一人の男と彼女たちのいろいろな日常   作:一般学生

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番外編を1番上に持ってきました。
今回から梨子ちゃんと善子ちゃんの3人で遊びます。


第32話

文化祭が終わって一息つこうかと思ったが、次の定期テストまで時間もないのでAqoursのことだけでなく勉強もしっかりとやった。

だが今日は土曜日で遊ぶ約束していた梨子と善子ちゃんの3人でゲームをする。

気になるのは梨子が買ったゲームだが、一体何系のゲームなんだ?

とりあえず行かないと分からないし行くか。

 

智「おーい梨子ー」

 

ガラッ

 

梨子「どうしたの?」

 

智「今からそっちに行くからな」

 

梨子「うん、わかったわ。玄関開けとくわね」

 

智「サンキュー」

 

千歌「梨子ちゃんと善子ちゃんの3人で遊ぶんだよね?」

 

智「今日は梨子の家で遊ぶ約束しててな」

 

千歌「いいなー私も遊びたかったなー」

 

智「でも、今日は曜たちとお出かけするんだろ?」

 

千歌「そうだよ」

 

智「何しに行くんだ?」

 

千歌「それは智くんには教えられないよ〜」

 

智「何かあるのか?」

 

千歌「女の子のプライベートは聞くものじゃないんだよ智くん」

 

智「まあそうか、悪い」

 

千歌「わかればよろしい(今回のは智くんには秘密にしないと)」

 

智「じゃあ行ってくるわ」

 

千歌「行ってらっしゃ〜い」

 

まぁすぐそこだけど。

 

智「お邪魔しまーす」

 

梨子「おはよう、智くん」

 

智「おう、今日はお世話になります」

 

梨子「ふふっ、そんなにかしこまらなくていいわよ。私の部屋に案内するわね」

 

智「ああ、お願いするわ」

 

ピンポーン

 

梨子「はーい」

 

ガチャ

 

善子「リリー、来たわよ」

 

曜「私も!」

 

梨子「いらっしゃい、曜ちゃんは今日は千歌ちゃんたちとお出かけじゃなかった?」

 

曜「果南ちゃんはまだ来てないし、千歌ちゃんは今用意してるから待ってるんだよ、それに智に会いたいし」

 

梨子「本当に智くんのこと好きなのね」

 

曜「うん大好き!」

 

梨子(智くんもこれだけ愛されてると嬉しいでしょうね)

 

智「曜も来たのか?」

 

曜「うん、少しだけね。千歌ちゃんに呼ばれたら行くよ」

 

智「そうか」

 

梨子「じゃあみんな私の部屋に案内するね」

 

善子「ええ、お願い」

 

曜「ヨーソロー!」

 

梨子の部屋に入る。

 

智「ここがりこの部屋か。初めて中に入ったけど綺麗でTHE 女の子の部屋って感じだな」

 

梨子「褒めてくれてありがとう」

 

智「スンスン、梨子の今日の匂いいい香りだな」

 

梨子「えっ、そそう?」

 

智「うん、この梨子から香る匂い好きだな」

 

梨子「あ、ありがとう///」

 

曜「智、嬉しそうだね」

 

善子「そういえば、私たちって普段からそこまで女子力ないわよね」

 

曜「た、確かに」

 

善子「智と仲良くなるなら女子力も必要だわ」

 

曜「私もそういう女子力とかそこまで気にしたことない…」

 

善子「曜は梨子に女子力を教えてもらうべきよ」

 

曜「うん、そうする!梨子ちゃん」

 

梨子「えっと何かな?」

 

曜「ちょっとこっちに来て」

 

梨子「えっ、うん。どうしたの?」

 

智「どうかしたか?」

 

曜「智は中で待ってて」

 

智「あ、はい」

 

パタン

 

閉められたんですけど…

てか、女の子の部屋に男1人だけっていいのか…

 

ー曜 sideー

 

曜「智には聞いて欲しくないから一回部屋出てこっちに来てもらったんだ。梨子ちゃんに聞きたいことがあって」

 

梨子「曜ちゃんの聞きたいことって?」

 

曜「梨子ちゃんに女子力を教えて欲しいんだ、お願い!」

 

梨子「えっ?どうして私なの?」

 

曜「さっき、智が梨子ちゃんの部屋とか匂いとか褒めてたでしょ?私そういうの言われたことないから…私も女子力を持って智に女の子としてもっと見られたい!」

 

梨子「いやいや、曜ちゃんはもう智くんに十分女の子として見てもらえてるでしょ!?」

 

曜「服装とか、行動とかは頑張ってるけど、それ以外は全然だと思う。梨子ちゃんなら普段から女子力あるし、お化粧とか仕草とか何から何まで女の子要素満点でしょ?だからお願いしたの!」

 

梨子「理由は分かったけど、私で力になれるかな?」

 

曜「私には梨子ちゃんしかいないの!お願い!」

 

梨子「よ、曜ちゃん///いきなり近づいて両手握られると恥ずかしいよ///」

 

曜「お願い!」

 

善子「私もお願い!」

 

梨子「善子ちゃんまで、…わかったわ」

 

曜「ほんとに!?ありがとう!」

 

善子「やったわね!」

 

曜「うん!」

 

梨子「曜ちゃんはわかるけど、善子ちゃんはどうしてなの?」

 

善子「私も女子力磨きたいの」

 

梨子「そうなのね、どこまで力になれるかわからないけど頑張るわ!」

 

曜「じゃあ、今度お願いします!」

 

梨子「わかったわ、じゃあ中に入ろうよ」

 

ー曜 side endー

 

パタン

 

梨子「お待たせ智くん」

 

智「ん?ああ、終わったか?」

 

曜「終わったよ!」

 

善子「じゃあ早速ゲームを」

 

智「もうやる気か」

 

善子「ええ、私はそれが目的だし」

 

千歌「曜ちゃーーーん!!」

 

曜「あっ、千歌ちゃんの用意終わったみたいだね。じゃあ私行ってくるね!」

 

智「おう、気をつけて帰って来いよ」

 

梨子「行ってらっしゃい」

 

善子「また地獄の底で会いましょう」

 

曜「えへへ、行ってきます!」

 

おっ、敬礼か。久々に見た気がする。

 

梨子「あ、私鍵閉めに行かないと」タッタッ

 

善子「それにしても何のゲームをやるのかしら?」

 

智「俺も気になる」

 

梨子「お待たせ」

 

智「んで、梨子がやりたいのは何のゲームだよ?」

 

梨子「私がやりたいのはこれ!」

 

えーと、何何?恋愛ゲーム…って、マジか!?

 

智「恋愛ゲームって、しかも乙女ゲーじゃなくてギャルゲー」

 

善子「梨子もついにこういうゲームに触れてしまったのね…」

 

梨子「私がこういう趣味ってどう?」

 

智「どうって普通にありだと思うけど」

 

善子「まぁ、別にいいんじゃない?」

 

梨子「そう?よかったわ。私もこういうゲームやってみたかったのよ」

 

智「何で恋愛ゲームで俺たちを呼んだんだ?」

 

梨子「私こういうの初心者だし、智くんと善子ちゃんなら経験あるかなって」

 

智「俺経験ないんだけど…」

 

善子「私も」

 

梨子「えっ、そうなの!?」

 

智「いや、だって俺の周りの状況考えろよ…」

 

梨子「あっ…そういえばそうだったわね」

 

智「俺がもしギャルゲーやってたとしよう、一瞬でゲームソフトやパソコン、ゲーム機器があの2人によって粉々になる…そして俺もただでは済まないだろう…」

 

梨子「ごめんなさい、智くんの周りのこと考えてなかったわ」

 

善子「私の場合はそもそもやらないわね」

 

梨子「善子ちゃんの家にはたくさんゲームソフトあるわよね?」

 

善子「それはそうだけど、だいたい格ゲーやアクションとかRPGだわ」

 

梨子「そうなのね、てっきりやっているものだと」

 

善子「まぁ私もそういう系の気になっていたし、今回はいい機会だから見てみたいわ」

 

智「俺も、こういう機会じゃないと二度とできないと思うし」

 

梨子「2人ともありがとう、じゃあ始めるわね」

 

俺も気になるからやってみたかったんだよなぁ。

こうして俺たちは初めてギャルゲーをプレイすることになった。

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