決勝戦当日、休日でもあった為花咲学園のスタジアムには多くの観客が詰めかけていた。その中には今日が休日ということもあり様々な強豪校が見に来ていた。
「吹雪達と華音達の試合かどっちが勝つんだろうな」
「恐らく園城寺達だろうな」
「だけど吹雪も相当レベルアップしてるはずだ、中川も簡単に止められねぇよ」
「風丸お前はどう思う?」
円堂が聞く
「俺はわからない、今までの試合花咲学園はメンバーがいつも違ってた、今回も園城寺達が出ない可能性もある。それなら白恋中にも勝機があるかもしれない。だけどもし花咲学園のベストメンバーが出てきたら白恋中に勝機はないかもしれない」
「そうか、でも華音達が出てきても試合はどうなるかわからない、勝利の女神がどちらに微笑むのかは分からないさ」
「そうだな」
「それにしても凄い観客だよなってあれ不動達じゃないか」
円堂が驚くと壁山達もつづく
「帝国、大海原中、それに漫遊寺の選手までいるっす」
「それだけ全国の学校がこの試合に注目しているということだ」
久遠が呟く
「確かに花咲学園の選手達のデータはどこの学校も欲しいからな、お前たちもしっかりと見ておけよ」
「はい!響木監督」
円堂が返事をしてフィールドに目を向ける、既に戦達がポジションに着いており試合が始まろうとしていた
数分前ベンチで監督から今日のスタメンが発表される
「FW 園城寺暁、宇喜多雫」
「MF 菅原卓郎、久寿川海斗、龍宮鯱、園城寺響」
「DF 園城寺雷、山口菜々香、諸星桂馬、園城寺電」
「GK 中川咲」
「以上が今日のスタメンよ」
「「「はい!」」」
「技の使用は各々の判断に任せるわ、さあ行ってきなさい」
監督の号令と共にスタメンの選手がフィールドに入る
花咲学園対白恋中の試合は白恋中ボールからのキックオフとなった。
「みんないくでー」
「油断しないでね、彼らは間違いなく今まで戦ってきた相手のどこよりも強いよ」
「それでも負ける気はないでー」
「そうだね」
吹雪は喜多見からボールを受け取り上がっていく
「菅原先輩!」
響が指示を出す
「あぁ!スピニング・・・」
「喜多見君!」
吹雪は喜多見とのワンツーで菅原を簡単に抜き去りそのまま一人で持ち込んでいくが雷と山口が立ち塞がる
「吹雪!」
白兎屋が後ろから来ておりバックパスをして白兎屋がそのままシュート体制に入る
「シロウサギダッシュート!」
白兎屋から放たれたシュートを中川は片手で止める
「そんな・・・」
「やはりこのくらいですね」
「この・・・くらいやて」
「ヒメどんまい次あるっぺ」
「ヒメ守備に戻るよ」
「わかった」
中川から響にロングパスが出され響達が上がっていく
「真スノーエンジェル!」
吹雪の必殺技によってボールを奪われカウンターを許してしまう
「いくよ!中川さん!」
「・・・こい!」
「ウルフレジェンドG4」
「フェンリルハンドG4」
吹雪のシュートを止めようとするが徐々にパワー負けしていき技が破られゴールをゆるした
「吹雪ナイスシュート!」
「この調子でもう一点とるっぺ」
(次も決めて一気に試合の流を掴みたいけど今のが中川さんのほんきなのか?)
中川はボールを拾いベンチにいる監督に視線を送ると監督は頷く
宇喜多から暁にボールを渡して試合を再開する、受け取った瞬間に暁が一人で持ち込む
(私が決めないと)
「暁、一人で出すぎだ一度戻すんだ!」
「えっ」
暁があたりを見てもチームメイトは全員後ろで白恋中のDFに囲まれていた
「こうなったら」
「アイス・」
「ヒートタックル改!」
暁はDFを技で無理矢理突破する
「ローズシャワー!」
暁が必殺シュートを撃つがシュートはゴールから大きく外れる。立ち尽くす暁に宇喜多が駆け寄る
「ドンマイだよ、次はきめよう」
「そっそうね」
宇喜多とともに守備に戻る
ボールは白兎屋が持ちこんでいく
「やっぱり速い、必殺タクティクスをだす暇がなさそうだ」
白恋中の速さに翻弄される
「今度こそ決めるでー」
「シロウサギダッシュート!」
「そのシュートはもう見ました」
「前とはちがうで!北見」
「うん、エターナルブリザード!」
白兎屋の必殺シュートを北見がシュートチェインするがしっかりと両手でキャッチされる
「そんな」
「うちらの力を合わせても無理なんか」
「響!」
中川からパスを受けとる
「いくよ必殺タクティクス ルートオブスカイ!」
響から久寿川、そして宇喜多にパスを回していき
「暁ちゃん!」
宇喜多から暁にわたる
「今度こそ決める、ローズシャワー!」
暁から放たれたシュートはゴールにつく前に薔薇が消えうせキーパーに簡単に止められる
「どうして」
「暁」
この様子をベンチから見ていた菅原たちは驚いている
「暁が二度もシュートを失敗するなんて」
「こんなこと一度もなかったのに」
神宮に高瀬が続く
「そうでもないだろ前回の試合が終わってから兆候はあった」
福路が試合を見ながら呟く
「じゃどうして監督は暁を試合に」
神宮が監督に尋ねる
「暁の成長のためよ」
「成長?」
「今の暁は自分一人の力で勝とうとしている節があるそれも無自覚に」
「それに暁は僕になろうとしているそれを暁が自分で気づいてやめない限り暁はこのままだ」
「じゃあ園城寺が教えてやれば」
「それじゃあ意味が無いのよ」
「そんな」
「だからこの試合を成長の足掛かりにするその為の1失点」
「じゃああの失点はわざとなんですか?」
「それは想像にまかせるわ」
監督は試合の成り行きを見る
試合は1-0のまま前半も残りわずかとなる
「暁!」
「えっ」
響から暁に鋭いパスが来るが暁はとることはできなかった、ボールが外に出た瞬間に前半が終わった
「ごめん」