため死後に魂を確保してサーヴァントのリリィ状態みたいな形で現世に留まらせました。
実のところ、貞子なら佳耶子さんを常に大人の姿でいさせることも姿を別人に変えさせる事もできるのですが、貞子が当時の思い出に浸りたいのでこの姿なのです。後々バレて怒られて、変更するはめになるといった感じですね。

後日設定も投稿する予定ですが、連載するかはまだ決まっていません。もし評判が良ければ連載するかもしれませんが、4月から新社会人として働き始めるので投稿は不定期になると思います。

感想や誤字報告などあればお待ちしています。
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