イナズマイレブン 華のストライカー   作:海虎

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13話

野生中との1回戦当日、僕達は野生中にやって来ていた、結局イナズマ落としは完成させることは出来なかった。そして試合の会場は完全にアウェイだったがその中に僕達の応援もしっかり居た。

 

「お兄ちゃん!頑張ってねー」

 

「暁達が来てるのか、負けられねぇな園城寺」

 

「そうだね」

 

「園城寺さんは妹達に見られて緊張しないんすか?失敗したらどうしようとか」

 

壁山君が不安そうに聞いてくる

 

「緊張しないなんてことは無いよ、でもその時にできるベストを尽くすだけだからそれで負けたってかっこ悪いことなんてないんだよ」

 

「その時のベストを」

 

そして僕達はそれぞれのポジションに着いた。

 

FW 染岡 豪炎寺

 

MFマックス 風丸 園城寺 半田

 

DF栗松 影野 壁山 少林

 

GK 円堂

 

野生中のボールからキックオフし、早くも野生中の猛攻にあう、速さと高さを生かした戦術によりウィンドアンカーやドラゴントルネードも封殺されてしまい攻めることが出来ずこちらが攻められる一方となり遂に失点してしまう。そして染岡君も負傷し退場してしまった。

 

「やっぱりイナズマ落とししか勝つ方法はないのか」

 

「それしかないよ、それでもダメなら僕が何とかする」

 

「壁山君、染岡君の代わりにFWに行って空いたところに土門君入って」

 

「はいよー」

 

野生中ボールから始まったが直ぐに土門君の必殺技が出る

 

「キラースライド!」

 

ボールをカットして豪炎寺君に回すそしてイナズマ落としの体勢に入るが失敗する。そして遂に壁山君が諦めてしまい膝をつく、その間にも野生中は攻めてくる

 

「ターザンキック!」

 

「熱血パンチ!」

 

弾かれたボールは野生中野本にわたり

 

「スネークショット!」

 

スネークショットはゴールに突き刺さる

 

「豪炎寺君、前半がもう少しで終わる最後は僕にボールを集めてくれないかな」

 

「わかった」

 

雷門ボールから再開した豪炎寺君は後ろにいる僕にパスを出す

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

僕の背中からエネルギーが溢れ形になる

 

「桜花の女神サクヤ!」

 

「なんだコケ!」

 

「こんなの見たことないウホッ」

 

僕は化身を出し強引に相手の陣営に切り込んでいくそしてキーパーと1対1になる

 

ボールを高く蹴りあげ僕は跳ぶそれに合わせて相手も飛んできたが化身の力に吹き飛ばされる

 

「桜の雨!」

 

「ワイルドクロー!ぐぉぉぉ!」

 

化身シュートを放ちついに1点とる事に成功しそれと同時に前半が終わった。

 

「園城寺、帝国の時のあれ完成させていたんだな」

 

「でもあれは撃ててあと1回だよ、化身はかなり消耗するから」

 

「そうなのか」

 

「でもあと1回なら撃てる、でも勝つためには後1点必要なんだ」

 

風丸君と話しているうちにハーフタイムも終わった。後半が始まり豪炎寺く君が攻めるが壁山君は全く動かない、そしてまたボールをとられる。

 

「壁山君!君にはあれが見えないの?」

 

僕が指さす方を壁山君が向く、そこには必死にボールを奪いこっちに繋げようとするみんながいた。

 

「壁山お前にも見えるだろ、あいつらは俺達が点を決めることを信じているんだ」

 

「壁山君、失敗する事ばかり考えないでどうやったら成功するのかを考えて、諦めてる今の君はかっこ悪いよ!」

 

「俺、やるっす!もう諦めたりしないっす!」

 

ボールを土門君がカットしそのまま僕へとパスそして僕は豪炎寺君にパスを回した

 

「いくぞ壁山!」

 

「はいっす」

 

2人は高く飛び上がる、それを野生中の選手は上から押さえ込もうとするが

 

「これが俺のイナズマ落としだぁ!」

 

壁山君が腹を空中に向けて下を見えないようにするそれを豪炎寺君が踏み台にしてオーバーヘッドキックをする、ボールは雷を纏いゴールへと突き刺さる。

 

「やったっす!できたっす」

 

「腹を土台にするなんてこれはお前だけの技だ」

 

壁山君は僕の方に近づいてくる

 

「園城寺さん、今の俺カッコイイっすか?」

 

「うん、最高にカッコイイよ」

 

「よし!後半もう1点取っていくぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

そしてこの流れにのり雷門はもう一度イナズマ落としを決めそれと同時に試合終了のホイッスルがなった。3-2という結果で雷門中は初戦を突破した。

 

「やったぜ!これで1回戦突破だ!」

 

「壁山もよくやった」

 

みんなでお互いを讃えあった。

 

「兄ちゃん!かっこよかったよー」

 

「私達のお兄ちゃん達の方がかっこよかったわよ!」

 

「僕の兄ちゃんの方がかっこいい」

 

「私達の方よ!」

 

「凄い技だったのです!」

 

「桜の雨とイナズマ落としだね」

 

「私達も出来るように練習するわよ!」

 

 

それの様子を見ていた風丸君が

 

「いい妹と弟じゃないか」

 

「そうっすね」

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 


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