1年生が入部して1ヶ月が過ぎた。Aチームの欠員は8名、その穴を誰が埋めるかを決める昇格試験が近づいていた。
「昇格試験、もう少しだな」
「そうだね1年生はどれくらい上がってくるんだろ」
「間違いなく園城寺4姉妹はくるだろう、となると残りの4つの枠をBチーム以下の奴らは争うわけだ倍率は25って所か」
「でも誰を昇格させるか決めるのは監督とキャプテンの篠原さんだ僕らは従うしかないよ」
「それでテストの内容は聞いたか?」
「いいや」
「今回のテストは試合らしい、Aチームを2つにわけてチームを作って1つはBチームともう1つはCチームと試合をやるそうだ。その中で候補を決めてそこから絞ってくらしい」
「詳しいね、篠原さんから聞いたの?」
「まあな」
「それでチーム分けは聞いたの?人数足りないけど」
「あぁ足りない所は前のレギュラーだった奴らが入るらしい」
「なるほどね、それでどちらのチームもイーブンってことが僕らが辛いけどね」
「そうだな親子そろって鬼だな」
「僕はそうは思わないよ」
「なんだ華音?後ろに鬼がいるみたいな顔して」
風音が後ろを振り向くと笑っているが目が全く笑っていない篠原が立っていた
「あっえっと久美子さん?」
「・・・何かな風音君?」
「えっと今日もオキレイデスネ」
「そうありがと、華音さん風音連れてってもいい?少しお話があるから」
(目が断るなと言っている、風音はこの世の終わりみたいな顔で助けてくれと目で訴えている。でもやはり自分がかわいいからごめんね風音)
「いいよ、もう話も終わったから連れてって」
「この裏切り者!ヤメロハナセェ」
風音は篠原に引きづられてどこかに行った、練習に戻ろうとした時中川に声をかけられる
「華音君!」
「どうしたの?」
「ちょっといいかな」
「別にいいけど」
「新しいキーパー技の特訓がしたいんだけど付き合ってくれない?」
「いいよやろうか」
「ありがとうございます!」
2人は修練所の中に入って行った
「ローズフィアンマV3」
中川は両手にパワーをためてシュートを抑え込むがはじきとばされる
「きゃっ」
「大丈夫?」
「大丈夫です、もう一本お願いします」
それから練習時間終了まで練習は続いた。その後も片付けなどをしていた為、2人が下校したのは夜9時くらいだった。
「華音君、今日はありがとうございます」
「いいよ、僕もシュートの練習にもなったし」
2人で学校を出て歩いていく、近くの河川敷をとおった時、河川敷のグラウンドで誰かが練習しているのが見えた。
「あっあれ龍宮君じゃないですか」
「あっほんとだ」
「それともう1人は」
「宇喜多さんだね」
「なんで華音君は知ってるんですか?知り合いなんですか?」
「いや彼女を知ってるのは入部テストの時に監督に気になった1年生1人を書いて欲しいって言われてその時書いたこなんだ」
「じゃああの子めちゃくちゃ上手いんですね」
「いや、実力は初心者レベル、雷門のメガネくんと同じくらいかな」
「それって・・・」
「それでも僕は彼女の諦めない所に感心したから監督の紙に書いたんだ、あの諦めない所は守にそっくりだと思ってね」
「そうですか」
「でもグラウンドを見る限り彼女かなり上手くなってる、1ヶ月であそこまで上手くなるなんて思ってなかったよ、今のフォームは」
華音がそう言うとグラウンドの方に向かうそれを中川は追いかける
「待ってください!」
2時間前河川敷グラウンド
(宇喜多さんは凄い、僕が渡したメニューをしっかりとこなして基本の動きはもうマスターしている。しかも基本をしっかりとこなしているため目立つプレイはできないだろうけど堅実で強いプレイはできそうだ)
「龍宮先輩!今日のメニュー終わりました!」
「じゃあそろそろ必殺技をおぼえようか」
「必殺技ですか!」
「うん、Aチームに行きたいなら最低でも3つは必殺技を持ってないとね、それに昇格試験だって近い。そこで活躍できればBチーム上手く行けばひとつ飛ばしてAチームに入れるかもしれない」
「でも私じゃ」
「去年もCチームからAに入った子がいるよ山口さん知ってるでしょ?」
「山口先輩って去年レギュラーだった1年生じゃないですか」
「山口さんも君と同じ初心者だったけど努力して今の立ち位置にいる、君に彼女のようになれとは言わないけど僕は君もできるって思ってるよ」
「私頑張ります!」
「じゃあまずは何を覚えるかだね、君の憧れる園城寺先輩はFWだけどキーパー技以外ならなんでも出来る人だけどまずはシュート技からいきたいんだけどどんな技を覚えたい?」
「えっとローズストライクを覚えたいです!」
「わかったローズストライクだね、まずは動画を見てもらうよ、園城寺先輩のローズストライクのフォームをしっかり見ててね」
「はい!」
そして動画を見終えて練習にはいるがなかなか上手くいかない
「どうしてフォームのとうりうってるのに」
「力が上手くためられていないもう一度だ」
「はい!」
それから何本も撃ったが上手くいかない
「宇喜多さん今日はもう終わろう」
「ごめんなさい、あと10本だけお願いします」
「わかった」
そこから9本撃ったが結果は変わらない、そんな時グラウンドに誰かが入ってくる
「龍宮君、宇喜多さんお疲れ様」
「お疲れ様です園城寺先輩」
「1ヶ月ぶりに彼女を見たけど見違えたよ」
「ありがとうございます、でも1番頑張ってるのは宇喜多さんです」
「えっとはっはじめまして!宇喜多雫です!園城寺先輩に憧れてサッカー部に入りました!これからよろしくお願いします!」
「よろしくね宇喜多さん、私は中川咲」
「よろしく、それで宇喜多さんはローズストライクの練習をしてるってことでいいの龍宮君」
「はい、でもフォームもちゃんとできてるのに」
「確かに上から見てたけどフォームは完璧だだけど足りないものがある、宇喜多さんあれを撃つ時何をイメージしてる?」
「えっと園城寺先輩が撃ってる時です」
「それなら撃てないはずだよ、イメージが足りない。宇喜多さん次は撃つ時にパワーがボールを中心に薔薇の華を咲かせるイメージで撃つんだ」
「薔薇を・・・咲かせる」
「そう、こんなふうに!」
華音は落ちているボールを広い必殺技を撃つ
「真ローズストライク!」
ボールを中心に薔薇が蹴られることで花弁がチリそれを纏ってゴールに突き刺さる
「これがローズストライク・・・」
「今の宇喜多さんなら出来るはずだよ」
「ならキーパーには私が入りますよ」
「ありがとう中川さん、それじゃあローズストライクで中川さんからゴールを奪ってみて君なら出来るよ」
「わかりました」
(ボールを中心に咲く薔薇をイメージして)
「ローズストライク!」
さっきまでとはちがいしっかりとパワーが溜まっていて薔薇が消えない
「できた!」
だがそれを中川は片手で止める
「・・・宇喜多さんもう一度です」
「はい!ローズストライク!」
さっきのローズストライクよりも威力が上がっていたため中川は両手で止める
「・・・次でラストです。私も本気を出します」
「宇喜多さん、君のサッカーへの想いをボールに込めるん
だ」
龍宮が叫ぶ
「サッカーへの想い」
「そう君は確かに園城寺先輩に憧れてただけではじめたけど今の君はサッカーの楽しさをしってるだからその想いを込めるんだ!」
「わかりました、やってみます!」
(龍宮先輩の言う通り、私は最近まで園城寺先輩にあこがれてただけだった、けど今は練習についていけるようになってサッカーが楽しくなってきただから私のこの1ヶ月の全てをこのボールに込める)
「ローズストライク!」
「!」
両手でしっかりとキャッチしようとしたがパワー負けしゴールを許した
「やった、やりましたよ龍宮先輩!ローズストライクできました!」
「あぁおめでとう!」