翌日の練習、千堂亭で交流を深めた何人かは一緒に練習をしていた。篠原さんはあえて一之瀬や鬼道と一緒に練習をして風音を嫉妬させようとしてたけど風音は全くしていなかった。そして僕は風丸君と特訓をしていた。
「凄いな園城寺お前いつもこんな特訓をしてるのか」
「まぁねここに転校してきてすぐはついて行くのがやっとだったけどね」
「それにお前とまたこうして練習ができて嬉しいんだ」
「そっか」
そう言う風丸君の顔はかなり暗かった
「風丸君、何を焦ってるの?」
「俺が焦ってるだと!」
「うん、河川敷でウィンドアンカーを完成させた時よりも」
「・・・お前はよく見てるんだな」
「そんなことないよ」
「お前や円堂はどんどん遠くに行く気がしてな俺もお前達に追いつくだけの力が欲しいんだ」
「そう、でも力を求めるばかりじゃだめだ」
「でも!」
「そうやっているうちは何をやっても上手くいかないよ、あの時もそうだったよね」
「・・・そうだな。ありがとう園城寺少し楽になったよ」
「あとは後ろで盗み聞きしてる守にも話してあげてね」
「なに!」
「いやぁーお前達と特訓しようと思ってさ」
「じゃあ僕は亜風炉君の所に行くから」
「そっそうなのか、後でな」
僕は守にすれ違う時に小声で言う
「風丸君は今壁にあたってる、彼が潰れないように協力してあげて」
「あぁ任せとけ」
僕は亜風炉君の元に向かった。
「園城寺君、今日もよろしく」
「うん始めるよ化身をちゃんと制御する特訓」
「それじゃあはじめるよ」
「うぉぉぉぉぉ!」
アフロディの背中から黒いオーラがでるが形にならず消える。
「まただ、やっぱり僕にはできないのか」
「まだだよ亜風炉君!化身は想いの力で強くなる君のサッカーへの想いを込めるんだ!」
「サッカーへの想いか、やってみるよ」
「うぉぉぉぉぉ!」
さっきより大きい黒いオーラがアフロディから溢れ出す、そして形になる
「美の女神 アフロディーテ!」
だが化身はすぐに消える
「まだ化身を保つには力が足りないか」
「でも出せたじゃないか!」
「うん、ありがとう園城寺君。君のアドバイスのおかげだ」
「そんなんじゃないよ、亜風炉君が頑張ったらからだ」
「僕も負けていられないな」
「ん?」
「なんでもないよ、僕は少し1人で特訓してくるよ」
「わかった、ありがとう付き合ってくれて」
1人で特訓をしている所に中川さんがくる
「シュートの練習をするなら私に撃って貰っても良いですか」
「いいよ」
「ローズストライク!」
「シュートブレイク!」
「フレイムストーム!」
「ウルフファング!」
「ローズブレイク!」
「フェンリルハンド!」
僕の撃つ必殺技全てを中川さんは止める、中川さんはボールを見ていた
「華音君どうしたの?」
「何が」
「前よりもシュートの威力が落ちてる」
「そんなこと」
「ありますよ!何回、華音君のシュートを受けてるって思ってるんですか!」
「・・・そっか僕も風丸の事言えないな」
「えっ?」
「なんでもない、少しだけ1人にさせて」
「わかりました」
僕は修練所を出て学校にある時計塔を登る、時刻は夕方で日が落ちようとしていた。
「やっぱり僕も焦ってるのか・・・」
思い出すのは3人のホーリーランス、中川さんのフェンリルハンド、そして亜風炉君の化身
「このまま置いていかれる訳にもいかない」
「そうね貴方ならそう言うと思ったわ!」
「監督・・・」
「ここよく来るの?」
「いえ少し気が落ちた時に来るくらいです」
「貴方に渡す物があるの」
監督は僕に1枚の紙を渡す
「これは秘伝書!どうして監督が」
「40年前に円堂監督からあづかっていたのよ、今まで何人もの選手がそれに挑んだけど誰も撃つことの出来なかった必殺技よ」
「それを僕に・・・」
「えぇ私はこの技は貴方にならいや貴方しか撃てる子はいないと思ってる」
「僕にしか」
「それとチームの皆にも話してあげたら?みんな貴方が言うのを待ってるの」
「用事はそれだけよ、はやく戻ってらしっしゃい」
「はっはい!」
篠原監督は時計塔を降りる、僕は秘伝書を読む、秘伝書は2枚あり1つは恐らく守のお爺さんが書いたもの、もう1枚は監督が頑張って解読したもの。
「メルトアウトって言うのかこの技は・・・監督ありがとうございます」
僕は修練所に戻った。戻った僕を待っていたのは中川さんだった。
「やっと戻ってきましたね、さっそく必殺技の特訓始めますよ」
「なんでそれを」
「監督が華音君は言っても自分から相談はしないから咲が歩み寄ってねって言われて」
「そうなんだ」
監督にそこまで見抜かれていたのか
「ありがとう中川さん、僕の特訓に付き合ってほしい」
「はい!喜んで」