25話
フットボールフロンティアが終わったその日に事件は起こった。エイリア学園と名乗るもの達が全国の中学を破壊して回っていた。それを防ぐ為に雷門イレブンが全国を回っていた頃花咲学園。
「みんな今日から新しく仲間が加わります。」
監督の横には見覚えのある選手がいた
「亜風炉照美です、今日からよろしくお願いします」
この日元世宇子中のアフロディが花咲学園に加入した。元々世宇子中は影山が作ったチームで学校というのが形だけと後に判明し世宇子中は解体、選手達はそれぞれ別の学校へと転校した。
「キャプテンの篠原です、歓迎します亜風炉君」
篠原さんは右手を差し出し握手をした。
「じゃあ早速練習を始めるわよ!」
「おぉ!」
世宇子中が解体されて僕達はバラバラになった。ドーピングを行ったせいでどこの学校も僕達を中々受け入れてもらえず途方に暮れていた時に篠原監督に声をかけてもらい、花咲学園へと入った、円堂君達と決勝戦を戦った彼らの練習は凄まじいものだった。修練所と言われる施設で彼等は特訓していた。
「凄い」
「君もあれくらいちゃんと出来るようになるわ」
「そう・・・でしょうか」
ものすごい速さでいくつも同時に飛んでくるボールを全て止めるキーパーや、凄い速さで動くベルトコンベアをドリブルしながら飛んでくる障害物をよけるMFの練習を見て僕は少しだけああなれるのか疑問だった。
「じゃあ照美君はしばらく慣れるまでは彼女達と練習ね」
監督が指をさした場所にいたのは4人組の女子
「彼女達は?」
「初等部6年生の子達よ、来年からうちの部に入ることが決まってるの、今レギュラー達がやってる特訓は彼女達がやってる物のLv最大の物だからあれで慣れてね」
「はい!」
「うん良い返事」
僕は監督に連れられて彼女達の元に向かう
「1回集合よ園城寺4姉妹!」
園城寺って彼女達は園城寺君の妹なのか
「なんですか監督」
白髪の子が監督に聞く
「今日から入った亜風炉照美君、しばらくはここであなた達と同じメニューをするから一緒にお願いね」
「わかりました」
そう言って監督は去っていく。そこには園城寺君の妹達と僕だけが残される
「えっと亜風炉照美ですよろしく」
「よろしく、園城寺響だ」
「私は暁よ!」
「雷よ!」
「電なのです」
「じゃあ僕達がやった後にやってみて」
こうして僕の花咲学園での生活が始まった。
まさかアフロディがチームにはいるだなんて思ってもいなかった。
「さすが監督って感じだな」
「そうですね、まさかアフロディをスカウトしてくるだなんて」
「でもこれでエイリア学園がいつうちに攻めてきても大丈夫ですね」
上から風音、篠原さん、中川さんが言う
「そういえば園城寺君足の方は大丈夫なんですか」
「大丈夫だよ、医者にももう大丈夫だって言われてたし」
「じゃあ私に撃ってもらえませんか」
「いいよ」
「じゃあ俺達も」
「風音私達はドリブルの練習よ、じゃあ2人とも後でね」
「えっ?俺もシュートを」
「良いからいくよ」
篠原さんは中川さんに何か言っていた。中川さんは顔を赤くしていた。
「じゃあ僕達も行こうか」
「はっはい!」
僕と中川さんはゴールに向かう。
「準備はいい?」
「はい!いつでも来てください」
「ローズブレイク!」
「シュートブレイク!」
ローズブレイクに何度も蹴りを入れていき威力を完全に殺して止める
「シュートブレイクの威力前より上がってるんじゃない?」
「園城寺君こそ」
「止められちゃ意味無いけどね」
「よしもう1本お願い!」
「いいよ!」
その2人を影で見守る集団があった。
「姉さん覗きみなんて趣味悪いよ」
「そうですよ、バレたら中川さんにゴミを見る目で睨まれちゃう」
「私は大丈夫。」
「「僕達は?」」
練習を少し休憩していた。
「あの園城寺君・・・」
「どうしたの中川さん」
「あのこれからは名前読んでもいいですか?」
「えっ?」
「えっと妹さん達も反応ちゃうので」
「あぁそういう事か、いいよ」
「ほんとですか!」
「うっうん」
この時の中川さんはかなり嬉しそうな顔をしていた。そして数時間後・・・
修練所から出た亜風炉君はボロボロだった。僕はこれからチームメイトになるから交流を図る為にドリンクとタオルを持っていく。
「はい」
「あっありがとう」
僕がタオルとドリンクを渡したことに驚きつつも受け取る。
「君達は凄いよ、こんな特訓を毎日やってるんだから」
「まぁ僕もここに来た時はかなり驚いたけどね」
「そうか君は元々雷門にいたんだったね」
「うん」
「それに暁さん達もすごいよ、まだ小学生なのに」
「まぁ妹達は監督が気に入ってめちゃくちゃやらせてるからね」
僕と亜風炉君が話しているところに中川さんが来る
「あっ!お邪魔でしたか?」
「そんなことはないよ」
「華音君って亜風炉さんと仲良かったんですか?」
「いや、今日はじめて話したよ」
「えっとごめん、君は?」
「すいません、私は中川咲です。此処の正ゴールキーパーです。よろしくお願いします亜風炉さん」
「よろしくお願いします、中川さん」
「それで中川さんはどうしたの?」
「忘れてました、華音君と亜風炉さんを探しに来たんですよ」
「この後何かあった?」
「いえ、千堂先輩が亜風炉さんの歓迎会をすると言っていたので呼びに来たんです。」
「え?」
「そうだったんだ」
「では私は先に千堂亭に行ってますので」
中川さんはこの場を後にする
「どうしたの?」
「いや僕、ドーピングの事もあるからこのチームに歓迎されてないと思ってたからビックリして」
「あぁ、多分このチームはその事をほじくり返して言う人はいないと思うよ」
「そうなんだね」
「何より監督が君の事を個々に連れてきた時点で君は僕らの仲間だからね」
「ありがとう」
僕らは身支度を整え、ロッカールームを出ると暁達が待っていた。
「遅いわよ!亜風炉!お兄ちゃん!」
「暁、タメ口は駄目だよ」
「園城寺君、僕は気にしてないよ」
「ならいいけど」
「じゃあ早く行くわよ!」
「お腹ペコペコなのです」
「行こう」
「ごめんね亜風炉君、騒がしくて」
「いいよ、兄妹の仲がいいのは良いことだからね」
そして千堂亭に着くと既にみんなは集まっており僕達を待っていた。
「遅いぞー」
「もう待ちくたびれましたよ」
「亜風炉さん、あなたの席はこちらですわよ」
各々が声を上げる
「みんな静かにしなさい!照美が驚いてるでしょ!」
「お母さんが1番声がでかいわよ、まぁ乙姫先輩の隣に亜風炉君は座って」
「はっはい」
「これから照美の歓迎会を始めるわ!交流を深めて明日からの練習頑張りましょう!」
監督の声で貸切の千堂亭で亜風炉君の歓迎会が始まった。かなり質問責めにあっていて少しだけかわいそうだった。