開会式から2日後花咲学園のグラウンドで華音以外の選手たちが集合していた。
「なあ華音が遅行なんてめずらしくないか?」
「でも連絡はもらってませんよ、咲はなにかきいていますか?」
「何にも聞いてないよ」
するとグラウンドに監督と青いジャージを着た集団が入ってくる、風音達はそのジャージに見覚えがあった。
「オルフェウス・・・」
「合宿の相手がイタリア代表?」
「あっ!華音の奴監督の横にいるぞ」
そして監督たちが目の前にやってきた
「オルフェウスキャプテンのヒデ・ナカタです。よろしく」
「花咲学園キャプテン篠原久美子ですよろしくお願いします」
2人は握手をする。
「これから花咲学園とオルフェウスの合同合宿を始めます、1週間有意義なものにしましょう」
「「はい!」」
「早速だけど1時間後に練習試合をします、半面を使ってアップを行ってください」
「「はい」」
そういうと華音はオルフェウスの側に向かう
「おーい華音はこっちだろ」
「いや今日の練習試合僕はオルフェウスに入るよ、監督の指示で了承してくれてる」
「そうなのか」
「また後でね風音、ああ負けないぜ」
「風音君、張り切ってるところ悪いけど今回の試合は控えよ」
「え?マジですか監督」
「マジよ」
「そんな・・・」
「ごめんね、これはチームに必要なことだから」
「わかりました」
「残念だったね風音」
「久美子は出れるのかよー、中川も出るんだろー」
「そうね、咲じゃなきゃシュートは止められないだろうし監督は別の目的もありそう」
「チームの為って言ってたしな、よしアップ付き合うよ」
「ありがと」
そして華音は・・・
「さすがだカノン、またうまくなってるね」
「そっちもだよフィディオ君」
「でもどうして今日だけはカノンがこっちなんだろうな」
「監督はいろいろ考えてるから」
「信じてるんだな」
「うん」
「なに2人ではなしてるんだよ」
「ああごめんな」
オルフェウスのメンバーに呼ばれそちらに行く、そして試合開始の5分前になっていた。
「このフォーメイションはFFIの時の奴ですね」
「ああ、今は君はオルフェウスだ、期待してるよ薔薇の皇帝」
「その呼び方はやめてよナカタ君」
「冗談だ、でもどれくらい君が強くなったのか見せてもらうよ」
「当然」
そして花咲学園は
「今回はFWに暁と茜に入ってもらうそれ以外はレギュラーメンバーよ」
「「はい」」
(この試合でお兄ちゃんに勝ってお兄ちゃんみたいに活躍しないと)
(思った通り暁は華音を意識してる、ここからは暁次第ね)
そして練習試合が始まった花咲学園のボールからキックオフしたが暁にパスを出した瞬間に暁のボールをカノンが奪いドリブルで上がっていく
「行かせませんよ必殺タクティクスです」
「「「「ボックスロックディフェンス」」」」
華音は箱に閉じ込められるがその中でうまくボールをキープしている
「カノン!」
フィディオに山なりのパスを出し突破する、そのままフィディオが持ちこんでシュートを放つ
「真オーディンソード!」
「フェンリルハンドG4!」
剣に牙を立てるがそのまま牙が砕け先制を許した。
「ナイスシュートフィディオ君」
「いきなり飛び出していったから驚いたよ、でもいいプレイだ」
「ごめんね、これも監督の指示だから」
「ああ、それはこっちも聞いてるから問題はない」
「いきなり先制されるとは思ってませんでした」
「ごめんなさい次は止めます」
そしてまた再開される、篠原を中心に攻めていくがオルフェウスのディフェンスに苦戦していた
「暁!」
篠原から暁にパスを出され上がるがカノンが立ちふさがる
(お兄ちゃんみたいにならないと)
「ヒート・・・」
技を出す前にカットされていた
「そんな・・・」
「何驚いてるの暁」
カノンは前にボールをクリアする
「その程度で僕は抜けないよ」
「そんなこと」
「悪いけどくだらないこと考えながらプレイしてる暁は相手にならない」
「!」
そういいカノンは上がっていく
(くだらないことなんて考えてない、私にとって全然くだらなくなんてない)
そして花咲学園は攻めあぐねており前半終了近くに再びカノンと暁はマッチアップする、カノンは力をためて化身を出した
「桜花の女神サクヤ!」
(今度こそ!)
「ヒートタックル改」
炎をまといタックルするが化身の力で技を受け止め逆に吹き飛ばす
「きゃっ」
暁が倒れるがカノンは何も見ていないかのように振る舞い上がっていく
「これ以上は行かせないよ園城寺君!美の女神アフロディーテ!」
化身同士がぶつかり合うがカノン方が練度が高くパワー負けする
「桜花の剣!」
化身シュートをはなつが
「日輪の大神アマテラス!フェンリルハンドG4」
化身を出して応戦した咲がしっかりと止め前半が終了する。花咲学園のベンチでは暁が俯いていた
「暁さん、大丈夫?」
「・・・」
「暁?何とか言ったらどうだい」
「響・・・」
「言い方を変えるよ暁、いつまで腑抜けたプレイをするつもりだい」
「私は腑抜けてなんてない!」
「そうかな、ここ最近の暁は周りの評価ばかり気にして迷走しているように見えるけど」
「前にも言ったけど暁、暁はどんなに頑張っても園城寺華音にはなれないよ」
「うるさい!あんたに何がわかるのよ!周りに言われ始めてからさっさとFWをやめて逃げたあんたに」
「私は」
「逃げて何が悪いんだ暁?」
風音が暁に聞く
「それは」
「今の響がいるのは響が選択したからだ、それにとやかく言うのは違うんじゃないか?」
「・・・ごめん」
「お前に先輩からのアドバイスだ、答えを言うと華音や監督に怒られるからあくまでアドバイスだ」
風音が暁に耳打ちをする
「何でサッカーを始めたのか思い出してみ、それとあこがれを持っている相手には勝てない」
「え?」
「これが俺の言えるアドバイスだ、ほとんど答えみたいなもんだけどかんがえてみろよ」
そういい風音はタオルを暁に渡す
「何を先輩に言われたのかわからないけど、後半はしっかりね」
「・・・わかった」
「暁、サッカーを楽しんでみたらどうかしら。私が言うことはそれだけよ」
後半が始まりオルフェウスはフィディオとヒデを中心に攻めており花咲学園は防戦一方だったが失点はなく後半も残りわずかになっていた
(私がサッカーを始めた理由・・・。最初はお兄ちゃんがやってたからって理由で4人ではじめた。)
フィディオからカノンに出されたパスをアフロディがカットする
(でもボールを追いかけている内にサッカーが楽しくなっていった、あの頃はボールを追いかけてるだけで楽しかった)
「美の女神アフロディーテ!」
アフロディが化身を出して上がっていく
(でもいつからかお兄ちゃんは天才といわれるようになって私達は置いて行かれた、多分そのころから周囲に比較されてたんだろうな。それでもお兄ちゃんとサッカーをするのは楽しかったしかっこいいプレイをするお兄ちゃんに憧れていたんだ)
「行かせないよ必殺タクティクス!カテナチオカウンター」
ボールは前線にいたヒデにわたる
(でもいつからか比較されていたことを知って必死に練習するようになった、最近になってからはもっと必死にやっていたかもしれない。すべてはお兄ちゃんみたいになる為にお兄ちゃんの妹だって胸を張って隣に居られるように)
「ブレイブショット!」
「フェンリルハンドG4」
ヒデのシュートを止め篠原にロングパスを出すそして篠原は・・・
(そっか私はずっとサッカーを楽しむことを忘れてお兄ちゃんみたいになることをいや園城寺華音になろうとしてたんだ)
「暁!」
(今は何も考えずにサッカーを楽しんでみよう)
篠原が鋭いパスを暁に出す、そしてパスを受け取った暁は上がっていく、その動きはいつもの数倍速かった。その前に再びカノンが立ちふさがる
「さっきよりもましな顔になったね暁」
「そう?でも今ならお兄ちゃんにも勝てる気がするよ」
「それはどうかな」
カノンを抜き去ろうとするがカノンはしっかりと暁のすべてに対応してきた、そしてカノンにボールをカットされた
(風音が言ってたのはこういうことだったのか、憧れてたらかてないって。憧れてる人がまけるところを見るのは嫌だから無意識に体がセーブしていたのか・・・なら私は・・・)
「憧れるのはもうやめる!」
「!」
すぐに体制を戻した暁がカットされたボールをカノンから奪い返しそのまま抜き去る、そしてディフェンスが暁の前に立ちふさがるが暁には動きがすべてスローに見えていた為抜くのはたやすかった
「行くわよ!これが私のすべて真ローズシャワー!」
「コロッセオガード」
ブラージも必殺技で応戦するが破られゴールを許しそして試合終了のホイッスルが鳴った
「やったあー!」
暁がはねて喜ぶ
「シュートを決めて喜んでるところ悪いけど整列だよ暁さん」
「そっそうね」
こうして初日の練習試合がおわった。花咲学園のベンチでは
「暁完全復活だな」
「えっと風音先輩ありがとう」
「別に俺は華音から聞いたことをそのままいっただけ。あっこれ華音には内緒な」
「うっうん」
「じゃみんな集合、オルフェウスの選手も集合よ」
篠原監督に呼ばれ集合する
「今日は長旅の疲れもあるだろうからこれで終わりよ、夕食までは自由時間、個人で練習するのも自由よ。華音はそのまま宿舎に案内してあげて」
「わかりました」
「それじゃあいったん解散とします」
「「ありがとうございました」」