春休みを終えて新学期が始まった。クラス分けは5人とも同じクラスだった。入学式を終えて新入生の勧誘時間がやってきた。
「じゃあ僕達は勧誘には行かなくていいんですか?」
「ええ監督からの指示でABチームのメンバーは練習でCチームに勧誘をさせるそうです」
「わかりました」
「あと私、風音、華音君は入部テストの審査を監督とやることになってますので多分今日は練習できません」
「わかった」
「わかりました」
「じゃあ僕達は練習場に行ってるよ」
「またあとで」
亜風炉と中川は練習場に向かう
「私達は監督の元に行きますよ」
「わかった」
「うん」
監督のいる職員室に向かうと監督が待っていた
「やっと来たわね、じゃあこれに目を通しておいて」
「これは?」
「入部テストで見てもらいたい項目よ」
「そう言えば監督、今年からなんで入部テストを?」
「風音、あんた達と言うよりイナズマジャパン効果かしらイナズマジャパンの活躍でサッカーは大いに盛り上がって入部希望者も増えたわ、さっき勧誘が始まったばかりなのにもうこんなに沢山の入部届けがあるのよ、その中にはお遊びでサッカーをやるだけの子もいると思うのそういう子は」
「うちには要らないですか」
「そうよ、私は実力も見るけどそれだけじゃ判断しないわ」
「わかりました、それで紙に書いてある空欄には何を書けば」
「ええ、それぞれ自分がピンと来た子を書いてもらいたいのよ」
「わかりました監督」
「じゃあ30分たったら入部テストをするからグラウンドに来てね」
「「「はい!」」」
「でもよく取れましたね、この時期にグラウンドなんて、ほかの部活も新入生のために使いたいだろうに」
「それはほら、サッカー部が1番実績があるからよ。去年のフットボールフロンティアで準優勝、イナズマジャパンの代表メンバーを8人、そしてオルフェウス代表を1人出しているからね融通が効くのよ、それにテストが終わったら空けるって言ってあるし」
「それでテストって何するんですか?」
「ん?Aチームメンバーとのサッカーバトルよ、もちろん貴方達は出ないわ」
「わかりました」
「ちなみにAチームには本気でやるように言ってあるわ」
「監督も鬼だな」
「少し新入生が不憫です」
「まぁ仕方ないよ」
そして30分後グラウンドには120名近くの入部希望者か殺到していた。ここに居るのはスカウトされたメンバー以外の入部希望者だ
「今から入部テストを初めます、4人でチームを組んでもらいAチームのメンバーとサッカーバトルをしてもらいます。勝敗はテストの結果には左右されません、では頑張ってください」
「「はい!」」
入部テストが開始された1ゲーム10分に設定してあり30チームの試験を行う。3分の1の10チームが終わる頃
「3人ともピンと来た子はいた?」
「いえ」
「でもやる気のある子は少ないですね」
「はい、私が勝敗に左右されないと言ったから勘違いしているようです。まず10分のゲームなのだから2点決まればいい方なのに今のところ全てのチームは4点以上決められています」
「途中で諦める奴も多かったよな」
「まぁちゃんと名前もわかってるからそういう子は落とすだけだけどね」
「じゃああと20チームにかけますか」
更に試験を続けていくそして18チーム目に注目できる選手がいた
「あの金髪の女子すげぇな」
「いやあの子は男だよ」
「マジかよ、でも実力は凄い」
「ええ久寿川君を相手にしながらしっかりと周りを見ることができています」
「それにあの天パも凄いセーブ力だ、必殺技じゃないとはいえちゃんとシュートを全部とめてる」
そして最後のチームがサッカーバトルを始めた。その中の1人がとても下手だったのである。簡単に言うと初心者の中でも飛び抜けて出来ていなかった。テストを終えた1年生のいいわらいものになっているがその中でも必死にボールに追いつこうとしていた。相手をしている龍宮も気を抜いていない
「へぇーあいつやるじゃん」
「実力はあとから着いてきますし、それに彼はどんなに笑われてどんなにボールが取れなくても諦めてません」
「彼女、守に似てる」
「じゃあ俺達も仕事しますか、気になったやつの名前書くぞ」
「まだ風音はかいてなかったの?」
「もう私は書いてますよ」
「華音は?」
「僕も書き終わってるよ」
「マジかよ、早く書いちゃおっと」
こうして入部テストが終わった。監督が整列をさせて入部テストの結果を言う。
「みんなお疲れ様監督の篠原です、テストの結果から発表します。120名中30名が合格しました。名前を呼びますので返事をしてください」
監督が名前を読んでいき残り3名となっていた
「榛原七夏」
「はい!」
呼ばれたのは天パの女子
「桂木聖」
「はい」
次に呼ばれたのは先程活躍していた金髪の男の娘
「最後に宇喜多雫」
「ひゃい!」
最後に呼ばれたのは最後のグループで頑張っていた女子だった。彼女が呼ばれたのを見て次々声が上がってくる
「これで入部テスト終わりにします。合格者はここに残ってください、それ以外は着替えて帰ってください」
「待ってください!」
「なんですか?」
「どうして下手くそなそいつが受かって俺が落ちたんだよ!」
「それは彼女が諦めない心を持っていたからですよ、確かに彼女のプレイは控えめに言っても下手です。ですが彼女だけは先程のテストで他の3名が諦めても諦めなかった子ですから。諦めたり手を抜いてヘラヘラやるような選手は私のチームには不要です」
「なっ!」
監督がそういうが引かないやつもいる。
「なるほどならば合格者の皆さんはサッカー部の部室棟に着いてきてください、それとついてくるのは構いませんが入部テストに合格していないあなた達が入ったら問答無用で問題にしますから、入学したてに問題起こしたくないでしょ」
そう言い部室棟に合格者を連れていく。部室棟には合格者のみが来ていた。
「さてとまずは合格おめでとう、1年生はこの合格者30名にスカウト組の8名をたした38人でやっていきます。」
監督が指を鳴らすと篠原がスカウト組を連れて部室棟に来た。
「まずはここのレギュラーになるためには昇格テストを受けてもらうわ、これは1年生のうちから受けることが出来るわ1年生はスカウト組はBチーム、一般組はCチームからのスタートになるわ、だけどスカウト組はあぐらを書かない事ね、Bチームからは強制で昇格テストを受けてもらうけどそこでみっともない真似をしたら問答無用でCチームに落とすわ」
「「はい!」」
スカウト組は返事をする
「Aチームは22名、Bチームは44名、それ以外はCチームとなっているわ、AB共に3年生が抜けた分穴が空いているからみんな頑張ってね」
「「はい!」」
「じゃあさっそくおのおののグラウンドに行ってもらうわ、Cチームは私にスカウト組は園城寺君について行ってね」
監督はCチームになる1年生を連れて部室棟から出ていく
「じゃあ僕らも行くよ」
「「はい!」」
Bチームのグラウンドにスカウト組を合流させる
「菅原君、1年生を連れてきたよ」
「ありがとう園城寺、それじゃあ自己紹介ってあんま必要ないか全員、春休みからBチームの練習に参加してたし、じゃあ早速始めるから」
「はい!」」
Cチームグラウンドでは各選手が自己紹介をしていた。
「自己紹介は終わったわね、なら練習を始めるわ」
「「はい!」」
「その前に宇喜多さんは残ってね」
「はい」
宇喜多以外のメンバーは練習に向かう
「別に怒るわけじゃないから安心して」
「はっはい」
「宇喜多さんはどのポジションをやりたいの?」
「ポジションですか?」
「うん、宇喜多さんは完全な初心者だからまず基礎の練習なんだけど参考までにどのポジションがやりたいのか聞きたくて」
「・・・私、園城寺先輩みたいになりたいんです!」
「ってことはFWかMFね」
「はい!」
「ありがと、じゃああなたの教育係を紹介するわ龍宮鯱よ」
「よっよろしくお願いしひゅ」
「そんなに緊張しなくてもいいよ、君は」
「うっ宇喜多雫です!」
「宇喜多さんね、じゃあまずはボールの蹴り方から始めようか」
「はい!」
そしてAチームは
「まさか龍宮君が宇喜多さんの教育係とは」
「予想してなかったの?」
「はい、山口さんあたりがなると思ってましたから同性ですし、同じ初心者からのスタートですから」
「多分希望したポジションがFWかMFだったんじゃないかな」
亜風炉が篠原に言う
「なるほどそれなら」
「多分、華音みたいになりたいって言ったんじゃないの?」
風音が茶化すように言う
「それなら納得が行きますね、華音君のプレイに1番似ているのは龍宮君ですから」
「まぁ本人に教えさせたら緊張やら色んなことが重なってどうにもならなそうだからな」
「なんの話をしてるの?」
「おっ噂をすれば影って奴だな」
「無駄話してないで始めるよ、少ししか時間ないんだから」
「そうだな」
今日新たな仲間を加えて新花咲イレブンがフットボールフロンティアにむけて始動した。
園城寺4姉妹はスカウト組にいます、セリフがなかったのは華音にしっかりと礼儀を教えて貰っていたから、変なことは喋らないようにしてました。