おっさん傭兵の楽しいお仕事〜犯罪都市ルアバマ編〜 作:ヲヲヱ ヱヰヂ
突然ですが、皆さんハードボイルドって好きですか?
カウボーイビバップ、ブラックラグーン、ルパン、コブラ、ゴルゴ、
マジで好きなんですが、小説がない!誰も書いてないって事で、自分のロマンを詰め込んだ小説を書きたいと思い、盛大にやらかしました。
いろんな本を参考にしながら、駄文を書き連ねていきたいと思います。あくまで、駄文なんで、あの〜、大目に見てあげてください。
ーーーここは、某国の都市ルアバマ....この都市は、古くから他国との貿易が盛んに行われた貿易都市であった...しかし、民族紛争や軍のクーデターなどにより、荒れ果て、町に寄り付くものは限られていった、やがて住人達は誰もが飢え苦しみ、それぞれの神に救いを求めた、しかし、皮肉にもその救いに耳を傾けたのは神ではなく悪魔であった。
マフィアや傭兵、麻薬カルテルといった存在がこの都市を牛耳るようになったのである。
何度か政府が介入しようとしたが、その度に国の大臣や首相が
そんなこの世の掃き溜めのような都市の一角にある歓楽街で、俺こと、トミーはふらぶらしてた。
ーーー色とりどりのネオンと、客引きをする廃退的なネーチャン。
その近くにまるで虫みたいにたかってくる、ゴロツキ共。
あちらこちらから、客引の行き過ぎたリップサービスや、酔っ払い達の罵声が聞こえる。
そんな中を掻き分けて、俺は、いつもの店、
《メンドーサ神父のバー》へ向かっていた。
街の道中、ひとりの女を見つけた。彼女はティファニーここら一体で売りをやってる娼婦だ。噂好きで、金さえ渡せば、なんでも情報を流してくれてる貴重な情報源だ。どうやら男に絡まれて、今にも刃傷沙汰になりそうな勢いだった。
「おい女ァ!!てめえ、さっきからナメた真似しやがって!ぶっ殺すぞ!!ゴラァ!」
「あなた達が乱暴なのが悪いんでしょ?!路地裏に連れ込もうとするなんて、サイッテー」
「うるせえ!さっさとヤラセろよごらぁ!」
最低な会話が続き、聞くに耐えないので、俺は割って入ることにした。
「その辺にしときな、みっともないのは顔だけにしようぜ?」
「あぁん?なんだテメェは!!」
「当ててみろよ、ハワイへご招待するぜ?」
俺はまえのチンピラを分析する、右の奴は変に左肩が下がってる、ジャケットに拳銃を入れてるやつの特徴である。オマケになんか灰色がかった肌をしている。どうやら肝臓をやってる風だった。
「……プッ! ギャハハハ! オッサン冗談うめえなあオイ」
「冗談がうまいのはそっちだろ?、もしかしてアンタ薬でもやってんのか?」
「ハハハッ!減らず口もそこまでだぜ?、おっさん?」
そう言って、ヤツは俺の顔の前に銃口を向ける。
「ヘッヘッ....この距離からコイツを喰らって立ってられるかな?」
ヤツが構えた銃はコルトガバメント、正式名称を「M1911」。敵兵を一発で動けなくさせるために作られ、アメリカ軍で長い間採用されていた銃であり、今でも強い人気を誇る拳銃である。
奴との距離は実に2m、たしかにあの銃の弾をこの距離で喰らえばタダでは済まない上に、この距離でならどんな素人でも打てば当たる確率が高い。
正直この距離ならば正々堂々と接近戦をした方が有利ではないかと少し思ったが、それは言わないようにしておこう。
「やめとけって.....一時のテンションに身を任す奴は身を滅ぼすぜ?」
「うるっせえ!死にやがれ!」
喚き散らすバカは俺に向かって引き金を引いたが、残念、銃弾は出てこない。そのタイミングで、俺は接近して、右フックを合わせる。
その一撃はヤツの顎の先端を正確に捕え、脳を頭骨内壁に激突させた。典型的な脳震盪症状
いわゆる”肉体に残るダメージはないが意識を断ち切るパンチ”
この次点で既にヤツの意識は吹っ飛んでいたが、そのコンマ1秒後に
返す刀の左アッパー!肝臓にモロクリーンヒット!!
「
伸びているチンピラにそう話しかけるが、どうやら俺の声は届いてないらしい。
そこに、さっきまで傍観してた、ティファニーがかけ寄ってきた。
「ありがと、トミー、助かったわ!」
「さっきのはチョイと大人気なかったかもな〜」
「さっきの、カッコよかったわ〜お礼に今から一緒に飲まない?」
「悪い、クライアントが待ってるんでね」
「今日も仕事なの?」
「ああ」
「ご苦労なことねぇ、お兄さん?」
「お互い様さ、ティファニー、忙しいかい?」
「ぜーんぜん、アンタに話しかけるくらいよ?暇に殺されそうよ」
そう言ってふぅ、とため息をつきながら、わざとらしく肩をすくめる
ティファニーを見るに、なんらかの収入源はありそうである。
「たまには私と遊ばない?アンタが好きなこと
「あいにく貧乏人でね。」
そう言って俺は誤魔化すような曖昧な笑みを浮かべて彼女に背を向ける。
「あ、そ、じゃ、お金が入ったら連絡して?安くしとくわ」
俺は背を向けながら後ろ手に右手を振る。後ろは見ていないんで、彼女に見えたかどうかはわからんが、アイツは俺の背中なんぞ見向きもしてないだろう。
ネオン街の一角にある《メンドーサ神父のバー》に寄る。ここは、俺の仕事場。ここで依頼を受けたり、捜査の結果を報告したりする俺たちの仕事場だ、
店に入ると、細長いカウンター席に客がちらほらいた。その前には白シャツに蝶タイ、ブラウンのベストを着込んだ如何にもな奴がいる。この店のマスターである、ホセ・メンドーサだ。
彼は店の名前の通り、この街で活動してた元神父である。とある事件で上司の司祭の頭をショットガンで吹き飛ばし、破門されたらしい。
しかし、その分厚い胸筋、腕に刻まれたいくつものタトゥー、浅黒い肌に、鋭い目つき、そして極めつけに口から右ほほにかけての大きな切り傷。とてもカタギには見えない上に、まさか元神父だとは神さまも思わないのではないかと思ってしまうほどだ。
俺が来ていたクシャクシャのダスターコートを脱ぎながら席に座ると、ホセは何も言わずにロックグラスに氷を落とし、ジャックダニエルを並々とついで俺の前に出す。
「よお、マスター」
「...やっときたか、お前の同僚の鬼男があっちで待ってるぞ?」
「おせぇぞ、トミー」
俺を見つけて寄ってきたのは俺の同僚"鬼男"ことマルコフ。全長200cm、体重110キロの巨体、丸太のような腕、そして短く切りそろえられた金髪と額の右こめかみ付近から生えた金属製のツノは鬼を彷彿とさせる。コイツは俺のことをトミーと呼ぶ、富沢だから、"トミー"らしい。
「わりぃ、ティファニーと世話話してたらちょっとナ」
「それにしても、少し遅すぎる。」
「細かいことはいいんだよ、女の子にモテないぞ?」
「....時間にルーズな男の方がどうかと思うがね」
「お前、俺アレだからな、デートの日は待ち合わせより30分前には行ってる口だからそういうとこは律儀にやる奴だから」
「....お前が居ない間に依頼が来たぞ.....依頼主はガリアッツォ一家のジョゼフ・ガリアッツォだ」
ガリアッツォ一家は、この地域で密輸によって地位を確立したイタリアンマフィアで、仕事により築いたコネクションによって、近頃はこの街の政治指導者、警察の人事などを意のままに操ることから、ファミリーのボスであるジョゼフは"ルアバマの首相"と呼ばれている。
思わぬビッグネームの登場にちょっとビビりながら俺はクールを気取って、懐から取り出したラッキーストライクに火をつける。吐いたタバコの紫煙がゆっくりと解けながら上に広がっていくのをながめながら、俺は一番胸につっかえてることを切り出した。
「ルアバマの首相様がよぉ、俺みたいなのに依頼なんざなんの冗談だ?」
「わからんが、相当めんどくさいのは確かだろうな」
「ま、金さえもらえれば、なんだってやるさ」
そんな話をしつつも、結局遊ぶ金欲しさで、俺たちはこの山を引き受けることにしたのだったーーーー
しかし、まさか、あんなに面倒なことになるなんてこの時の俺たちは考えもしなかった。